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ブログ:Onevoice

過去最高のメダル数の更新が期待される平昌オリンピック。盛り上がっていますね。やはり世界最高の「スポーツの祭典」は、現時点における人類最高の到達点をリアルタイムで目撃しているという臨場感にあふれ、華があってよいものです。

オリンピック新記録で金メダルを獲得した小平奈緒選手が、小学校時代に見てあこがれたという長野オリンピックから20年。その時の夢が今回の女子スピードスケート初の金メダルにつながっているのだとしたら、20年という時間の経過がとても価値のあるものだったということになります。

こうなると来年日本で開催されるラグビーW杯と、2年後の東京オリンピックが盛り上がらないはずがありません。それを見た日本の小学生、中学生が10年から20年の時間をかけて、また世界に羽ばたいて活躍することになるのかと思うと、時間は常に前に前にと、止まることなく動いていることをあらためて意識させられます。

スポーツ競技のような勝敗のつくゲームはもって生まれた才能の部分が大事と言われますが、要素としての才能は実は案外小さなもので、本当はどれほどひとつのことにのめり込めるか、どれほど好きになれるかが大切なのだと思い知らされます。

青くさいことを言ってるようで気恥ずかしいのですが、そんな基本的なことのあれこれを改めて考えさせてくれる、4年に1度のオリンピックという制度はやはり素直によいものだと思います。財政負担を筆頭に、警備、輸送路などの受け入れ態勢、興行的な成功・不成功、などオリンピックにまつわる数々の議論はいったん封印してみたくなります。

オリンピックでの日本選手の活躍から、なにかしら株式市場に向けられるような教訓をひねり出そうというのは野暮のきわみですが、勝者の影には敗者もいる、時間をかけないと到達できない部分、成し遂げられないものも世の中には存在する、ということは心に刻んでおきたいと思います。
(スズカズ)


