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ブログ:Onevoice

未来の世の中の姿も、その時にあるべき企業の在り方も,流れが次第に固まりつつあります。

昨年暮れ、ファーウェイ副会長がカナダで身柄を拘束された直後の時期、米中貿易交渉が激化の一途をたどっていた時期は、全世界がこれから世の中はどうなるのだろうというどうしようもない不安心理に包まれました。背か最大の経済大国である米国と、世界第2位の中国が自国の経済を守るために真正面からぶつかりあったためです。

世界中の経済活動が止まり、企業活動も総見送り状態となりました。リーマン・ショックの直後と同じような、企業の受注や売上げが一時的に蒸発するという状況が再現されたのです。世界中の株式市場が右往左往を余儀なくされ、大口ファンドの一部は年末に向けて大規模な換金売りを出したものです。NYダウ工業株も日経平均も激しい下落を余儀なくされました。これも「リーマン・ショック級の下落」とのちに形容されました。

それから3か月。「小回り3月、大回り3年」と言いますが、日本は新しい年度に入り、新しい元号も決まって、振幅の大きさは次第に収まりつつあります。企業は次の時代に向けて何をするべきか、判明したところから少しずつ手を打ち始めています。

ホンダはトヨタとソフトバンクグループが設立した「MaaS」オペレーターに出資を決めました。日本電産は国内で1000億円規模のM&Aを実施します。上場企業といえどもM&Aはむずかしいものです。成功する事例は3割もないと言われるほどですが、そのM&Aの手腕では当代最高とされている永守重信会長が、この時期にこの価格水準でオムロンから子会社を買収します。

TKPは500億円を投じて世界最大のシェアオフィス事業者から日本事業を買収します。東京駅の周辺を歩いていると、気がつけば周囲は貸し会議室と貸し勉強部屋(シェアオフィス)の看板ばかりです。株式セミナーで大阪、名古屋、福岡、札幌に行くと、どの会場でもTKPの会議室ばかりを使っています。めぼしい会場は予約で1年以上先までどこも満杯のようです。

アマゾンは日本でのプライム会員の料金を1000円値上げします。ディズニーもサブスクリプション型のコンテンツ配信サービスに乗り出します。QR決済はますます広がり便利になっています。副業が解禁されて会社員は夕方は一目散に家路につき、自宅で第二の仕事に没頭します。ウーバーも上場します。

いま何をするべきか、先行きの在り方を決めたところから活発に動き始めています。株式市場もそれに呼応して新しい銘柄が盛んに物色され始めました。これからどうやって生きてゆくのだろう、という自問自答の時間帯に入ってきたような気がします。これには既視感があって、ITブームの西暦2000年ごろも同じように感じていたように思います。焦ってもろくなことがないので、焦らないようにしないと。
(スズカズ)

クラスA

櫻井 英明

2019/04/16 07:26

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先週金曜にNT倍率は13.62倍と27年ぶりの高水準。
ファーストリテが週間で9.8%上昇(12日のみで7.9%高)。
ソフトバンクグループが同5.1%上昇(12日4.9%高)。
この2銘柄が日経平均株価の上昇に大幅寄与しました。
日本電産など時価総額の大きな銘柄の主役感。
一方でTOPIXは5日続落。
このアンバランスが週末ずーと頭から離れなませんでした。
閃いたのは「クラスA」という言葉。
3月27日の日経朝刊の特集は「市場再編」。
サブタイトルは「東証1部、3割期待はずれ」。
市場は最上位の「クラスA」、フツーの「クラスB」、成長企業の「クラスC」にいずれ再編される可能性があります。
となると、売上高や利益、時価総額や株主数などで「クラスA」とそれ以外は大きな差がでてくるでしょう。
そこで考えられるのは「クラスA」レベルを多くの企業が目指すという方向。
それを置き換えようとする投資家側の心理。
その積み重ねが相場に陰影を落とし始めたということなのかも知れません。
これから始まるであろう「増資、自社株買い、株主数の増加期待」。
これを踏まえれば「クラスA大作戦」という言葉もあながち荒唐無稽ではありません。
時間軸はクラスAまで約3年。
結構長い時間が東京株式市場に舞い降りることになります。
日経平均株価もクラスBになるまでの最後の徒花を咲かせる可能性もありそうです。
10年以上前に中国・北京の奇門遁甲の師が言った「日本株は2023年までは大丈夫」という声が甦ってきました。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」(高杉晋作)。
これよりは「散れば咲き散れば咲きぬる山桜、いやつぎつぎの花さかりかな」(高台院)の」ほうが似合いそうです。


