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闇夜のカラスは明ければ見える

櫻井 英明

2020/10/20 07:05

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「相場は愛に満ちた場所、そして出逢いの場」。
キレイな表現です。
「相場は欲望の集積場、相場は利害の血圧計」。
これでは世間様は了解しないでしょう。
しかし・・・。
出逢いの場であるなら、銘柄を記憶にとどめておいていただくことが望まれます。
愛情をもって銘柄に接してファンで応援団であり続けて欲しいもの。
「大変だ、たいへんだ」と騒がず「注意しましょう、警戒しましょう」。
そんな論理レスな他力本願の未来予測で市場を惑乱させないで欲しいと願いたいところです。
この40年間の証券界で学んだことは・・・。
「一喜一憂・阿鼻叫喚、闇夜のカラスは明ければ見える」でした。
企業があってその株価の合成で指数が形成されのは否定のしようのない事実。
しかし、どうも指数があって先物が犬の尻尾のように胴体を振り回しているのも現実。
これってどこかおかしいと気が付きながらも日経平均の動向に一喜一憂しているのが市場です。
個別株を語ることなく指数の動向ばかりを気にする傾向。
これは正しくはないでしょう。
個別株の集合体が指数で、そこから派生したのが先物。
この理を忘れて、外資系がどうのこうの、裁定がああだこうだ。
悪くはないのでしょうが本質からはずれてきているようです。
個別株のことなど顧みず、指数だけを床屋政談のように話すのは本末転倒でしょう。

思い出すのは、1980年4月に日興証券に入社した時の新人研修。
勿論外務員試験に受かるための座学もありました。
しかし約3週間の間に、企業の工場見学が2回。
ブリヂストンの小平タイヤ工場と日本鋼管(現JFE)の扇島製鉄所へ行きました。
タイヤの生産行程に感動し、溶鉱炉のダイナミックさに驚いた記憶が残っています。
まさに企業の鼓動を感じたという印象。
この集合体は日本経済そのものであり、日経平均では決してなかったと思います。
当時の証券界は、指数でものを語りながらも個別企業の動きを明確にキャッチしていたに違いありません。
そしてこれらの動きこそ東京株式市場そのものと考えていたのでしょう。
現代の皮相的な相場感覚よりも、もっと地に足がついていました。
というよりも・・・。
「イロハのイ」でした。

その後配属が京都支店となり、初夏のころに行った企業は日本電池(現GSユアサ)と島津製作所の工場。
工場も見せていただきましたが、新人の業務は従業員の端株整理受付。
1日中食堂に座っていて多くの従業員が端株を持ってきて買い増しをする作業でした。
ここで企業を構成しているのは人ということを思い知らされて40年。
「三つ子の魂百まで」というのがあるような気がします。

長年お付き合いのある新宿の税理士さんのレポートでの指摘。
「NBFが新宿三井ビル1700億円と東京駅前のグランサウス(一部)470億円を三井不動産さんから取得。
資金は1400億円の増資。
ゼロ金利でレバレッジをかければ金利負担は増加せずに家賃だけが増える。
結果、分配金利回りは上昇」。
至極当たり前のことですが、新たな錬金術。
フツーに考えれば金利負担が少なく不動産投資ができれば家賃高が丸儲け。
ここに魅力を感じない不動産業者はいないでしょう。
市場の多くの部分は利害で考えることが重要です。
そもそも・・・。
銀行が農耕民族と言われたのに対し証券界は狩猟民族と言われました。
ところが、バブル崩壊以降、証券界も農耕民族と化してしまった印象。
「長期分散投資」はその最たるものかも知れません。
あるいは「預かり資産の増加が評価基準」も同様。
長い目でみて顧客の資産を増やすことに異論はありません。
当然の動きです。
しかし、だからといって狩猟民族のDNAを忘れていいものでしょうか。
ここがしっくり理解できないところでもあります。
農耕だけではとても世界で戦えないのは自明の理。
だから「外国人が買いに来ないと日本株は上がらない」なんて敗北主義も横行するのかも知れません。
嘆くだけで対案が出てこないのは、兜町だけの話ではないのかも知れませんが・・・。

以下は今朝の場況。

「大幅安」

週明けのNY株式市場で主要3指数は大幅に下落。
NASDAQは5日続落。
「追加の新型コロナウイルス経済対策協議が期日の20日までに合意に至る道筋はまだ見えていない」というのが下落の理由。
ただこれはわかっていた材料。
ホントは「各地で拡大する新型コロナ感染を巡る懸念や大統領選への警戒感が圧迫要因」という指摘の方が正しいのだろう。
コロナ対策はいずれ何かしら行われること。
その時間差を材料に売られた訳ではないと見たいところ。
アップル、マイクロソフト、アマゾンが2%超下落した。
10年国債利回りは0.772%。
2年国債利回りは0.145%。
ドル円は105円台半ば。
SKEW指数は124.75(前日123.70)。
18日連続の130ポイント割れ。
恐怖と欲望指数は62→61。

