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岩本 秀雄 の投稿

 「改元以来、当地に対する注目度合いが著しく高まり、観光客の訪問数が6年前の遷宮以来の多さであった。この年末も交通渋滞が始まっており、好調のうちに新年を迎えそうである」

 先週内閣府が発表した景気ウォッチャー調査(19年12月調査)の東海地区における一般小売店(土産物店)経営者の現状判断に対する具体的状況の説明コメントをみて、何ともビックリしました。「東海地区」のうち何県なのかは示されていませんが、その文脈から考えると三重県の伊勢神宮付近のお土産物屋さんでしょう。このウォッチャーの現状判断は◎(「景気がいい」)でした。

「遷宮」というのは、20年に1回行われる式年遷宮のここと。神殿が建て替えられ、装束や調度などが一新される儀式で、神宮にとっては最も大事なイベントのひとつということから、この遷宮が行われる年には参拝者が急増する傾向があります。前回、式年遷宮が行われた2013年には、年間参拝者数(内宮・外宮合計)が1402万人(12年は803万人)と前年比75%増に急増しました。この1400万人というのは、明治末に統計を開始して以来の最高記録ということです。

その後は急減し、伊勢志摩サミットが行われた2016年には876万人まで増加しましたが、ここ数年は概ね800万人台の推移でした。それが12月には「遷宮以来の多さ」というのは、いったい何が起こっているのでしょうか…。このウォッチャーが指摘するように、改元・令和効果があるのかもしれません。

ただ、今回のウォッチャー調査を見ると、東海地区には「晴れの日需要で売り上げは落ち込むことなく、かなり好調である」(スーパー店長)、「普段はみられないミカンやリンゴの箱買いが多く見受けられ、景気が良いと感じる」(スーパー店員)「週末には客がタクシーを奪い合うような風景が見られ、前年より良い売り上げになった」(タクシー運転手)など、明るいコメントが数多く見られました。

江戸時代の「おかげ参り」がそうだったように、参拝と観光は一緒のもの。そしてかなりの心理的高揚も。そうすると、周辺の関連産業だけでなく、もっと広い地区でマインド改善効果が表れているのかもしれません。

消費増税、異常気象、インバウンド変調など景気の先行きを警戒する声が多くなっていますが、果たしてどうでしょう。3月下旬からはいよいよ聖火リレーが始まって、全国的に五輪ムードが盛り上がります。このイベント効果は壮大なものになるのでは…そんなことを考えさせられました。(イワモト)

謹賀新年

岩本 秀雄

2020/01/06 08:07

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 令和2年の新春、あけましておめでとうございます。本年も株式市場の活性化支援に向け邁進いたします。よろしくお願い申し上げます。

 保釈中だったカルロス・ゴーン日産自動車元会長の国外逃亡、米軍によるイラン革命防衛隊の精鋭部隊司令官殺害と、驚くべきニュースが相次いで飛び込んできた正月休みでしたが、これも恐らくは「激動の2020年」を象徴する出来事なのかもしれません。

手元にある『気学運勢暦』には、

「今年は、ますます進んでいく二極化社会を背景として、力を出す場所に恵まれず苦しい思いをする人々や、逆に変化や改革を起こして時代を動かしていく人や物事等に注目が集まりそうです。また庚(かのえ)は武器にも例えられるので、警察や警備、対外的には軍事面に関して、大きな転換点にもなるでしょう」とありました。ここで大事なことは、投資家としての“不動心”、ブレない軸足を持つことではないでしょうか。周りの事象は大いに動くかもしれませんが、そのセンセーショナルな印象を受け、定見なしに付和雷同すると結局は失敗する…反省を込めて、そう言えるのではないかと思います。

 そして、本年は待ちに待ったオリンピック・パラリンピック・イヤー。前回、1964年の東京五輪がそうであったように、これこそは新しい日本が始まることを象徴するもの。株式市場の重要テーマとなっている5G、AI(人工知能)、MaaSなど技術革新の波はこれから加速していきます。変化の波を捕らえるべきポイントはここ。光は東京五輪に、です。

(いわもと)
 月並みですが、本日は令和元年を締めくくる大納会。

先週27日現在で計算すると、日経平均は昨年末比19.1%の上昇率(TOPIXは16%上昇)。NYダウの22.8%という高いパフォーマンス(NASDAQは35.7%ともっと高い)に比べると見劣りしますが、昨年の13%下落という散々な状況と比べると雲泥の差、といっていいのではないでしょうか。皆さんのパフォーマンスはいかがでしたか。「前半のダメージが大きかった」、「秋以降の上昇相場に乗れなかった」「小型株で大きな成果があった」等々、いろいろと反省・自慢話があるかもしれませんが、「相場は明日もある(相場には明日がある)」という俗諺があるように、今日で相場が終わるわけではありません。反省と教訓を糧に、令和2年の相場でも頑張りましょう・