IMFのラガルド専務理事が「現代金融理論(MMT)」と戦っています。
「MMTが本物の万能薬だとわれわれは思っていない」というコメント。
「ある国がデフレスパイラルに陥っている場合などごく限られたケースでは、債務の大幅拡大に意味があるかもしれない。
しかし現時点でMMTが持続的にプラスの価値をもたらす状況の国があるとは想定されない」。
これは従来の理論に依拠するエコノミストの主張です。
「米国は連邦債務が22兆ドルに達し、主に社会保障支出が原因で慢性的な財政赤字を抱えている。
既に財政が持続不能な経路に入ってしまった」という警告もありました。
一方でMMTを提唱する人々の主張。
「米国は独占的なドル発行権によってFRBに課せられた完全雇用と物価安定の両方を実現するために必要なだけ支出を拡大できる」。
興味深い戦いです。
因みに・・・。
MMTの主張は「自国通貨を持つ国家の政府は、純粋な財政的予算制約に直面することはない」。
自国通貨を持つ国の政府とは、自国通貨と中央銀行を有しており、変動為替制度を採用し、大きな外貨債務がないという意味。
英国、米国、日本、オーストラリアが該当します。
ユーロ圏の国々は自国通貨を持たないので該当しません。
自国通貨を持つ政府の支出余地は一般的に想定されるよりも大きく、全てを税金で賄う必要はないという説。
米国はいかなる債務返済に必要な貨幣も創出できることになります。
だからデフォルト(債務不履行)に追い込まれるリスクはゼロということ。
米国はすでに過去10年間にわたり公的債務を積み上げています。
公的債務は当初、グレートリセッションへの極めて正攻法的な取り組みとして、金融危機対応の中で急増しました。
ところが現在では、すでに拡大局面にある景気をさらに加速させるために財政刺激策が講じられています。
その規模は1960年代以来の大きさ。
MMTの措置を本格的に活用したとほぼ言える国は日本という指摘もあります。
日本は20年前に金利がゼロに達しました。
日本銀行が一部ファイナンスしている公的債務残高はGDPの約2.5倍の規模。
でも赤字続きでもインフレ高進はなく、債券市場からの資金逃避の動きもありません。
「MMT」がもし正しいとしたら日本は素晴らしい経済政策を取っている国と映ってきます。
それにしても長い時間の結果が立証する経済学をしている学者というのはなかなか興味深い存在。
だから、経済学者に関するアメリカンジョークは数多くあります。

★経済学者はなぜこの世にいるのだろうか? 
それは彼らに当たらない予測をさせることで「天気予報って、けっこう当たるじゃないか」と思い込む一般人を増やすためだ。
★経済学者には3種類ある。数を数えられる経済学者と数を数えられない経済学者とである。
★ある女性があと半年の命だと宣告された。医師は彼女に経済学者との結婚を勧めた。
「彼が私の病気を治してくれるのですか?」
「いいや、だけど半年がとても長く感じられるよ」
★この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。
実際に存在する経済に無関係であり、影響を全く与えません。
by 経済学者
★コロンブスは最初の経済学者だといわれている。
彼は自分のやろうとしていることが何であるのかを知らなかったし、到達したところがどこであるのかも知らなかった。
そして彼の仕事は全て国の金で行なった。
★ホテルで三日三晩にわたる会合のあと、私はボーイに呼ばれた。
「一体何の会合なんですか?」
「経済学会だよ。でもどうしてそんなことを聞くんだい?」
「酒もなし、女性もなしで、どうしてみんなあんなに混乱しているんでしょう」
★極めつけはあの有名なジョーク。
「正反対のことを言う2人がノーベル賞をとれる分野は経済学しかない」。