週明けのNYダウは410ドル安の28195ドルと反落。
NASDAQは192ポイント安の11478ポイントと5日続落。
S&P500は56ポイント安の3426ポイントと5日続落。
ダウ輸送株指数は128ポイント安の11708ポイントと続落。
SOX指数は0.58%安の2385ポイントと5日続落。
VIX指数は29.13。
3市場の売買高は86.9億株(前日88.2億株、過去20日平均は92.1億株)。
225先物CME円建ては大証比日中160円安の23500円。
ドル建ては大証日中比140円安の23520円。
ドル円は105.42円。
10年国債利回りは0.772%。
2年国債利回りは0.145%。

「ブラックマンデーメモリアル」

週明けの日経平均は寄り付き133円高。
終値は260円高の23671円と3日ぶりに反発。
日足は3日ぶりに陽線。
SQ値23724円に対して終値ベースで7敗。
TOPIXは4日ぶりに反発。
東証1部の売買代金は1兆6853億円と6日連続の2兆円割れ。
値上がり1811銘柄(前日469銘柄)。
値下がり314銘柄(前日1632銘柄)。
新高値58銘柄(前日31銘柄)。
新安値4銘柄(前日24銘柄)。
騰落レシオは107.22(前日97.81)。
NTレシオは14.45倍(前日14.47倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
右肩上がりの25日線(23419円)からは△1.08%。
11日連続で上回った。
右肩上がりの75日線は22994円。
横ばいの200日線(22008円)からは△7.55%。
右肩上がりの5日線(23563円)から△0.46%。
3日ぶりに上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.253%(前日▲16.326%)。
買い方▲7.431%(前日▲8.166%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲17.238%(前日▲16.516%)。
買い方▲13.196%(前日▲12.888%)。
空売り比率は38.2%(2日ぶりの40%超:前日41.4%)。
空売り規制なしの比率は6.9%(前日7.9%)。
日経HVは11.4、日経VIは20.83。
日経平均採用銘柄の予想PERは22.77倍(前日22.50倍)。
前期基準では18.07倍。
EPSは1039円(前日1040円)。
いつの間にか暫定値は消えた。
225のPBRは1.11倍。
EPSは21325円(前日21282円)。
225先物採用銘柄の益回りは4.39%(前日4.44%)。
配当利回りは1.93%。
東証1部全銘柄だと予想PERは25.05倍。
前期基準では19.93倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.23倍。
ドル建て日経平均は224.56(前日222.43)。
東証1部単純平均株価は29円高の2236円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
東証1部売買単価は2181円(前日2025円)
東証1部時価総額は626兆円(前日618兆円)。
シカゴ225先物終値は大証日中比140円安の23520円。
高値23720円、安値23490円。
225先物大証夜間取引終値は日中比160円安の23500円。
気学では「弱体日にして弱き日。吹き値売り良し」。
水曜は「前場高の後場安を見せる日」。
木曜は「一方に偏して動く。足取りに付くを良しとす」。
金曜は「下寄りしたら買い狙いの日。上放れたら見送れ」。
ボリンジャーのプラス1σが23592円。
プラス2σが23766円。
プラス3σが23940円
一目均衡の雲の上限が23061円。
53日連続で雲の上。
白くねじれた勝手雲の上限は23317円。
下限は23287円。
11日連続で勝手雲の上。
RSIが53.71。
RCIが81.87。
アノマリー的には「株高の日」。
そして「ブラックマンデー記念日の相場は高い」.
オリオン座流星群は明日極大になる予定。


《今日のポイント10月19日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は大幅に下落。
   NASDAQは5日続落。
   SKEW指数は124.75(前日123.70)。
   18日連続の130ポイント割れ。
   恐怖と欲望指数は62→61。

(2)ダウ輸送株指数は128ポイント安の11708ポイントと続落。
   SOX指数は0.58%安の2385ポイントと5日続落。
   VIX指数は29.13。
   3市場の売買高は86.9億株(前日88.2億株、過去20日平均は92.1億株)。

(3)東証1部の売買代金は1兆6853億円と6日連続の2兆円割れ。
   値上がり1811銘柄(前日469銘柄)。
   値下がり314銘柄(前日1632銘柄)。
   新高値58銘柄(前日31銘柄)。
   新安値4銘柄(前日24銘柄)。

(4)右肩上がりの25日線(23419円)からは△1.08%。
   11日連続で上回った。
   横ばいの200日線(22008円)からは△7.55%。
   右肩上がりの5日線(23563円)から△0.46%。
   3日ぶりに上回った。

(5)空売り比率は38.2%(2日ぶりの40%超:前日41.4%)。
   ドル建て日経平均は224.56(前日222.43)。

(6)ボリンジャーのプラス1σが23592円。
   プラス2σが23766円。
   プラス3σが23940円
   アノマリー的には「株高の日」。
   そして「ブラックマンデー記念日の相場は高い」。
   ただ225先物CME円建ては大証比日中160円安の23500円。
(櫻井)。