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ブログ:Onevoice

岩本 秀雄 の投稿

 20日・名古屋の「ストボフォーラム2019」。三重県尾鷲市で河川氾濫があったり、名古屋まつりのパレードが中止になったりと、事前に気になる情報がいくつかありましたが、それも杞憂のほぼ満員の盛況。たくさんの皆さんにお出でいただき、ありがとうございました。握手したり、写真を一緒に取っていただいたり、“パンダ本”をご持参いただいたり、とても楽しい交流の場ともなりました。多くの方々からご相談をいただいた内容では、ソフトバンク株と銀行株の行方を気になさっておられる方が意外に多かった印象です。毎年ご参加されている方も少なくなく、私にとって、とても勇気づけられる1日となりました。次は大阪で、そして来年も名古屋で…お会いしましょう。
 
 さて、先週末の米ダウ平均は255ドル安と1%近い下落率となりました。しかし、下げた255ドルのうち、220ドルは「技術操縦士による虚偽報告」が伝えられたボーイングと「ベビーパウダー自主回収」を発表したジョンソン&ジョンソンの2銘柄の下げによるもの、だそうです。
 
「なかなかうまくいかないものだ。先週は株式市場が上昇してもおかしくない材料が十分にあったにもかかわらず…」とバロンズ誌最新号も嘆いています。ユナイテッドヘルス・グループの予想を上回る好決算や銀行の好業績がその「好材料」として挙げられています。今週はいよいよハリバートン、P&G、テキサス・インスツルメンツ、ユナイテッド・テクノロジーズ、キャタピラー、インテル、アマゾン、マイクロソフト、テスラなど注目企業の決算発表が始まります。バロンズ誌を納得させられるような株価展開となるかどうか注目でしょう。
 
 わが国でも、23日には日本電産が4~9月期決算を発表します。果たして、永守節が炸裂するかどうか、その数字とともに関心を呼んでいます。米国と違って、こちら日本の株式市場はやや期待先行、“納得したがっている”かのような株価推移。ちょっと気になりますが、どうでしょう。(いわもと)
先週の米国株式市場。1日のISM製造業景況感指数、2日のADP雇用レポート、3日のISM非製造業景況感指数と、連日の経済統計発表が市場予想を下回るものだったため、景気後退への警戒感が広がり、3日朝方にかけてダウ平均は一時は前月末終値に比べて1173ドル安と、1200ドル近い下げを演じました。しかし、売り一巡後は「指標悪化なら利下げ」へと市場の“期待”の方向感が転換。結局、安値から450ドル以上引き戻し、この日のほぼ高値で終わりました。

翌4日も同様。この日発表された9月雇用統計も市場予想を下回る内容でしたが、株価は終日じり高となり終値は372ドル高と続伸。週間での下げ幅を246ドルまで縮小しました。テクニカルな面では、3日に200日移動平均線を一時割り込んで切り返すという、理想的な推移となっています。

 

(1)    非農業部門の雇用者数は前月に比べて13万6000人の増加。市場予想の14万5000人増加には届かず。上方修正された8月の16万8000人から減速。19年1~9月平均16万1000人と比べても伸びに頭打ち感。

(2)    平均時給は前年同月比2.9%増(8月3.2%増)と伸び鈍化。上昇率3%割れは1年ぶりのこと。賃金の伸び鈍化は消費や物価へ影響を与える。

(3)    失業率は3.5%と前月(3.7%)から0.2ポイント改善。市場予想も上回った。1969年12月以来、実に50年ぶりの水準まで低下。

 

 結局、(1)と(2)はマイナス材料ですが、(3)はプラス材料と、濃淡を交えた内容となりました。が、前者は景気後退懸念を煽るほどの内容ではなく、(3)を加えてもFRBが利下げを躊躇するほどに強くはない、というゴルディロックス的な状況を補強するものとなりました。ハト派として知られるカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁はこの雇用統計を「文句ない結果だった」と語ったそうです。

 

 なお、GM工場でのUAWストライキが9月15日から行われていますが、それによる就業者減少は今回の雇用統計には織り込まれていないそうです。それでも、製造業の雇用者数は今回の統計で2000人減少していますから、10月統計でGM分がカウントされるようだと、製造業の雇用状況はなお深刻化する可能性もありそうです。トランプ大統領の米中貿易交渉姿勢にも影響があるかもしれません。

 