以下は今朝の場況。

「反落」

週明けのNY株式は反落。
S&P500は4日ぶりの反落。
背景は軟調だったゴールドマンの5四半期ぶりに軟調な決算。
「債券や為替、株式などの取引が低調で年1~3月期は減収減益。
1株利益は市場予想を上回ったが、純営業収益が市場予想以上に減少したのが嫌気された」との解釈だ。
ゴールドマンは4%近く下落。
1銘柄でダウ平均を約53ドル押し下げた。
墜落事故を起こした新型機「737MAX」の運航停止を初夏まで続ける米空運大手が相次いでいると伝わったボーイングの下落も響いた。
NYダウは一時95ドル安まで下げる場面があったが、売り一巡後は下げ渋り。
ヘルスケアセクターの上昇が相場を支えた格好だ。
ウォルト・ディズニーが上昇。
タイガー・ウッズがマスターズトーナメントで14年ぶりに優勝したことからスポンサーのナイキも買われた。
先週末時点で主要3指数のサイコロジカルラインは過熱圏だった。
S&P500は11勝1敗、NASDAQは9勝3敗、NYダウは8勝4敗。
「自律調整」といっても良いかもしれない。
NY製造業景況指数は10.1と前月から6.4ポイント上昇。
上昇は2カ月ぶり。
市場予想(5.3)を上回った。
ただ米中貿易交渉に対する警戒感が高まっていた昨年12月の11.5を下回っている。
表面利率2.625%の10年物国債利回りは前週末比0.01%低い(価格は高い)2.55%。
週末は聖金曜日で債券市場は休場、18日は短縮取引。
「今週は休暇を取る債券市場関係者が多く積極的な取引を見送るムード」という声が聞こえる。
今週発表予定の鉱工業生産や小売売上高などが改善すれば、米景気の減速懸念が和らぐとの見方が円の重荷。
日米貿易交渉で為替条項が加わるとの懸念も円買いを誘ったという見方もある。
ドル円は112円を挟んだ水準。
ダウ輸送株指数は」0.84%下落。
VIX(恐怖)指数は12.32。
SKEW指数は127.69。
赤とピンクの明るいカラーの観客が目立った米ゴルフメジャーのマスターズ。
ファッションカラーからは景気は悪くないと解釈できようか。

「日経平均採用銘柄のEPSは着実に増加」

週明けの日経平均は一気に22000円台回復。
寄り付き152円高、大引け298円高と日足は窓を開けて5日連続の陽線。
TOPIXはようやく6日ぶりの反発で年初来高値を更新した。
200日線(21886円)を一気に上抜けたことで買戻しを誘ったという格好だ。
「次は12月3日につけた22698円」という勇ましい声が聞こえ始めた。
225採用銘柄主力への買いとETFなど逆日歩銘柄への買戻しの交錯。
「日経平均は大幅高が2日継続。
短期的には反動もあるかもしれないがある程度過熱感を伴いながらも上昇が続く可能性」というのが玉虫色の見方だ。
「累積売買代金からは21500円にフシがある」という取ってつけたような解釈はようやく消えた。
東証1部の売買代金も2兆3924億円と4月3日以来の水準。
「世界的にも出遅れている日本株が買い進まれるという出遅れ循環の波」という声が聞こえた。
トランプ大統領の「利上げしなければ、株価が最大1万ポイント上がっていたはず」も効いた。
根拠の薄い強気はいつも相場を演出するものだ。
値上がり1910銘柄、値下がり190銘柄。
新高値250銘柄、新安値16銘柄。
騰落レシオは109.82と上昇した。
NT倍率は13.62と最高水準をキープ。
SQ値21870円に対しては1勝1敗。
25日線からは3.0%、200日線からは1.3%のプラスかい離。
サイコロは9勝3敗で75.0%とやや過熱圏。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.810%。
買い方▲9.402%とようやく買い方有利体制確立水準
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.637%。
買い方▲16.201%。
空売り比率は41.2%で29日連続40%超。
日経HVは17.1、日経VIは15.72。
日経平均採用銘柄のPERは12.60倍。
EPSは1759円と連日の増加で昨年12月の1794円に接近。
シカゴ225先物終値は大証日中比35円安の22145円。
高値22220円、安値22040円。
絶妙なのはTOPIXが週末まで続落していたこと。
時価総額はほとんど増えず611兆円水準。
過熱感なく上昇感を醸し出してくれたのは上等。
TOPIXが25日線水準でウロチョロしていたのとは大違い。
アノマリー的には・・・。
「3月に上昇したら5月は下落しやすく、3月に下落したら5月は上昇しやすい」。
そして・・・。
「4月に上昇したら8月は下落しやすく、4月に下落したら8月は上昇しやすい」。
3月は下落だったので5月は期待。
4月上昇→8月下落のアノマリーは外れて欲しいというのが勝手な願いだ。
ちなみにETFは逆日歩の嵐という印象。
気学では「目先のポイントをつくる注意日」。
水曜は「人気に反して動く日。逆張り方針」。且つ「下げの特異日」。
木曜は「変化日にして不時の高下を見せる日」。且つ「上げの日」。
金曜は「初め強いと後安の日。吹き値売り良し」。且つ「変化日。満月」。
(櫻井)。


