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スガノミクス

松下 律

2020/09/18 08:20

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小動き 

 先週金曜日、今週月曜日、と少しまとまって上げた感はあったものの、この1週間は株価は小動きだったと言えるように思います。(マザーズ指数は今年の高値を更新していますが。)


 一方で、円ドル相場は1週間で1円以上円高に振れています。円高が日本株上昇の頭を押さえた、と言えなくもないのでしょう。


 今週火曜日発表のNY連銀製造業景気指数(予想よりかなり上でした。)、水曜日のFOMC、昨日の失業保険関連のデータ、そして何よりも今日の米国市場のトリプルウィッチングを控えて様子見の市場参加者が多かった、ということなのかもしれません。


 国内では、菅新政権が誕生したわけですが、株価は全体としてはほとんど無反応だったように見えます。今後の動きを見ていよう、というところでしょうか。


 日本株は下値は固そうながら上値も限定的のようだ、という感覚でまだしばらく横ばい小動きが続きそうだ、と見ておくところかもしれません。


 そうした相場の中で、菅新政権の政策を期待して市場の注目を浴びる銘柄が少しずつはっきりして来る、という推移を辿るのでしょうか。


スガノミクスを読み解く

 野党党首が菅政権を安倍亜流と呼ぶのは、それはそうだろうな、と思うのですが、見るところ、菅氏という政治家が安倍氏の亜流ということはないかもしれないというのが、おそらく株式市場の見方でしょう。


 まだ、株を買うという形で菅政権を評価する、という段階には至っていませんが、そうなる可能性もけっこう強そうな気がしています。


 テレビニュースや新聞記事などから、菅氏の政策のうちで株価に影響しそうな部分(スガノミクスと呼んでおきましょう。)について考えてみます。


 まずはアベノミクスについて考えてみます。


 株価の観点から見ますと、アベノミクスは結局のところ「脱デフレ政策(というマクロ政策)」だった、と総括できようかと思います。安倍政権の間に日本株は上昇しましたが、それは脱デフレの分(プラス企業のガバナンス向上分)の株価上昇だった、と言っていいのではないか、ということです。


 スガノミクスをどう捉えるか?となるのですが、私には「日本の潜在力を顕在化させようというミクロ政策」と映ります。


 ふるさと納税制度、インバウンド振興策、携帯料金引き下げ、ダムの一体管理、オンライン診療の推進、縦割り行政の打破(規制緩和)等々、伝えられる菅総理の方針は、いずれも日本の持っている潜在力を引き出そう、という基本観の上でよく理解できるものです。


 菅総理と菅内閣がある程度以上の突破力(=実行力)を発揮できるなら、地銀株の上昇などが一過性の動きに終わることなく、スガノミクス相場のスター群の一部になるかもしれない、と、そんなことを想像します。


 PBRが0.2倍だ、0.3倍だ、という水準にまで売られてもなお浮揚力を感じさせなかった地銀株はまさに、潜在力をまったく評価されていなかった、ということでしょう。多少なりとも潜在力を顕在化できるなら、PBRがせめて0.5倍くらいに上昇しても罰は当たらないだろうに、とそんな感想を持ちます。


 地方経済の活性化、というのもいろいろ言われることになると思います。東京などの大都市では持っている潜在力が顕在化するのは容易いことでしょう。


 一方で、地方では持っている潜在力を引き上げるのは容易ではないと推察されます。日本の潜在力を顕在化させる、ということはほとんどイコール地方経済の活性化、なのでしょう。地方は何につけてもコストが低いという利点も持っています。そういう利点に目を着ける人が増えれば活性化につながるに違いありません。


2020年9月18日

証券アナリスト

松下律


9月15日の日経夕刊に興味ある記事を見つけました。8月31日~9月6日までの一週間に報告されたインフルエンザの患者数が、3人のみと言うものです。昨年は同時期に沖縄で大流行した為、患者数が3813名に達したこともあり、これに対しては何と千分の一以下の水準になったというものです。しかし例外の大流行を除いても、毎年同時期には数百人の感染が報告されているので、やはりその少なさが際立っています。