先週水曜後場の会話のテーマは「夕暮れ時のデパチカ」。

「50円引き」、「100円引き」、あるいは「半額」という赤い札。

生鮮食品売り場でよく見かける風景です。

例えば5000円の毛蟹が「半値」になるとあっという間になくなります。

この消費者心理はおそらく古今東西共通のものでしょう。

「消費者は安くなると品物を買うもの」。

自分の心理と照らし合わせても間違ってはいません。

ところが株式投資家という消費者心理あるいは投資家心理というのはこれと全く別物。

「明日からは値段が上がるよ」。

「売り切れになるともう入荷はありません」。

この言葉がかなり好き。

上がらなければ買う気にならないという不思議な心理は株の世界も同じです。

もっとも消費者心理は「下がっても買うし、上がっても買う」というたくましさ。

フツーの消費者心理で相場を考えれば簡単なのでしょう。

ある老練な市場関係者の言。 「相場は単純。難しくしているのは自分の欲、プライド、自説への執着」。

もっとも最近は赤札に執着する投資家さんも増えてきました。


個人の日本株買い越し額はブラック・マンデー越え。

2月第1週の買い越しは7458億円。

遡及可能がデータは1987年以降。

これまでの最大は1987年10月第3週の6504億円でした。

これを抜きました。

過去3週間での買い越しは1.2兆円。

下落時の外国人売り、個人買いの動きは今回もあったことになりました。

今年2月第1週の1891円という下落幅はリーマン・ショック後の2008年10月を抜きました。

ただ3週間で約2500円ですから下落率では約13.2%。

日経平均が8000円の時に3週間で1000円下落したら「急落」と言ったしょうか。

時と場合によって肌感覚は異なるという好例。

「ココからは昨年8月安値の信用売り方期日迎えに期待」というたくましい声も聞こえてきます。

2月第1週の裁定買い残は4619億円減少し1兆7398億円と5週連続の減少。

裁定売り残は340億円減少し4918億円。

裁定残の減少が株安の主役だったことがまた焙り出されました。

空売り比率17日連続の40%台。

日経平均採用銘柄のEPSは先週金曜に1679円と増加しPERは12倍台継続。

全体的には過去最高の日経平均採用銘柄のEPSと裁定買い残の大幅な減少、空売り比率の17日連続40%台。

底打ちサインは「大陽線が連続陽線」。

これは先週末に実現しました。


先週末の福岡で若い男性からの真摯な質問。

「株のために何が必要ですか?」。

出されたメモには「経済あるいは経済学、チャート、業績、その他」とありました。

経済学はいざしらず、必要なものはもちろんたくさんあります。

しかし罫線は騙しがありますし業績だって変化は著しいもの。

不変のモノを求めたらやはり「ヒト」でしょう。

相場の参加者もその対象の企業も「ヒト」が構成しているもの。

市場参加者の心理をつかむことや経営者のマインドを推理することが結構重要に思えます。

というのが当方の回答でした。

罫線のような「具体的抽象さ」よりも人の心理のような「抽象的具体さ」を求めるべきだと思います。


単調な数字のチェックで時として感じる違和感。

これを感じることが株で勝つ秘訣だと思います。

試合本番で活躍するためにはどんな選手でも人知れず練習と努力をしているもの。

アマでもプロでも最高峰にいる人が必ずしも天才はありません 。

日々の単純な練習の延長線上に優勝とかメダルとかいうものがやってくるのでしょう。

野球選手は毎日ボールとバットを握ります。

ゴルフの選手だってチャラけた練習のあとに優勝がくることはないでしょう。

毎日毎日、相場が動こうと動くまいと単調なチェックを続けること。

それはいつの日にか花開くに違いないと確信しています。

華やかなヒットの影には必ず努力があるものです。

出会い頭にストップ高に遭遇することもあるかも知れません、それは結果論。

確率論からは練習は必要不可欠だと思います。


下落相場に遭遇すると脳裏を掠める格言群。

例えば・・・。

「危機の時にはいつも、その部屋にいない誰かのせいにされる」。

これは今回も起こりました。

金利の上昇、VIX指数の急騰。

アメリカのインフレ進行やリスクマネーの撤退などが言われましたが結局は元の黙阿弥チックな展開。

下落の原因をつくった戦犯や理由を市場関係者などがアレコレ類推します。

そして時間が立つとその推理がほとんど間違っていたことに気がつくもの。

「株価の暴落は実体価値以上に上げ過ぎていた相場が下げるべくして下げただけ。

きっかけは何でもよかったというケースが少なくない」。

この方がストンと落ちるような気がします。

「金は儲けたり失うものではない。

手品のように手から手へ渡るだけだ」。

そう割り切れば、意外とわかりやすいのかも知れません。

「他人の売り買いではなく自分で創れ」というのも重要。

多くの市場関係者がとらわれる証明不可能な陰謀論。

ウォール街には「市場は操りで動くというのは、もの知らぬ素人なり」という格言もあります。

「ぼうふらや、蚊になるまえの浮き沈み」(相場川柳)。


以下は今朝の場況。

「NYは休場ながら時間外取引で先物が反落」


NY市場はプレジデンツデーで休場。

欧州株式市場はロンドン・ドイツともに4日ぶりの反落。

前週に上昇が続いた反動で売りが先行したとの解釈だ。

GLOBEXの時間外取引でEmini-ダウ株価指数先物は59ドル安の25177ドル。