 4日に発表された米国の8月貿易収支は対中赤字が289億ドル(前月は296億ドル)に縮小しました。全体からみると、減少率は小幅なものですが、輸出が5か月ぶりの水準となるなど、変化の兆しも。これが貿易交渉にとって明るい材料となる可能性もあります。  

今週10日からはワシントンで米中の閣僚級レベルでの交渉が再開されますが、果たしてスウェーデンで5日まで開かれた米朝交渉のように、何も進展しなくても「素晴らしい成果があった」という話で終わるかもしれませんが…。

ま、それはそれで、マーケット的には歓迎かもしれません。あと、利下げの確度と濃淡を探るため、8日のパウエル議長講演や9日発表のFOMC議事要旨が注目されるでしょう。(いわもと)
 「ストボフォーラム2019」(東京会場)が9月28日、開催されました。ほぼ満員の盛況。「来年は日経平均3万円」なるゲストスピーカー・武者さんの激励のお言葉に勇気づけられましたか。キャスターの座談会、参考になりましたでしょうか。休憩時間の交流、楽しんでいただけましたか。私は、多くの皆さんの元気なお姿を拝見でき、とても安心しました。来年もまた、お会いしましょう。
 さて、本日で9月相場が終幕。27日は2万1878円(▲169)でしたから、8月末の2万704えん、9月2日の2万620円と比べると、大幅なプラス着地、それも月間足大陽線はほぼ確実。中旬にかけて10連騰があり、前日比マイナスだったのは27日を含めて4日だけという極めて強い1か月でした。9月末は年度の中間期末ですから、3月末の2万1205円と比較すると上半期の成績は3%前後のプラスということになりそうです。
 前週は25日移動平均が75日線、100日線、200日線をまとめて上抜く(トリプルゴールデンクロスというのでしょうか)チャート面での大きな変化が起こっています。背景材料として最も大きいと思われる米中貿易交渉の行方は依然として不透明なままですが、ここでの相場の変化(まだ、途中ですが…)がいったい何を意味するのか、その結論は10月増場ではっきりすることでしょう。
 10月相場というと、ブラックマンデーだの、リーマンショックだのが過去にあり、アノマリー的には危険な月といっていいのですが、過去10年間に限ると日経平均の騰落は6勝4敗。外国人投資家は8勝2敗の確率で買い越しという平穏な記録が残っています。もともと、海外では投資家が市場に戻ってくる時期。なかで割安な日本株が見直されるかどうか…。ただ、今年は10月1日からの消費増税が日本経済にどんな影響を与えるか(与えないか)、内外で注目されています。その他、日銀短観、企業の中間決算発表、各国金融会合、中国の国慶節(建国70周年)、英国のEU離脱、米大統領の弾劾問題など注目イベントが目白押し。底値圏で荒れ模様となるのは相場の常。警戒しつつ陽転に期待しましょう。
(イワモト)
 本日は重陽の節句。その昔、奇数は縁起がいい陽数、偶数は縁起が悪い陰数と考えられ、縁起がいい奇数が重なる日(1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日)を、それぞれお祝いとともに厄払いが欠かせない式日としてきた、そうです。中でも、9月9日は陽数で最も大きな数字(9)が重なる日として「重陽の節句」として最も重要視されてきたようです。菊の香りで邪気を払い、長寿を祈願するという風習から、「菊の節句」と呼ばれてきましたが、最近ではどうやら、他の4節句に比べると影が薄くなってきたような印象もあります。
 
 「菊の節句」というと風流ですが、要するに9月9日はぞろ目の日。
 「二つの采(さい)」に同じ目が出ること」。『ぞろ目』という言葉を手元の広辞苑で引くと、そうありました。では、「采」というのはいったい何なのか。この言葉をやはり広辞苑で探すと、語義がいくつか並んでいましたが、近いのは「⑤双六、博打などに用いる具。角(つの)、象牙、木などの小形の立方体で、その六面に、一・二・三・四・五・六の点を配したもの。さいころ」でしょう。つまり、さいころ2つ振って同じ数字が並ぶこと。ゲームやギャンブルの世界での用語です。さらに、スピリチュアル系の人によると、ぞろ目は「天使のからのメッセージ」なのだそうですが、さて、そこまで深い意味があるかどうか…。