この記事には大いに納得したものです。近所に長きにわたってお世話になっている診療所があります。主治医は余分な投薬をせず、その温厚な性格と相まって私を含め患者の信頼を集めています。待合室は常に老若男女で溢れており、長い待ち時間は当たり前の診療所です。常用している薬が切れる度に受診するのですが、三月ごろはそれでも待合室に数人の受診者が見受けられました。どの病院も来院者が激減しているとの報道通りの状況でした。しかし7月頃には待ち人一人のみ、時間を置かず受診出来ましたが、終わって帰ると時にやっと次の受診者が訪れました。そして9月の初めに訪れた折には待ち人はゼロ、診察が終わっても待合室には人の気配がありません。

先生曰く、
  • ここで開業して数十年になるが、当然ながらこのような状態は初めて
  • この夏に特に驚いたのは、夏風邪の患者が一人も来なかった
  • 子供のプール熱患者が一人も来なかったのも初めて
  • コロナ患者の来院は無かったが、この市では480人程度の累計患者と聞いている
  • その60%以上が30歳までの若い人で主に東京に通っている人々
コロナ問題を簡潔に説明してもらい納得の会話でした。

更に付け加えて、患者数の減少は、何といっても健康に対する注意と気配りが功を奏していることは間違いないので喜ばしい。しかし最後に少々本音が出ました。ポツリと、税金が心配だと。確かに今年の税金は前年度の収入をベースに課税額が決まるので、収入が激減した今年は資金繰りが厳しいのかもしれません。何とも人間ポイ話で、先生の人間性が感じられホッコリした次第です。
(中嶋)

まちぶせ

櫻井 英明

2020/09/16 10:43

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リーマンショック12周年。
2008年は3連休明けの9月16日が火曜日で最初の洗礼を受けました。
当時書いていたこと。

前場の日経平均は618円安。
東証で放送していたが、普段は静かなブースが、今日は全社出勤体制。
しかも、現場中継など滅多にないのに、各社入り乱れてのマイク合戦い。
犬が人を咬んでも、ニュースにはならないが、人が犬を咬むとニュースになる世界。
ただ「現場から」といっても、「事件は現場で起きている」といっても、現場には人がいないから、臨場感は薄い。
リーマンはヒルズから引っ越すべきとしたが、間に合わなかった感。
リーマンはチャプターイレブン。
メリルはバンカメが救済合併。
一夜にして、米大手証券4社は、2社になってしまった。
確か、サブプライム問題のアドバイザーはリーマンに決まっていたと記憶するが・・・。

20年ほど前に勃興期のインターネット証券で営業企画を担当していたときのこと。
日経新聞の全面広告のキャッチコピーで使ったのは「一秒の戦略化」のコピー。
極端すぎるかも知れませんが、どんな事柄でもおそらく決断に要する時間は最終的には1秒程度。
その凝縮された瞬間の意思決定がその後の運命を左右することが多いもの。
その「1秒」を迎えるまでの準備、そしてその「1秒」の判断を通過した後の時間の長さ。
単に「1秒」とはいえあだや疎かには出来ません
もっとHFTの世界などではもはや「1秒」などというスピードでは戦いにもなりませんが・・・。

電子端末にあった比較。
先週末時点でS&P500「IT」の予想PERは26倍。
ITバブルの2000年3月には53倍だった。
あるいは株式益回りと債券利回りとの比較。
現在は10年債利回り0.7%、株式益回り3.8%。
2000年は10年債利回り6.0%、株式益回り1.9%。
半導体売上高は今回2カ月で0.3%減少。
2000年は年間43%減だった。

日本株についてはJPモルガン証券のレポ─トの声を覚えておきたいところ。
「市場が先々の正常化を見込む仮定ではバリエーションが機能しない『空中戦』はしばしば起こる。
今年の3月→5月上旬の相場がそうだった。
主要中央銀行が大規模緩和を実施している局面ではなおさら」。
成功体験を持った人たちの市場分析は明るい。

