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木の葉が沈んで石が浮く

松下 律

2020/07/31 08:20

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FOMC、GDP

 日経平均は先週の金曜日から昨日まで5日連続で下落していました。(終値ベースで、この間の日経平均の下落率は2%強、円ドルレートの上昇率が2%弱ですので、ドルベースで見た日経平均の下落率はわずかだったと見ることもできます。)日々の下落幅はわずかだったのですが、昨日は時間外の先物がけっこう大きく下げました。


 そうしたところに、米国の4-6月GDPの発表、前期比年率で32.9%の減少という数字は信じられないほどの大きさなのですが、事前に予想されていた(34.5%の減少)ということでサプライズではなかったでしょう。(前日のFOMCも同様でした。)


 とはいえ、米国株は発表直後はあまり反応しなかったのですが、しばらくしてから大きな下落となりました。(その後戻す展開。)さすがに年率30%を超すGDPの減少は大きいとしか言えないものなのでしょう。一時は500ドルの下落を示したDJIAは引けでは225ドルの下落、ナスダック指数は一時100ポイント以上下落しましたが、引けでは逆に44ポイントの上昇となっていました。


 日本株と円ドル相場の相関については、どうもデカップリングっぽい動きになっているようにも感じます。8月の円高⇒株安、というシナリオもあるとは思いますが、そうでもない、ということもあるのかもしれません。


 いずれにしましても、今日の日本株相場では、値動きとともにボラティリティがどんな感じになるかに注目しています。下落を見て少しでも買いが入ってくればいいのに、と、この局面では期待を込めてそう思います。


バブル相場は継続でしょう・・

 仕手株乱舞の相場の時などによく「木の葉が沈んで石が浮く」などと言われることがあります。現在進行中の株式相場、特に米国株相場はまさにそういうものだ、と論じる人がいるだろうという気がします。


 理屈に合わない不条理な相場で早晩崩壊するはず、と予想する人もいるでしょうが、一方でそうなるにはそうなる原因があるはずだから、その原因がなくならない限り理屈に合わない不条理な相場が続くと見る人もいるはずです。


 現状の株式相場を見ますと、日本株相場はそれなりに冷静な感じがします。ウィズコロナを想定して勝ち組と負け組を選別しているように見えますし、悪い業績発表があればそれなりに売られたりします。(もちろん米国株相場でも跛行色は強いのですが。)


 一方米国株相場は、日本株相場よりは冷静さの度合いがそうとう低い、つまりはバブルっぽい感じがします。テスラがいくら将来有望でも現時点の株価は行き過ぎでしょう。日本の自動車メーカーすべての合計時価総額より大きい、とか、1日の売買金額が東証一部の売買金額より大きい、とか・・


 しかし、こういうのがバブルのバブルたる所以なのでしょう。株価に説教しても無駄ですから、そうした「現象」をどう活用するか、を考えるに如くはありません。


 日本株については、今進行中の第2四半期決算の発表数字が、予想通りと言えばその通りなのでしょうが、そうとうに悪い、ということで、この局面を通り過ぎないと上昇相場に復帰というわけに行かない感がありますが、米国株相場はバブルがまだ継続すると見ておく方がよさそうです。


 コロナ感染の拡大とか、中国との関係悪化、などの注意すべき材料はありますが、圧倒的な金融緩和+財政支出の前ではそれらは「小さな悪材料」に過ぎないようです。


 相場をリードしているGAFAMに代表される株を「これから新規の長期投資目的で買う」意見には賛成しませんが、GAFAM主導のバブル相場がまだ続きそうだ、という見方はまだ変わらないのでしょう。


令和2年7月31日

証券アナリスト

松下律