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幽霊の正体見たり

櫻井 英明

2020/09/07 11:05

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ウォーレン・バフェット氏と孫正義氏の動き。
この2つの出来事から見えてきたのは「自分のことだけを考えている」。
バフェット氏は「なんだアビトラか」という自然の行動。
しかも「半年かけて買った」のですから、ほとんどナンピン状態。
「日本の総合商社の未来に期待して」。
あるいは「日本株再評価にも少なからぬ影響を与える」。
そんな解釈は高邁ですが色褪せてしまいそうです。
ソフトバンクグループがここ数週間の米国株の上昇局面で、オプション市場に多額の資金を投じたとの報道。
「ハイテク優良株のバリュエーションが高すぎるとの懸念が深まった」との解釈。
「幽霊の正体を見れば枯れ尾花」の心理なのかも知れない。
「前日に弱含みの兆候が見られた後、ソフトバンクに関する報道は火に油を注いだ」との見方です。
持っている現物株の価値を高めるために、コールオプションを買う行動。
投資行動として間違ってはいないのでしょう。
しかし・・・。
当たり前のことですが、市場では「見透かされない行動」というのは大切なもの。
記憶力と想像力・創造力がぶつかり合う場所で「見透かされ」ではいけません。


「1000円から3割下落すると700円。
700円から3割上昇しても910円。
1000円に戻るためには43%程度の上昇が必要」。
これは結構株価の本質を衝いています。
下落はたやすく、戻りは大変。
この13%程度のギャップが重く圧し掛かっているのが東京市場。
決して引力のせいで株価が下げやすい訳ではなさそうです。
ただ一方で、株価の下落率は最大99.999・・・%までが限界。
一方で上昇率は無限大。
売り手は限定収益に対して投資している構図。
もっとも買い手のすべてが無限大の利益を得ている訳ではありませんが期待収益は可能性としては無限大。
この99%の売り手の期待収益と13%の戻りの重さ。
この対立がマーケットであることだけは間違いないでしょう。
ただ、全体的にはここ何年も13%の重みが感じられる時間が継続しています。

「苦月悔月とビビるな9月、叩けるものなら売ってみろ」(読み人知らず)。
「崩月壊月と嘆くな9月、欧州アメリカ鳴けばよい」(読み人知らず)。

相場川柳の「是非欲しい明日の新聞あったなら」。
今ならさしずめ「ぜひ欲しい今日の引け値があったなら」。
技術と経験があれば、囁きが聞こえたり、未来が見えたりするのかも知れません。
もっとも、それが幻聴・幻想や錯覚でないことを願いたいところ。
いずれにしても時間軸は圧倒的に短くなってしまったのが現在。
ひょっとすると「ぜひ欲しい5分後の株価あったなら」などの方が似合いそうです。
別の相場川柳は「右肩を上げて兜町歩く癖」。
そんな癖をもった市場関係者など見たことはありませんが・・・。

以下は今朝の場況。

「幽霊の正体を見れば枯れ尾花の心理」

週末のNY株式市場で主要3指数は続落一時プラスの場面もあったが売り込まれた後戻す展開。
NASADQ一時2日の過去最高値から最大9.9%下落した場面があった。
ただアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックが終盤にかけて下落幅を縮小し下げ渋る展開。
ソフトバンクグループがここ数週間の米国株の上昇局面で、オプション市場に多額の資金を投じたとの報道。
「ハイテク優良株のバリュエーションが高すぎるとの懸念が深まった」との解釈だ。
「幽霊の正体を見れば枯れ尾花」の心理なのかも知れない。
「前日に弱含みの兆候が見られた後、ソフトバンクに関する報道は火に油を注いだ」という解釈だ。
雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比137万1000人増と伸びが鈍化。
市場予想は下回った。
ただ失業率は8.4%に改善し予想を上回った。
マーケットインパクトは限定的だった印象。
VIX(恐怖)指数は30%台に乗せ一時11週間ぶりの高水準まで上昇した。
週足ではS&P500が2.31%安と6週間ぶりに反落。
NYダウは1.82%安。
NASDAQは3.27%安。
この2日間での下落は3月17日以来最大となった。
債券市場は雇用統計を経済のポジティブ材料と受け止めた格好。
10年国債利回りは0.721%。
2年国債利回りは0.146%。
ドル円は105円台後半。
SKEW指数は133,28。
恐怖と欲望指数は60→59。
週明け7日はレーバーデーのため休場。


SBGの動向に関する報道。
ここ数週間の米国株の上昇局面で、オプション市場に多額の資金を投じたこと。
資産売却で得た資金の一部を一時的に投資したという。
規制当局への提出資料によると、ソフトバンクはアマゾン、ネットフリックス、テスラ、マイクロソフト、
アルファベットに合計で約40億ドルを投じている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると「ソフトバンクは投資している銘柄のコールオプションをほぼ同額取得。
約500億ドル分の株式に相当するという」。
「ここ数カ月のハイテク株の上昇は他の要因もあったが、ソフトバンクによる購入も寄与した」との解釈だ。