一方で過去に成功体験に恵まれなかった人たちの市場分析は常に暗い。
下落こそが市場本来の姿としか見ることができない傾向。
当然ながら「空中戦」など理解不能。
「こんなはずはない。間違っている」と考えるのでしょう。
未来は明るいと信じられないから過去の悪材料の経験則だけに固執。
そしてまた過去に成功体験に恵まれなかった人たちがそういう枝葉末節的弱気論に組するという構図。
過去何度も弱気で外してきたのに、たまたま下落に遭遇した時の「当たった」という記憶だけが残っているのでしょうか。

「木を見て森を見ず」という格言があります。
「細かい部分にこだわりすぎて、大きく全体や本質をつかまないこと」という意味です。
逆に「森だけ論じて木を見ない」。
個別銘柄を斟酌しないで日経平均やTOPIXばかりを論じるのがこれに当たるでしょうか。
かといって木を見ないからと言って、指数の全体像や本質をつかんているんのかといえばそうでもない場合もあります。
「上か下、天国か地獄」みたいな二者択一だけで相場を論じるのはFXの世界だけで良いでしょう。
あるいは、日経平均は下がっていても例えば昨日のサンバイオのようにストップ高していた銘柄もあります。
「木も見ず、森も見ず」でただ上下を論じるだけでは相場に申し訳ないような気持ち。
数字と紙芝居をひっくり返しているだけで儲かるとはとても思えません。
指数を構成しているのは企業。
そしてその企業を構成しているのは人間。
データでも機械でもありません。
これを忘れてはいけないところ。
本来は「木も見て森も見る」が正しいような・・・。

相場には追っかけと待ち伏せがあります。
上がっている銘柄を追いかけるのは、上がっていることが分かっているだけに結構簡単。
しかし待ち伏せは時間軸が見えないだけにやりにくいもの。
それでも「いいものはいい」であるならば、
そして「市場はしばしば間違う」ものであるならば、
市場の評価は常に正しい訳ではないでしょう。
間違いもひずみもあります。
そういう意味ではIPO後9か月経過した多くの新興企業群。
鳴かず飛ばずの銘柄がそろそろ動きだすこともあるかも知れません。
IPO直後だけ騒ぐことが投資ではないでしょう。
特に抽選に当たらなかった株は要注意だと思います。

以下は今朝の場況。

《今日のポイント9月16日》

(1)火曜けのNYは続伸。
   VIX指数は25.85と低下。
   SKEW指数は132.95と上昇(前日130.95)。
   恐怖と欲望指数は59→59。

(2)ダウ輸送株指数は96ポイント高の11476ポイントと3日続伸。
   SOX指数は1.72%高の2219ポイントと続伸。
   3市場の売買高は89.9億株と低調(20日平均は93.3億株)。

(3)日経平均は4日ぶりに反落。
   終値ベースでメジャーSQ値23272円を大きく上回り3勝。
   日足は6日連続の陽線。
   6月2日までの7日連続陽線以来。
   ドル建て日経平均は221.96(前日222.13)。

(4)東証1部の売買代金は2兆1352億円と6日連続の2兆円超。
   新高値67銘柄(前日130銘柄)。
   新安値1銘柄(前日1銘柄)。
   騰落レシオは117.03(前日125.93)と低下。
   
(5)右肩上がりの25日線(23174円)からは△1.21%。
   26日連続で上回っておりサポート。
   横ばいの200日線(22015円)からは△6.54%。
   右肩上がりの5日線(23337円)から△0.50%。
   4日連続で上回りサポート。