強気観と警戒感が交差する年越し。ここでは、米国の“伝説のファンド・マネジャー”の声に耳を傾けましょう。1977~1990年の13年間にわたってフィデリティ・マゼラン・ファンドを運用し、この間、年率29%という驚異的なリターンを上げ、当初わずか1800万ドルだった同ファンドの運用資産を退任時に140億ドルまで膨らませた、という華々しい実績がいまだに語り継がれるピーター・リンチ。彼は、自らの投資テクニックを語った書籍を退任直前の1989年に出版しています。邦題『ピーター・リンチの株で勝つ-アマの知恵でプロを出し抜け(One Up On Wall Street)』というダイヤモンド社から出版されているこの本は、いまでも最上の個人投資向け指南書といっていいと思います。「自分が知っているものに投資せよ」「いい銘柄を選べば相場など関係ない」「その会社への投資がうまくいく理由を5つ述べよ」「8歳の子供が納得できるように説明できないならその投資はやめた方がいい」など、折に触れて引用されることが多い金言がちりばめられた良書。興味があって未読の方は正月休みの間にでも読まれたらいかがでしょうか。大きな本屋さんなら、在庫があると思います。

 そのピーター・リンチが先週号のバロンズ誌に登場しました。なぜここでピーター・リンチなのか、企画の意図がよくわかりませんが、まあ、何となくわからなくもありません。

 「売上高が15%以上のペースで成長している」グロース株への投資を身上とする彼にとって、「現在(の米国株)はグロース企業が本当に不足している」との不満がインタビューで漏らしています。「これは危険信号だ、すべての資金が少数の銘柄に集中している。ゲームには終わりがある。2~3年経ってこの傾向が続いていたら、ぞっとすることだろう」と、一部の銘柄に牽引された今の米国市場に警戒感を抱いているようにも感じられます。

 では、どうしたらいいのか。アドバイスは…との質問に、

「業績回復銘柄、スペシャル・シチュエーション(M&Aや事業分離、自社株買いなど経営戦略の変化に注目した投資法)、景気敏感銘柄に目を向けてみることだ。私なら中国と日本に2か月ごとに出かけるだろう」と、突然に日本株が出てきました。割安感や出遅れ感から日本株に人気循環が回ってくるとみているのでしょうか。

 もうひとつ、「うまくいっていない業界を探す」ことをアドバイスしています。例えば、ということで上げているのが「船舶」と「エネルギー」。いずれも厳しい状況に置かれている業種ですが、日本では造船業界の再編成が本格化する兆しを見せています。原油も意外に強い市況が続いています。苦境を脱した企業は強い。5GやAI、IoTなど旬なテーマに乗る銘柄群よりはテンバガー(10倍株)が探せるかもしれません。

さて、1年間どうもありがとうございました。(いわもと)
 フィギュアスケート・全日本の羽生結弦、JRA・有馬記念のアーモンドアイ。「まさか…」が相次ぐ週末でした。前者は5週間で3戦目というハードスケジュールからきたガス欠が原因らしいのですが、後者はいったい何があったのか、分かりません(最後の直線では、もう走る気がなかったような)。いずれにしても、無理は禁物、というのが汲むべき教訓でしょうか。自らが体調を管理するにせよ、誰かが管理してやるにせよ、です。

  年末の大掃除、クリスマス、年賀状…と、何かと気忙しい週となりました。いってみれば、1年の仕上げの週。体調を崩すことがないように乗り切りたいと思います。個人的には、これまで大納会の翌日から高熱を出したり、元日から歯が痛み出したりと、この時期を急いで走った挙句に正月休みが台無しになることが何度もあったものです。そこで、今年からはできるだけサボることに決めました。家人からの視線も気にしつつ、あまり無理せずに…ということです。ですから、まだ当方の周辺はほとんど手がついていません。

 株式相場も年内は残り6日間。30日は締めの日ですが、26日が月内最終商い。益出しも、膿出しもこの日までにしなければ翌年に持ち越しとなります。ただ、例年、市場の商いはこの日あたりからガクッと細ってしまいます。いつまでも引っ張らず、早めの対応がよろしいようで…。(いわもと)
 FOMC、CEB理事会ともに金融緩和スタンスの継続を確認、英総選挙の保守党圧勝、そして米中貿易協議の部分合意成立…。前週の重要イベントはいずれもマーケットが期待していた内容(それぞれ問題を残すとはいえ)での決着となりました。13日のNYダウはわずか3.33ドル高と、“知ったらしまい”風なお定まりの推移となりましたが、週間では120.32ドル(0.42%)の上昇。一時は史上最高値を更新しています。

 一方、日本株は日経平均が1週間で668.70円(2.86%)高。13日には今年最大の上げ幅を記録していますから、一連の材料を日本株の方が好感した、といっていいかもしれません。この1週間で最も上昇率が高かったのがリチウムイオン電池のセパレーターを手掛け、韓国、中国企業に販売するWSCOPE。前週末比30.6%上昇しました。米中協議の行方を最も警戒していた1社ですから、これも歓迎高なのかもしれません。

日経平均に採用されている225銘柄でみると、東京エレクトロンが上昇率10.74%と最大です。こちらも米中の合意を期待した銘柄でしょうが、むしろ5G時代を迎えて半導体投資拡大への期待が大きいとみるべきかもしれません。上昇率第2位が住友金属鉱山、第3位がSUMCO、あと日立建機、安川電機、大平洋金属、信越化学、三井金属、スクリーン…など、ハイテク周辺株が並んでいました。

今週は大きなイベントが見当たらず、材料消化が進む週、ということになりそうです。(いわもと)