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ブログ:Onevoice

菅政権発足から1ヵ月

中嶋 健吉

2020/10/15 07:43

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9月16日発足した菅内閣、早いもので間もなく1ヵ月の節目を迎えます。連日の朝昼食を通じ民間人との会合を重ね、新政権としての基本政策の在り方を模索しているかに見えます。既に公表している大きな方針として、デジタル化、規制改革、地方活性化等に、どのように色付けしていけるかが問われています。 その覚悟のほどが数字で示されるのが、2021年の来年度予算になります。例年12月頃に決定されます。今回はコロナ問題もあり、2020年度予算に対し第3次補正予算が組まれることになっており、両予算合わせ12月の決定になるようです。2020年度予算に関しては、既に第一次、第二次補正が組まれていますので、その概要を以下に見ておきます。

 
第一次補正(4月)
第二次補正(5月)
合計
事業規模(含む民間)
117.1兆円
117.1兆円
234兆円
財政支出(含む財投)
48.4兆円
72.7兆円
121兆円
一般歳出(国債発行)真水
25.6兆円
31.9兆円
57兆円

特に毎回議論の対象になるのが一般歳出の規模です。国債発行を伴う「真水」と呼ばれる部分で、実際に紙幣が刷られ市場に投入される金額になります。その分だけダイレクトにGDPを押し上げる効果が期待されます。事実第一補正の財政支出48.4兆円の内、22兆円は2019年度予算の未執行分で、真水は26.4兆円に過ぎなかったのです。経済効果が少ないとして、1ヶ月後に第2次補正が組まれる始末です。

今回の第3次補正に関しては、新政権の意気込みを見せる意味でも10月26日から始まる臨時国会での成立を期待したのですが、首相の外遊との兼ね合いもあり、1月からの通常国会で来年度予算と合併し、15か月予算として策定されるようです。菅政権初の予算編成ですので期待も高まります。菅首相は安倍政権の施策を受け継ぐとしていますが、個人的には政権発足時に言わせた外交辞令的な発言と解釈しています。どれだけ菅色を前面に出せるのか密かに期待しているのですが。そこから見える新しい政策が、株式市場の新しい景色を形作ることになるのです。
(中嶋)