 「為替も議題となり、協定には通貨切り下げを自制する為替条項を含めることになる」-。ムニューシン米財務長官が12日のIMF関連会議後の記者会見の中で、日米貿易交渉(TAG)のテーマとして、為替条項が協議対象になると発言したことから、今週15~16日にワシントンで開かれる茂木・ライトハイザー会談がより一層の注目材料として浮上しています。

でも、このムニューシン発言、それほど重要度が高いのでしょうか。同長官はこれまで折に触れてこうした原則発言を行ってきました。例えば、18年10月のバリ島でのG20財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見でも「どこの国とも為替問題は協議していく。日本を例外扱いにすることはない」と語り、直前の日米首脳会談での合意内容について「自動車、農産物など物品問題が中心」と主張する日本政府に対しクギを刺すような発言を行っています。メキシコ、カナダとの貿易協定と同じ流れに持ち込みたいという意図はともかく、基本は原則論の域を出ないものでしょう。

しかも、茂木大臣の交渉相手はムニューシンでなくライトハイザーUSTR代表。この人も2月の議会下院の公聴会で「日本を含むアジア各国との間で為替の問題がある」と発言していますし、財務長官以上に強硬な人ですから要注意ですが、そもそも為替問題は同氏の担当外。果たして、半年ぶりでようやく始まった協議の冒頭から、こんなハードなテーマが飛び出すのでしょうか。

それ以上に、最近のトランプ政権のスタンス。対中貿易交渉でも、メキシコとの国境閉鎖問題でも融和姿勢をみせ、対北朝鮮では優しいオジサンぶりです。代わって、強烈な批判はFRBに。14日のツイッターでは、FRBが利上げをしなかったら「株価は5000~1万ポイント上がっていただろう」とアピールしているとか。このトランプ政権のスタンスが米国の株式市場には力強い追い風となっているようです。先週金曜日はJPモルガン・チェースの好決算が引き金となり、銀行株が出遅れ修正の動き。S&P500は9月の最高値まで、あと30ポイント強の水準に迫っています。

日本株にとっては、為替よりも米国株-きっと、そんな状況ではないでしょうか。10連休まで残り2週間。ボラの高い展開となるかもしれません。(いわもと)

10連休待ち?