(6)空売り比率は39.5%(8日ぶりに40%割れ:前日40.2%)。
   空売り規制なしの比率は5.2%(11日が10.8%、9日が13.5%)。
   5%台は8月25日以来。
   空売り比率のボトムは6月3日の35.4%。
   昨年9月21日が35.2%。
   ピークは3月6日の52.1%。
   9月11日時点の信用売り残は694億円増の9905億円。
   2週連続の増加。
   同信用買い残は342億円増の2兆3863億円。
   4週連続の増加。
   2兆円台は18週連続。
   金額ベースでの信用倍率は2.41倍(前週は2.55倍)。

(7)ボリンジャーのプラス1σが23360円。
   プラス2σが23547円。
   一目均衡の雲の上限が22286円。
   31日連続で雲の上。
   瞬間的ねじれは17日。
   勝手雲の上限は23200円で下限は23038円。
   4日連続で勝手雲の上。

(8)シカゴ225先物終値は大証日中比10円高の23330円。
   高値23360円、安値23195円。
   大証夜間取引終値は日中比10円安の23310円。
   9月配当落ちは試算では144円。
   再投資額は日経平均で1000億円、TOPIXで5000億円。

(9)昨年末終値は23656円。
   大発会終値は23204円(始値23319円)なので年足は陽線。
   東証1部の時価総額は623兆円(前日626兆円)。
   ここが重く立ちはだかっている。
   「変化日」の水曜日は今年16勝18敗。

《兜町ポエム》

「まちぶせ」

大引けの兜町のぞいた株式市場
微笑み上がってる見覚えある銘柄
あの株急になぜかきれいになったのは
みんながこんなふうに買ってるからなのね
好きだったのよあなた胸の奥でずっと
もうすぐ私きっと相場甦らせる

気のないそぶりして市場に加わった
ウリカイをはさんで相場を熱く見た

あの株買われたと噂に聞いたけど
私は自分から買い上がったしない
別の動きしてたチャートを見せたり
偶然をよそおい戻り道で待つわ
好きだったのよあなた胸の奥でずっと
もうすぐ私きっと相場甦らせる
(櫻井)。
 
危機の時にはヒーローが現れます。大坂なおみ選手が全米オープンで2年ぶりの優勝を成し遂げました。22才。本人は望まないかもしれませんが、ミレニアル世代のオピニオンリーダーになりつつあります。ヒーローでなくヒロインです。

記者会見で語られる深い思考のあとに湧き出てくるような自然体のコメントに、日本人はもちろんですが世界中が驚かされます。

質問者:7枚のマスクであなたはどんなメッセージを伝えようとしているのですか?

大坂選手:質問を返すようですが、あなたはどんなメッセージとして受け止めましたか?

優勝したら過去の偉大な名選手と同じように、コートの上に寝そべって空を見上げたい。そうしたら素晴らしい光景だった。選手としてよりもひとりの人間として成長したい。

2年前に初めてメジャー大会で優勝した時のコメントも非凡なもので、その時も世界が感動し世界中のメディアが一斉に取り上げました。あれから2年。さらに深度が増しているように感じました。私ごときの月並みな説明などまったく必要ありません。

コロナ危機の自粛期間で試合が開催されなかった時に猛練習に励んだそうです。メンタルを鍛え、フットワークを鍛え、そうして再び4大メジャーを制覇しました。

一切の説明は不要ですが、ここから何か私も学ばなくてはなりません。危機は突如としてやってきます。危機を危機で終わらせるか、次の飛躍のバネにするかは本人次第です。おそらく上場企業の中にも同じように、危機からの脱出に全力で取り組んでいるところもあるに違いありません。

スリム化、筋力強化、体質改善に成功したところから、突如として輝く人物や企業が出現します。今はまだそれらは水面下にあるに違いありませんが、そこから次のヒーローが誕生します。コロナ危機を奇貨として新しい主役の登場を待ち望みます。
(スズカズ)