「マドが2個」


週末の日経平均は一時寄り付き366円安があって終値260円安の23205円。
日足は3日ぶりに陽線。
NYダウの807ドル安(一時1025ドル安)を受けて売り物優勢。
ただ「思ったほど下がらなかった」との印象も強い。
「極めて冷静に対応。NY株と良い意味で距離を置けていたように映る」という声もある。
日経平均は週間では322円の上昇。
週足は3週ぶりに陽線。
東証1部の売買代金は1兆9363億円と4日連続の2兆円割れ。
値上がり617銘柄(前日1163銘柄)。
値下がり1457銘柄(前日898銘柄)。
新高値24銘柄(前日76銘柄)。
新安値9銘柄(前日2銘柄)。
騰落レシオは107.70(前日108.09)。
NTレシオは14.35倍(前日14.39倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
右肩上がりの25日線(22911円)からは△1.28%。
19日連続で上回っておりサポート。
右肩上がりの75日線は22502円。
微妙に横ばった200日線(22016円)からは△5.40%。
右肩上がりの5日線(23239円)から△0.54%。
4日ぶりに下った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.593%(前日▲20.580%)。
買い方▲7.450%(前日▲6.727%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲21.713%(前日▲23.512%)。
買い方▲13.048%(前日▲11.245%)。
空売り比率は41.8%(2日ぶりの40%超:前日37.3%)。
空売り規制なしの比率は7.7%。
日経HVは14.3、日経VIは25.13。
日経平均採用銘柄の予想PERは21.97倍(前日22.01倍)。
前期基準では18.13倍。
EPSは1056円(前日1059円)。
225のPBRは1.10倍。
BPSは21095円(前日21332円)。
225先物採用銘柄の益回りは4.55%(前日4.52%)。
配当利回りは1.95%。
東証1部全銘柄だと予想PERは23.97倍。
前期基準では19.41倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.21倍。
ドル建て日経平均は218.57(前日220.77)。
東証1部単純平均株価は19円安の2139円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1741円(前日1825円)。
東証1部の時価総額は614兆円(前日620兆円)。
シカゴ225先物終値は大証日中比5円高の23175円。
高値23315円、安値22830円。
大証夜間取引終値は日中比30高の23200円。
気学では「人気に逆行して動く日」。
火曜は「下放れすると保ち合い、上寄りすると反落する日」。
水曜は「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
木曜は「押し込むと戻す日。悪目買い方針良し」。
金曜は「上寄りすると押し込む日」。
ボリンジャーのプラス1σが23321円。
プラス2σが23730円。
一目均衡の雲の上限が22548円。
24日連続で雲の上。
勝手雲の上限は23098円で下限は22570円。
5日連続で勝手雲の上。
RSIが52.70。
RCIが75.55。
9月3日の窓が23287円ー23426円。
9月4日の窓が23426円ー23257円。

《今日のポイント9月7日》

(1)雇用統計を通過した週末のNY株式市場で主要3指数は続落。
   一時プラスの場面もあったが売り込まれた後戻す展開。
   NASADQ一時2日の過去最高値から最大9.9%下落した場面があった。
   ダウ輸送株指数は66ポイント高の11225ポイント。
   SOX指数は2.85%安。
   VIX指数は30.75。
   SKEW指数は133,28。
   恐怖と欲望指数は60→59。
   週明け7日はレーバーデーのため休場。

(2)日経平均は一時366円安があって終値260円安の23205円。
   日足は3日ぶりに陽線。
   東証1部の売買代金は1兆9363億円と4日連続の2兆円割れ。
   新高値24銘柄(前日76銘柄)。
   新安値9銘柄(前日2銘柄)。
   騰落レシオは107.70(前日108.09)。

(3)右肩上がりの25日線(22911円)からは△1.28%。
   19日連続で上回っておりサポート。
   微妙に横ばった200日線(22016円)からは△5.40%。
   右肩上がりの5日線(23239円)から△0.54%。
   4日ぶりに下った。

(4)空売り比率は41.8%(2日ぶりの40%超:前日37.3%)。

   
(5)ボリンジャーのプラス1σが23321円。
   9月3日の窓が23287円ー23426円。
   9月4日の窓が23426円ー23257円。

(6)シカゴ225先物終値は大証日中比5円高の23175円。
   高値23315円、安値22830円。
   大証夜間取引終値は日中比30高の23200円。

《兜町ポエム》

「木綿のハンカチ―フ」

上に向かって株価旅立つ
新値へと向かうトレンドで
華やいだ相場で買い上がる材料
探す探すつもりだ
いいえあなた市場は
思い通りにならない
ただバブルの絵の具に染まらないで上がって
染まらないで上がって

コロナから半年が過ぎ
戻ってきたがまだあきらめずに
相場で流行の材料送るよ
君に君に似合うはずだ
いいえ星のダイヤも
海に眠る真珠も
きっとストップ高ほど
きらめくはずないもの
きらめくはずないもの

株価たち今も素顔で
お化粧もしないままか
見間違うような値がさの
高値高値を見てくれ
いいえ下で寝転ぶ
株価が好きだったの
でも世界のマネーの
暴落に気をつけてね
暴落に気を付けてね

安かった頃を忘れて
変わってく株価を許して
毎日愉快に過ごすマーケット
株価株価は帰らない
相場に最後のわがまま
贈り物をねだるわ
ねえ高値更新する
スガノミクスください
スガノミクスください

(櫻井)。