アジア時間には105ドル高の25341ドルまで上昇していたがその後売り優勢の展開。

一時182ドル安まで下落。

「機械的にストップロスを探すような売りが出た」という声が聞こえる。

もっともNYは主要3指数ともに年初の水準を上回ってきている。

NYダウが△2.02%、NASDAQが△4.87%、S&P500が△2.19%。

▲2.0%の日経平均とは際立った違いだ。

加えればロンドン▲5.72%、ドイツ▲4.12%、フランス▲1.06%。

一方でロシアが△9.06%、ブラジルが△10.96%。

昨年ダメだった指数が上昇しているのも目立っている。


「NY夜間と東京昼間の勝負か」


3日続伸で2週間ぶりに22000円台回復は「良くできました」だった月曜日。

背景は平均売りコストを上回ったことによる一部の海外短期筋による株価指数先物への買い戻しとの解釈だ。

6日の日経平均先物3月物の売買高加重平均価格(VWAP)は21714円。

7日のVWAPは21880円、8日は21818円。

平均売りコストを上回ったことからのストップロス(損失覚悟)の買い戻し。

現物の今年最低の売買高と合わせると納得できようか。

ただ急落前の5日のVWAPは22871円、2日以前は23000円台で平均売りコストはかなり上。

「売り方にまだ余裕があり、急いで買い戻す必要がない」という見方もある。

テクニカル的には「1月23日のザラバ高値(24129円)から2月14日のザラバ安値(20950円)までの下落幅。

その38.2%戻りの22164円が目標」という声もある。

38.2%という数字に意味なく根拠を求める向きは多いがほぼ昨日段階で達成した格好だ。

過去の上値と現実水準との乖離の時間帯ということだろう。

月曜の値上がり銘柄数は2002と記録的な水準。

日経レバ(1570)の純資産が19日時点で4795億円。

2016年11月15日以来、1年3カ月ぶりの高水準を回復。

背景は「リバウンド狙いの個人投資からの買い。

純資産を基準価額で割った19日時点の口数は2468万口。

1月26日の936万口は16日連続で増加。

口数はこの間に2.6倍となった」という。

指数プレイが主役ということだろう。

25日線からのかい離はマイナス3.2%まで低下。

200日線からはプラス5.1%となった。

騰落レシオは80.00%。

サイコロは6勝6敗で50%。

空売り比率は41.2%まで低下したものの17日連続の40%超えだ。

日経VIが22.21まで落ち着いてきた。

日経平均採用銘柄のEPSは1680.52円でPERはようやく13.18倍と13倍台回復。

欧州株の反落とNYの時間外取引のマイナスを反映して225先物大証夜間取引終値は日中比150円安の21950円と2200円割れ。

「NYは半値戻し、日経は3分の1戻し」では物足りないところ。

しかし昨日の薄商いの大幅高の反動となりそうな気配。

今年の続伸は「3」までしかないから「4日続伸」を見たいのが市場の気持ちだろう。

昨日まで陽線3本は今年初だ。

(櫻井)。

「平昌オリンピック」の中継にクギヅケとなった週末、
テレビの前からなんとか移動し(笑)、裏庭へ。
久しぶりに家庭菜園の土を掘り起こしてみました。

先日、ホームセンターで特売になっていた

この「アスパラの根株」を植え付けるためです。
衝動買いしたまますっかり忘れておりまして・・・
乾燥してしまう前に思い出して良かった!!

実は「アスパラ」、他のプランターでも育てているのです。
トマトやキュウリなどとは違い、多年草で、
一度植え付けると10年ほどは収穫出来るという優れモノ。
年々収穫量が増えますから、昨年などは時期になると
ほぼ毎日、それはそれは甘~い「朝採れアスパラ」を堪能しておりました。

しかし、まもなく植え付けから8年。
そろそろ新たな株を育てなければ、この生活は維持出来ません。
そこで大問題が一つ・・・
アスパラは収穫できるまでにとても時間がかかるのです。
期間はなんと、種からだと3年、ポット苗からは2年!!
我が家でも3、4年間は細いアスパラがたった数本しか収穫出来ず、
こんなものなのかな・・・とガッカリしていましたから。
このままでは収穫がなくなる、空白の期間が出来てしまいます。

そこで発見したのが、この「根株」。
おそらく2~3年、畑で生育されたものが販売されているではないですか!
順調に育てば、今年から収穫が可能なのだそう。

これなら間に合う!!

『広告の品』でありがたさも増幅し(笑)
飛びついて、チャレンジしてみたという訳です。

風は冷たいですが、なんとなく日差しは春めいてきたような気配。
9年目のプランターにも細い芽が出てきました!
夏前には「アスパラのベーコン巻」をお弁当のおかずに出来るよう、
せっせと水やりも頑張ります♪

 年初来、外国人投資家の動きばかりに気を取られていましたが、どっこい、国内の個人投資家がしっかりと買い出動していました。
先週金曜日に発表された2月第1週(5日~9日)の投資主体者別売買動向によると、個人投資家の売買は7458億円の買い越し。これは1987年10月第3週に記録した6504億円を上回って過去最大規模の買い越し記録だそうです。「過去最大の…」よりも、「ブラックマンデー(日本株の暴落は87年10月20日でした)時を上回る…」という惹句の方が実感あっていいでしょう。驚くべき数字です。その規模といい、そのタイミングといい、市場心理にも相当なインパクトを与えることでしょう、きっと。