火焔太鼓

櫻井 英明

2020/09/14 09:59

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先週月曜日。
日経平均株価は古希を迎えました。
1950年9月7日が最初の算出日。
当時は東京証券取引所が算出。
名称は「東証1部修正平均株価」。
1970年から途中から日本経済新聞社が引き継いで途中「NSB225種平均株価」となったのが1971年。
1975年に「日経ダウ平均株価」に変わりました。
だから今でも年配の方は日経平均を「ダウ」と呼ぶ方がおられます。
決してNYダウと混同している訳ではなく、「日経ダウ平均と呼んでいた時代があったのが理由なのでしょう。
日経平均株価となったのは1985年5月1日。
1985年10月1日に公表値の更新が1分毎になったのは先物の導入があったからでしょう。
それまでは1日に数回、そろばんや電卓で手計算で算出していた時代もあったようです。
ちなみに・・・。
日経平均のいちばん最初の値は1950年9月7日の176円21銭。
東証は算出開始の際、戦争で中断していた株式売買の再開日だった1949年5月16日を起点の100円にしたそうです。


日経平均が10年前に迎えた「還暦」。
その時はこう書いていました。

日経平均株価の60回目の誕生日。
人間で言えば還暦ですから、そこそこの歴史となりました。
その60年間の平均値は概ね9150円。
現在は、その60年間の平均値の水準に位置しているということになります。
因みに、リーマンショック時には58年しか経っていませんでしたから存在しなかった60年平均。
55年平均や58年6カ月を持ち出してきた市場関係者がいたことが思い起こされます。
それにしてもかつての売買高上位銘柄を見てみると社名も結構な様変わり。
50年代は鐘淵紡績(旧カネボウ)、東洋レーヨン(東レ)、日本鋼管(JFE)など。
70年代は小西六(コニカミノルタ)、東京芝浦電機(東芝)など。
90年代は日本電気(NEC)、松下電器産業(パナソニック)など。
株価はともかく社名だけはまだまだ進化するのでしょう。

《兜町噺「火焔太鼓」》

株好きの甚兵衛は女房と甥の定吉の三人暮らし、
お人好しで気が小さいので株式投資はまるでダメ。

おまけに恐妻家。
しっかり者のかみさんに毎日尻をたたかれ通し。

今日もかみさんに「株で損ばかりしている」と小言を食っている。

今回甚兵衛が買ったのは上場もしていない未公開ベンチャー企業だった。

何せ甚兵衛の株式投資の「実績」は時として「監理銘柄」、「整理ポスト」、「上場廃止」、「会社更生法」。
こんな「立派」な結果ばかりだから、かみさんの怒るのも無理はない。

それでも「買っちまったものは仕方がない」と定吉に調べさせてみると・・・。
「累損増加」、「債務超過」でホコリが出るわ出るわ、
もはやリストラもできず市場の誰も見向きもしないボロ銘柄。

調子に乗って定吉がホコリのいくつかを数え上げながら「ボロ株だボロ株だ」と踊りだす始末。

どこで聞きつけたか、外から身なりの良い侍が入ってきた。
「コレ、ボロ株と騒いでいたのはその方の宅か」
「今、殿さまがお駕籠でお通りになって『ボロ株』の声がお耳に入り、
ぜひ見たいと仰せられる。
すぐに屋敷にて披露いたせ」。

最初はどんなお咎めがあるかとビビっていた甚兵衛、
もしかすると「ボロ株」をお買い上げになるかも知れないと考えてにわかに得意満面。

ところがかみさんに
「そんな上場もしていない株が売れると思うのかい。
こんなにヒドイのを持ってってごらん。
お大名は気が短いから、
『かようなむさいものを持って参った者。当分帰すな』
てんで、庭の松の木へでも縛られちゃうよ」
と脅かされる。
「どうせそんなボロ株は誰も見向きもしないのだから
買い値の一分で押しつけてこい」と家を追い出される。

さすがに心配になった甚兵衛、
震えながらお屋敷に着くと、
さっきの侍が出てきて
「ボロ株を殿にお目にかけるから、
暫時そこで控えておれ」

今にも侍が出てきて
「かようなむさいボロ株を」
ときたら、
風のようにさっと逃げだそうと、
びくびくしながら身構えていると、
意外や意外、
殿様がえらくお気に召して、
三百両の値がついた。