 縁起がいいか、ラッキーなのか。数字が重なる日にどんなご利益があるか(日経平均プロフィールを使って)調べてみました。
 奇数、偶数合わせて年間に12回、ぞろ目の日があります。なかで、1月1日と5月5日は取引所がお休みですから対象外。10回について上昇確率みると、2月2日58.93%(33勝23負)、3月3日45.45%(25-30)、4月4日45.61%(26-31)、6月6日37.93%(22-36)、7月7日39.29%(22-33-1)、8月8日52.63%(30-27)、9月9日51.85%(28-26)、10月10日58.26%(16-11)、11月11日53.70%(29-25)、12月12日51.79%(29-27)となります。50%超はプラスの日が多かったことを意味します。極端に上昇確率が高い日は見当たりませんが、プラスの確率が高いのは8月~12月(それと2月)、マイナスになりやすいのが3月~7月、と、年前半と後半で強弱が分かれました。

 さて、米国株は3日続伸で戻ってきます。雇用統計はとらえどころのない内容でしたが、株式市場は利下げ期待へとつないで、例によって“いいとこ取り”のムードです。でも、それも、センチメントが改善している証拠、と見ることもできるでしょう。上向きの市場ムードで迎えるSQ週。さて、展開はどうなるか。9月についてはアノマリーの悪さから、「苦月」などと悪口を言う人もいますが、実は「駆月」となるかもしれない、と秘かに期待しています。駆逐艦のように“弱気”を追い払い月となればいいのですが…。(いわもと)

  9月は最悪の月。この月の月間騰落を過去10年間でみると5勝5負と星取はイーブンですが、2000年ITバブル崩壊の年から昨年2018年まで遡ると19回のうち12回がマイナス。プラスになったのは5回しかありません。さらに、取引所再開の1949年まで遡ると、32勝38負と負け越し。この記録は12か月中最悪です。

 あの、2008年9月15日(米国市場。日本株は9月16日の日経平均605円=4.95%安が最初の下げ)のリーマン・ショックを筆頭に、グランビル・ショック(1981年)、タテホ・ショック(87年)、大和銀行事件(95年)、米ヘッジファンドLTCM破綻(98年)、ロシア金融危機(98年)、東海村で放射能漏れ事故(99年)、米国で同時多発テロ事件(2001年)、ウォール街で大規模デモ(11年)、中国で大規模反日デモ(12年)等々、今では忘れられてしまったようなものまで含め大小の“事件”や“ショック”が起こっています。どうにも、暗いイメージがつきまとう月です。

 とはいえ、「最悪の月」は逆に眺めてみれば「最良の月」でもあります。この9~10月が年間安値となったり、中勢相場の転換点になったりしたことは少なくありません。海外でも「セル・イン・メイ(5月に売り抜けろ)」に続けて「セントレジャーステークスまでには戻ってこい」とか、「レイバー・デイまでには戻ってこい」という格言があるように、春からの調整が一巡し、ここから相場が復活するタイミングとのアノマリーが語り継がれています。

 セントレジャーステークスは英国ドンカスター競馬場で行われる英クラシック三冠競技の最終戦。日本でいうと菊花賞に相当しますが、こちらは270年以上の歴史を持つ伝統的なレースです。今年は9月14日に施行されるようです。

 日経平均プロフィルで9月の月中騰落率カレンダーを見ると、下落特異日は3日です。この日の星取りは18勝37負。実に下落確率が67.3%。4回のうち1回しか勝っていません。この下落確率67.3%は年間で2番目の高さですから、正真正銘の下落特異日といっていいでしょう。逆に、上昇確率の高い日は13日で64.5%(これは年間で16番目の高さ)。3日と13日が要注意日ということですから、ちょうどレイバー・デイ(今年は2日)とセントレジャー(今年は14日)の前後と、符節が合います。

 最後に今月の材料。9月20日からラグビーのワールドカップが44日間の日程で開催されます。日本で初開催。英欧豪を中心に海外からラグビーファンが大挙押し寄せることで、インバウンド関連需要の盛り上がりが注目されますが、穴っぽいのはビール。ラグビーファンはとにかくビール好きのようです。1人当たりのビール消費量はサッカーファンの6倍に達するとか。

試合会場で飲めるのは公式スポンサーのハイネケンだけ。日本で製造販売するキリンビールはこの時期、大増産をかける計画といいます。

ちなみに、「あんなものは飲めたものでない」と騒々しい“エビスビール”党のわが友人は、「摘発・没収」の危険性を顧みずクーラーボックスにいつものマイビ-ルを複数缶持ち込む計画のようですが、果たしてどうでしょうか。

もちろん、会場の外ではアサヒやサッポロ、そしてタカラやオエノンも…。英国風パブのハブや居酒屋チェーン銘柄にも注意しましょう。(いわもと)