 個人投資家の売買は「現金」でのものと「信用取引」を利用したものとに分かれます。「信用取引」は比較的短期で売り買いが頻繁。買い越したり、売り越したり、融通無碍ですが、「現金」は新規公開株をブックビルディング経由で取得した株式が新規上場時に「売り」となってカウントされるため、統計上は売り越しになりがちです。2017年も「個人・現金」が買い越しとなった週は5週しかありませんでした(下表)。年間52~53週のうち5回ですから、かなり珍しい。その5回のうち4回は日経平均が週間でマイナスとなったタイミング。チャートで株価位置を確認してみればわかりますが、絶妙なタイミングで買い出動していたことがわかります(5回目の11月第3週はちょっと失敗だったかも…)。そんな傾向から「逆張り巧者」といわれるのが、「個人・現金」です。

■2017年「個人・現金」の買い越し記録
  期間       買越額(信用) 日経平均の騰落
・2月1週(1.30~2.3) 622(1419)    ▲549
・3月3週(13~17)  537(791)     ▲83
・3月5週(27~31)  432(161)     ▲353
・9月1週(4~8)   390(272)     ▲416
・11月3週(13~17) 1342(1011)    △530
                   (単位:億円、円)

 個人の買い越しが2月第1週に7458億円だったと書きましたが、その内訳をみると、「現金」が5644億円、「信用」が1814億円ですから、圧倒的に「現金」の買いが多かったことがわかります。実は、「個人・現金」の買い越しは今年1月第2週から始まり(197億円)、1月第4週(145億円)、1月第5週(985億円)と続き、今回の2月第1週で買い越し幅がぐっと広がった、という経緯を辿っています。こうした継続的な買い越しも珍しい。米ダウ平均が1000ドルを超す過去最大の暴落、それに連動して日経平均も6日には1078円安…。絶好のタイミングと映ったのでしょう。

 単に買い越したというだけでなく、その規模の大きさも衝撃的。この先も「個人・現金」が相場急落の緩衝剤的な役目を担ってくれるかもしれません。昨年12月末の個人金融資産は1845兆円。そのうち、株式はわずか22.1兆円。これを契機に日本株見直しの波が起こるようなら…とは、先走りし過ぎでしょうか。

 羽生結弦によるフィギュアスケート日本男子の66年ぶり金連覇に続く、小平奈緒のスピードスケート日本女子初金メダルと、平昌五輪がもの凄いことになっています。小平は「羽生の金に勇気をいただいた」と語っています。いい流れができてきました。これが、今週の株式市況にもいい刺激になるでしょう。きっと。(イワモト)

ひとつめ

   先週のブログのタイトルを私は「VIXショック」としました。米賃金上昇→インフレ率上昇期待→金利上昇→株売り→VIX急上昇→リスクパリティー運用の株売り→株安、という連鎖が懸念されていたのでそのようにタイトルとしたものです。


    また放送の中で、VIXが上昇していることによって「リスクパリティ運用」のファンドの株売り(20兆円規模とも言われる)が継続する恐れがあると指摘する向きもあるが、確かにその通りかもしれないけれども、リスクパリティー運用を標榜するほどのAI運用ファンドが、独自のボラティリティ・モデルを持たずに、単に日々のVIXに数値の変動に振り回されて保有する株式を叩き売るとは思えないのだが、との趣旨の発言をしました。


    今週になって驚いたことに、そのVIX指数が不正に操作されていたとの匿名の金融関係者の告発がSECになされた、との記事を目にすることになったのです。


    VIX指数そのものが操作されていた、となれば、これはリスクパリティー運用もへちまのない、という話になってしまいます。デリバティブ業者が、自分のポジションの利益を図るために、そのデリバティブの原資産価格を操作するという(犯罪的)事例はこれまでも数多くありました。わが国でも、EB債に関連して業者が課徴金処分されたケースもあります。しかしそれらは、言わば局所的散発的な出来事でした。今回の世界的株価暴落がVIXの数値が操作されたことによって引き起こされたとしますと、その影響が数百兆円規模に及んだという意味でけた違いの悪質な相場操縦事例ということになります。


    そもそもVIXなどという指数の「デリバティブ」を認めたことに問題があった、となるわけでして(ダドリーNY連銀総裁がそのように指摘しているとの報道もありました)、VIXの数値を操作していた人物とかグループが誰だったのか?今後の調査・捜査の結果を注目しているところです。