聞けば
「調べてみれば・・・。
あれはノーベル賞級の技術開発をしている国宝級の株」
というからまたびっくり。

甚兵衛感激のあまり、
百五十両まで数えると泣きだしてしまう。

興奮して家に飛んで帰ると、
早速かみさんに五十両ずつたたきつける。

「それ二百五十両だ」
「あァらま、お前さんトレードがうまい」
「うそつきゃあがれ、こんちくしょうめ。それ、三百両だ」
「あァら、ちょいと水一ぱい」
「ざまあみゃあがれ。オレもそこで水をのんだ」
「まあ、おまえさん、株ってのはたいへんに儲かるねェ」
「うん、未公開株ってのも怪しいけどたまにはこういうことがあるんだな。
でもハラハラドキドキはもう懲りた。
おらァこんだ上場しているまともな株を買ってくる」。
「お前さんどんな株だい」
「そうさな、腹も減ってきたから牛丼・寿司・ファミレスの株かな。
そうだ、ゼンショーを買ってくる」。
「ゼンショー?。いけないよ。半鐘みたいな社名だとおジャンになるから」
(終)。

以下は今朝の場況。


「薄商い」

週末のNY株式市場でNYダウとS&P500は反発。
NASDAQは反落とマチマチの動き。
好決算のオラクルは一時61.86ドルと過去最高値を更新。
ただ終値は下落。
アップルは1.31%安。
グロース株は0.26%安。
一方、バリュー株は0.54%上昇。
ホーム・デポが1.33%高。
キャタピラーが2.65%高。
週間ではNYダウが1.66%、NASADAQが4.06%、S&Pが2.52%が下落。
8月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.4%上昇。
市場予想の0.3%上昇を上回った。
公共交通機関が敬遠されたことを背景に中古車・トラック価格の伸びが51年超ぶりの大きさとなった。
国債利回りは低下(価格は上昇)。
10年国債利回りは0.669%。
2年国債利回りは0.129%。
ユーロが対ドルで3日続伸。
ドル円は小動きで106.13円。
VIX指数は31.64→28.85→29.74→26.87。
SKEW指数は125.42と低下(前日130.16)。
6月9日以来の低水準。
恐怖と欲望指数は59→58。

「23426円を抜ければ窓埋め」


木曜の日経平均は寄り付き121円安。
終値171円高の23406円と反発。
9月3日高値23465円まであと59円に迫った。
(先物は23580円だった)。
終値ベースでメジャーSQ値23272円を大きく上回った。
TOPIXは高値引け。
日足は4日連続の陽線。
6月2日までの7日連続陽線以来。
週間では201円高。
週足は2週連続陽線。
TOPIXは高値引け。
マザーズ指数も日経平均と連動して終値は高値圏。
東証1部の売買代金は2兆5640億円と4日連続の2兆円超。
値上がり1601銘柄(前日1523銘柄)。
値下がり480銘柄(前日562銘柄)。
新高値92銘柄(前日72銘柄)。
新安値0銘柄(前日1銘柄)。
騰落レシオは119.18(前日112.39)。
NTレシオは14.30倍(前日14.30倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
右肩上がりの25日線(23096円)からは△1.34%。
24日連続で上回っておりサポート。
右肩上がりの75日線は22668円。
横ばいの200日線(22013円)からは△6.33%。
右肩上がりの5日線(23207円)から△0.36%。
2日連続で上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.689%(前日▲18.396%)。
買い方▲7.478%(前日▲8.093%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲16.638%(前日▲17.038%)。
買い方▲14.135(前日▲15.554%)。
空売り比率は43.4%(6日連続の40%超:前日42.0%)。
空売り規制なしの比率は10.8%(9日が13.5%)。
結構売り方も抵抗した痕跡だろか。
日経HVは12.6、日経VIは20.64。
日経平均採用銘柄の予想PERは22.24倍(前日22.08倍)。
前期基準では18.28倍。
EPSは1052円(前日1052円)。
225のPBRは1.10倍。
BPSは21278円(前日21123円)。
225先物採用銘柄の益回りは4.50%(前日4.53%)。
配当利回りは1.92%。
東証1部全銘柄だと予想PERは24.17倍。
前期基準では19.64倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.22倍。
ドル建て日経平均は220.42(前日218.93、9月3日が220.77)。
東証1部単純平均株価は21円高の2185円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1975円(前日1881円)。
東証1部の時価総額は621兆円(前日617兆円)。
シカゴ225先物終値は大証日中比10円安の23190円。
高値23265円、安値22940円。
大証夜間取引終値は日中比10円高の23210円。
現物先物の逆ザヤは200円近い。
気学では「一方に偏して動く日」。
火曜は「安くば買い、高きは見送り」。
水曜は「高下しても結局安い日」。
木曜は「目先のポイントをつくる重要日」。
金曜は「変化を起こす重要日」。
ボリンジャーのプラス1σが23332円。
プラス2σが23567円。
一目均衡の雲の上限が22306円。
29日連続で雲の上。
瞬間的ねじれは17日。
勝手雲の上限は22999円で下限は22817円。
2日連続で勝手雲の上。
RSIが58.46。
RCIが56.87。
9日に空けたマドは23129円ー23059円。
昨日空けたマドは23059円ー23134円。
これは埋めた。
9月3日の窓が23287円ー23426円。
9月4日の窓が23426円ー23257円。
23426円で両方埋められることになる。
メジャーSQ値(23272円88銭)には1勝。