松下 律

2019/04/12 08:30

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徐々に明るさも

 ブレグジット期限を10月末まで延期、というのは一体何だったのでしょう?ハード・ブレグジット→日本株大幅下落、を目論んでいた売り筋がいたとしましたら、拍子抜けもいいところだったのではないかと思ったりします。


 とにかく、ハード・データは悪い、としか言いようがありません。あとは、それを個々の株価が織り込んでいる(と思う)かどうか?ということになります。(その意味で今日の安川電機の株価には注目しています。)


 来週は、日米TAG協議がありますから、何かポジティブかネガティブか分かりませんが、材料が出て来るかもしれない、ということがあるのでしょう。米中の問題、不気味に上昇している原油価格、プラチナ価格の上昇とパラジウム価格の下落、等々、いろいろ面白いことが起きていますし、さまざまな材料がありますが、総じて徐々に株式相場に明るさが見られそうだ、という結論のようにも思うのですが、結局GWの10連休に向けて様子見、もたつきの相場となるのかな、とも思えるところです。


 今日の後場も、ディープ・シクリカル、バイオ関連、AI関連、5G関連、など、いくつかの代表的な銘柄の株価の動きをよく見ておきたいと思っています。


なぜゴルディロックス相場になるのか?

 昨年10月からの相場暴落時、私は暴落がリーマン・ショックの時のようにならないかどうか、気にしました。個人的にはそうはならない、と思っていたのですが、相場ですからどうなるか、確信を持って言えるはずもなく、ずいぶん気になったものです。


 私がリーマン・ショックの時と違う、と考えた最大の理由は、リーマン・ショックはそもそも「人災」(最大は米議会の迷走)だった、という認識を持っていたからです。売り方は、去年の秋・冬にもっと大掛かりな大暴落になって欲しいと思っていたでしょうが、リーマン・ショックの時のような「政策の誤り」さえなければ、大暴落にはならないだろう、と思っていたのです。


 とりあえず現時点で、という条件付きですが、何とかリーマン・ショックの時のような大暴落にはならなかった、と言えると思います。と言うより、米株市場が典型ですが、またもやゴルディロックス相場に戻った、と言えるくらいのことになっています。(政策的に誤りがなかった、と言ったら、言い過ぎなのでしょうが。)


 なぜゴルディロックス相場に戻れるのか?グローバル経済は減速が明らかですし、企業業績もそれほど安心なわけではありません。そうした中でゴルディロックス相場にのような状態に戻れるのは何故か?


 いろいろ要因はあると思いますが、一番はやはり「需給」なのでしょう。株式の需給が(特に米国株では)良い、このことに尽きるのではないか、と思います。カネ余りを反映している、とも言えるのかもしれませんが、とりあえず現時点ではゴルディロックス相場に戻る条件が整っている、ということなのでしょう。


なぜ日本株は上がらないのか?

 米株市場はうらやましい限りなのですが、ではなぜ日本株は上がらないのか?資産バブル崩壊後の最安値から見れば、日経平均は3倍にも上昇しているのですから、上がらない上がらない、と言えるのかどうか分からないところもありますが、感覚として日本株の上昇は鈍いと思います。


 おそらくこれも需給なのだろうと思います。海外勢の売り、日本企業の売り、金融機関の売り、個人の売り(大きいのは終活売りだと私は思っているのですが)、市場参加者は売りばかり、買ってくれているのは日銀(のETF買い)のみ、という状態です。大げさではありますが・・


 今のところ、世界的に、特に米国では、ゴルディロックス相場になりやすくなっているわけですから、日本株でも需給さえ好転すれば、また持続的な上昇相場を見ることができるだろう、と思います。


 そのために必要なことは何か?ひとつは自社株買いでしょう。それからもうひとつ、日本企業のROEはずいぶん高くなりましたが、これをもう一段高めることができないだろうか?ROEは今おおむね平均8%といったところですが、これが10%になったら市場参加者の評価はいっそう強気に変わるのではないか?そんなことを思ったりします。


瑞西と瑞典

 この二つの漢字、読めますか?瑞西(スイス)と瑞典(スウェーデン)です。私が小学生高学年くらいから中学くらいの頃、日本ではこの両国がとても人気だったのです。(とりわけ、知識人の間で。)曰く、小国寡民、平和主義、社会福祉先進国・・日本は瑞西や瑞典のような国になることを目指すべきである、と・・・