   ふたつめ 

 今週の水曜日の夜、たまたま私はNY株の動きと日経225指数先物の時間外取引の相場をながめていました。日本時間の午後10時半過ぎ、NY株が急落し、同時に日経225指数先物も200円以上の値幅で急落するという展開になりました。水曜日は、米国の1月消費者物価指数が発表される予定でしたから、これは発表された消費者物価指数の数値が予想よりも大きくて、インフレ率上昇→金利上昇→NY株下落→日本株下落、とでもなったのだろうと思って、では円ドル相場は「どれくらい円高になったのだろう?」と、FXの円ドル相場を見ましたところ、何と驚いたことに急激な円安が進行していたのです。


    株安と円安がほぼ同時刻に起きた、それもかなりの規模で起きた、というのは実に驚きでした。


    その後昨日の相場でも、円高と株高が並行するといったことが起きています。明らかにいわゆる「アベ・トレード(日本株買い+円売り)」とは異なった行動を取る市場参加者の影響力が日本株市場では大きくなりつつあるということを示唆するに十分な値動きであったと見るべきであろう、これが私の感じです。


    今後もいわゆるアベ・トレード派(の投機筋)は大きな力を持ち続けるでしょうから、円安→株高・円高→株安、という相場局面を何度も見ることになるだろうとは思いますが、円ドル相場に関係なく日本企業のファンダメンタルズを買うという「ミクロ派」が増えるとしますと、かれれは日本株を買う際に円売りヘッジなどしないケースも多いでしょう。とすれば、株高と円高が共存する場面も多くなるのではないかと思います。(ちなみに、1980年代バブル相場の頃は、トリプル・メリットと言って、円高と債券高と株高が共存するとされていました。円高は株高、という認識だったのです。)


   「ミセスワタナベ」とはどんな人たちだったのか? 

 もう旧聞に属することですが、ミセスワタナベと総称される日本の投資家が米ドルを(FXの仕組みを利用して)大量に買い、それがドル高・円安に結び付く、などと言われたものでした。日本の一般人が米ドルのロングポジションを持つ、そのことで為替相場が大きく影響されるということが驚くべきことだったのです。


    ミセスワタナベがどんな人たちだったのか、私の考えるところ、彼女らはもともとは「普通の資産家(典型的に資産を保有している老婦人=ミセスワタナベ)」で、日本が低金利で預貯金からの収入が見込めないので、(専門家のアドバイスに従って)FXの仕組みを用いて「ドル預金もどき」のポジションをとって「金利もどき収入(=スワップ金利)」を得ていた人たち、でしょう。


    例えば、1億円の資産を持っているミセスワタナベが、1000万円をFXで米ドル買いのポジションをとるとしますと、レバレッジを10倍とすれば、彼女は1000万円の円資金で約1億円の米ドル預金をしたのと同じことになる。その金利(相当のスワップ収入)は、日米の金利差が2%ドル有利であれば、2%で、レバレッジ10倍とすれば、1000万円の円資産に対しては、20%に相当することになる。当然、円ドル相場の変動の影響を受けるけれども、為替相場の変動率がせいぜい年数%なら、2%のスワップ収入で十分補える。ひょっとして円安に向かえば、巨額の為替差益が得られる、というわけで、そんなポジションを平気でとるミセスワタナベがたくさんいたのではないか、と想像します。


    FXという仕組みが、ミセスワタナベにまで、以前なら業者や機関投資家でなければ得られなかった米ドル高金利の恩恵を与えた、という意味で、私はFXの仕組みを高く評価するのですが、一時の円安傾向から円高のこともある、といった状況になりますと、さすがに伝統的なミセスワタナベに代わって為替相場で短期売買を繰り返す、ミセスワタナベの孫たちが主役となってしまったのでしょう。為替相場では、そのミセスワタナベの孫たちのことも同じくミセスワタナベと呼んでいたようです。


    アメリカが金利引き上げ局面入りし、日米の(名目)金利差は今や2%以上に拡大して来ています。株高・円高といった、これまでと違う現象も目立つようになりました。円高時に米ドルをレバレッジを効かせて買い、大量のドル預金もどきを作る、という、本来のミセスワタナベが徐々に動き出す局面が到来したのではないか、という感じを私は持ちます。


  平成30年2月16日

  証券アナリスト

  松下律