《今日のポイント9月14日》《今日のポイント9月14日》

(1)週末のNYはマチマチの展開。
   VIX指数は31.64→28.85→29.74→26.87。
   SKEW指数は125.42と低下(前日130.16)。
   6月9日以来の低水準。
   恐怖と欲望指数は59→58.

(2)ダウ輸送株指数は103ポイント高の11282ポイントと反発。
   SOX指数は0.07%安と続落。
   3市場の売買高は89.1億株と減少(20日平均は92.3億株)。

(3)日足は4日連続の陽線。
   6月2日までの7日連続陽線以来。
   週間では201円高。
   週足は2週連続陽線。
   9月3日終値23465円まであと59円
   TOPIXは高値引け。
   マザーズ指数も日経平均と連動して終値は高値圏。
   東証1部の売買代金は2兆5640億円と4日連続の2兆円超。
   新高値92銘柄(前日72銘柄)。
   新安値0銘柄(前日1銘柄)。

(4)右肩上がりの25日線(23096円)からは△1.34%。
   24日連続で上回っておりサポート。
   横ばいの200日線(22013円)からは△6.33%。
   右肩上がりの5日線(23207円)から△0.36%。
   2日連続で上回った。

(5)空売り比率は43.4%(6日連続の40%超:前日42.0%)。
   空売り規制なしの比率は10.8%(9日が13.5%)。
   結構売り方も抵抗した痕跡だろか。
   売り方は3月19日安値期日の週。

(6)ボリンジャーのプラス1σが23332円。
   プラス2σが23567円。
   一目均衡の雲の上限が22306円。
   29日連続で雲の上。

(7)シカゴ225先物終値は大証日中比10円安の23190円。
   高値23265円、安値22940円。
   大証夜間取引終値は日中比10円高の23210円。
   現物先物の逆ザヤは200円近い。

(8)9日に空けたマドは23129円ー23059円。
   10日に空けたマドは23059円ー23134円。
   これは埋めた。
   9月3日の窓が23287円ー23426円。
   9月4日の窓が23426円ー23257円。
   23426円で両方埋められることになる。
   メジャーSQ値(23272円88銭)には1勝。

日経平均株価を前日のNYダウで除して日米株を相対比較する「ND倍率」は11日時点で0.85。
8月28日の0.80から上昇。
日経平均は出遅れ銘柄が買われ6日ぶりにコロナ急落前の水準を回復。

(櫻井)。