 子供ながら私はその論に非常に強い違和感を持ったものです。そして、日本という国は瑞西にも瑞典にも(幸いにも)ならず、世界第2位の経済大国(今は第3位ですが)になることができました。私はほっとしているわけですが、つい先日ある新聞で、「令和の時代、日本は瑞典のような国造りを目指すべきである云々」と書いている人がいて、本当にびっくりしました。まだ、瑞西や瑞典の亡霊がわが国にいたのか、と・・・


 もっと先鋭化して、アイスランドはどうでしょう?人口は30万人くらい、極北の国ですが、先進国で、一人当たりGDPは(おそらく)日本の倍くらいの水準、日本はアイスランドのような国を目指すべきである、こう言ったら、どんな感じでしょうか?問題外ですよね・・・


 しかしながら、私は一方では、日本の地方自治体が、「わが市(町)はアイスランドのようになろう!」と言って、10年後にその自治体の一人当たりGDPが日本の平均の倍くらいに伸びたら素晴らしいと思っています。そして、本気になって努力すれば、近い将来(少なくともいくつかの)地方自治体がそうなれる、だろう、と思います。本気になって、豊かになろうと努力すれば・・ですが・・


 日本全体が瑞西や瑞典のようになろう、などと本当に目指したら、将来の日本は悲惨な国になるだろうと思います。一方で、いくつかの地方自治体が瑞西や瑞典のようになろう、あるいはアイスランドのようになろう、あるいは、香港のようになろう、シンガポールのようになろう、と本気で動いたら、日本はずいぶん活気のある国になるだろう、そんな風に思います。


2019年4月12日

証券アナリスト

松下律

ツイッター・アカウント

@shokenanalyst


えーいち

小川 真由美

2019/04/11 11:47

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新紙幣の肖像画が決まり世の中が沸いた日、
若手スタッフに聞かれました。
「真由美さん、500円紙幣って知ってます?」
「もちろんよ、板垣退助のお札、知らないの?(←間違い)」

1950年~1985年まで製造された500円紙幣の肖像画、正しくは岩倉具視ですが、
私も子供でしたので極めていい加減な記憶力とご容赦ください。
「じゃあ、100円札は?」と後輩、にやり。
「知らんっ!」
これから先、何円札が誰だったかという記憶で大きく世代分けがされそうです。
しかし、500円札を知っているだけで年寄り扱いされてしまうとは。
ぎゃふん。(←これも昭和か?)

私の記憶が始まった時点では、
”大きなお札”=5,000円&10,000円は聖徳太子で、
”小さなお札”=1,000円は伊藤博文でした。

そのあと紙幣の肖像が改まったのは1984年。
お近づきになりたい順番に
10,000円札は福沢諭吉、5,000円札が新渡戸稲造、1,000円札は夏目漱石に。
最初は何だか馴染めなくて、貨幣価値が下がったような錯覚に陥りましたが、
その後しばらくすると世の中の流れに乗って、
10,000円札のことを”ゆきち”などと呼び始めます。
「天は人の上に人を作らず・・・」
偉大な功績を残した偉人も、
まさか150年のちの世で若輩者からファーストネームで呼び捨てにされようとは
夢にも思わなかったことでしょう。

2000年。
紫式部という、決して彼女のせいではなく
そこはかとなく影薄くなりけり・・・の人もいましたが、

2004年
10,000円札の”ゆきち”はそのままに、
5,000円札が樋口一葉に、1,000円札は野口英世に代わり現在まで。

このほど2024年度初旬の新札発行と相成りました。

新札のデザインを見ても今一つピンとこないのはこれまでと一緒。
ただこれもそのうち馴染んで、
我らが現在お世話になっている東京証券取引所や日証館にゆかりの深い渋沢栄一さんのことを
”えーいち”なんて呼び捨てにする日が来るのでしょうか。

パーセンテージで行くと、
”しばさぶろう”の方がご尊顔を拝す機会が多くなりそうですが、
2024年以降、出来うるなら”えーいち”とご縁の深い時代を送りたい。
切に願う新札デザイン発表ニュースでした。
千円札
財布に交じっていたお札。
「あれ?髪切った??」
と思ったら、久しぶりの”そーせき”さんでした。