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ブログ:Onevoice

櫻井 英明 の投稿

受け渡しベースで平成の商い最終日。
30年という時間は走馬灯のように脳裏を駆け巡ります。
実感は「だいぶいろいろなことをした」でしょうか。
REITの研究で全米を駆け巡って小口化小商品を組成したこともありました。
支店の営業課長をやった時は部下に初めての女子総合職がいました。
その後はトレーディングルームで金法担当のトレーダー。
その頃から続けているマーケットレターが今では「兜町カタリスト」というメルマガに進化。
結局、ずーと続けて25年近くになります。
あるいはネット証券の立ち上げとともに仕組債を1年で6000億円組成したこともありました。
業界紙の編集長のポストに就いてからは完全にマーケットに即しての日々。
当時、約3年間毎週トップインタビューをやっていたことが今のIRの仕事につながっていると思えます。
リーマンショックも東日本大震災も超えてある今。
「平成時代」って新めて考えてみると、アッという間の時間軸。
書いた本も10冊以上になりました。
もっとも・・・。
格好良いばかりではなく悩みと試練ばかりの疾風怒濤ではありました。
とはいえ「なにはのことは夢のまた夢」。
「夢をあきらめないで」でもあります。
「さがしものは何ですか」はまだまだ続くようです。


平成の半分くらいの時間を使って週末などに行ってきたのはIR系の仕事。
そのIR。
先日ある企業のトップと話していたのは「進化するIR」という話題。
十年一日の如く同じプレゼンを繰り返す企業もあれば1回1回違ったIRを行う企業があります。
あるいは形は同じでも中身がその都度進化している企業があります。
この違いは何なのでしょう。
トップの意識の差、社員の創育工夫の問題。
あるいは業容の拡大や低迷という局面の違いがあるかも知れません。
残念ながら・・・。
株価が下がっていたり動いていないという側面もあるでしょう。
よく直面するのはIRの講演の最中に居眠りをする参加者が多いIR。
一方で全く寝ている姿が見えず参加者が輝いているIR。
この違いもどこに起因するのでしょう。
決して表面の派手さやツールの立派さではありませ。
IRに対する真摯な意識の差なのだと思います。
こちら側が聞きたいのは「明確な未来戦略」。
政策や外部環境に依存して業容が変化するなんて「あなたまかせ的な話」は聞きたくないものです。
企業の主人公としてどうやって業績を伸ばし企業を成長させるのかが一番聞きたいところ。
アナリストに迎合するような微細なところに入り込んでいく必要はありません。
大所高所の経営戦略が求められているのだと感じます。
そこをはぐらかして「EBITDA、とか1Qの業績」なんて顕微鏡みたいな話だと眠くなるのでしょう。
先週の日経では「投資家との対話促進」というIR協議会の活動実態調査が出ていました。
投資家との対話促進を実感している企業は63%。
「機関投資家などとの間で中長期的な対話が進むつつある」と現実を分析しています。
多くのIR担当者にとって投資家とは機関投資家。
個人投資家は文句の電話をかけてくる厄介なヒトたちという意識はまだ多いことでしょう。
その証拠に海外IRと個人投資家向けIRのスケジュールが重なると担当者は必ずと言っていいほど海外IRを優先するもの。
「ボストンではとかロンドンで」なんて自慢げに言う人は居ても「大阪で、福岡で」なんていう担当者は少ないようです。
ファンドマネージャーやアナリストなどと個人投資家を平等に扱える担当者が増えてきたときにこの国のIRは一皮むけるような気がしてなりません。
現状で個人投資家向けIR活動をしている企業は89%。
数はとても多いです。
しかし形だけでなく、機関投資家重視の姿勢ではなく、個人は個人として認識した上で行われるIRが求めらてくると思います。
「個人はおみやげ目当ての人が多いから」なんて言っていると手痛いしっぺ返しをくらうこともあるでしょう。
IRは学問ではありません。
そして業績に結びつく分野でもありません。
それでもIRを行う意味をよく考えることが企業側に求められるに違いありません。
簡単に言えば「ファンを増やす」ということ。
スポーツでも芸能でも数字をこねくり回してファンになる人は滅多にいないでしょう。
瞬間的に「アッ」と思ってもらう努力を企業が重ねることが一番大事なのだと思います。
それは決して見かけのパフォーマンスや饒舌な話法などではありません。
「感動できる企業の中身」が問われる時代になってきたということだと思います。
あるいは・・・。
決算短信や会社説明書という文字図形だけでは理解されにくかったり誤解されることもあります。
そこを埋めるのが顔と顔を合わせて言葉で補う対話。
ふれあうことで相互理解は進むでしょうし、それがIR。
結局、欲しいもの、求められるのは「未来への意思」ということ。
意思がなければ目標も漠然としてきます。
売上規模で50億円の企業も1000億円超の企業に対しても同様に欲しいのは「未来への意思」。
コレはトップや経営陣の思考の方向性ということ。
過去ではなく進化しての未来ということになります。
過去に饒舌、未来に寡黙は株式市場関係者の世界だけで十分でしょう。


あるIRイベントで聞いたトップの言葉。
「私は社員を尊敬しています」。
コレって言えるようで言えない言葉。
しかも社員は「会社大好き、仕事没入」。
時間軸は刹那的でなく数年単位で進んでいるのでしょう。
たぶん社長も社員も「仕事は感動を創造する企業だから時間はアッと言う間に過ぎ去っている」と感じている筈です。
そして「一期一会だから一瞬の時に全てを投入する」。
背景にあるのは「オンリーワン企業そしてナンバーワン企業」。
そういう覚悟とプライドが欲しいもの。
というか、それがあれば鬼に金棒です。

気になったのは「割高株、群がるマネー」という記事。
「10連休後の上昇の可能性を考え、持たざるリスクを意識する海外勢がPBRが高い成長銘柄に打診買い」。
そんなコメントがありました。
この「持たざるリスク」というのが曲者。
本当にそういうリスクがあるのかどうか、お目にかかった記憶はありません。
機関投資家というサラリーマン投資家にとっては運用競争での負けは失点。
しかし個人にとっては「持たないこと」は当然ながらリスクであることは少ないでしょう。
しかも「持たざるリスク」がリスクになったケースは滅多にありません。
この怪しい表現は相場のために消えて欲しいものだです。
もっともPBRが4.4倍のハーモニック、7.2倍の資生堂、6.6倍のファーストリテ。
バブルの頃のPBR4倍は行き過ぎだったという反省コメントなど忘れ「安定成長株」という不思議な言葉も登場。
かつては「Qレシオ」なんて珍妙な言葉もありました。
相場は理路整然と珍妙な解釈を提供してくれる場でもあります。
そんな解釈より、「クラスA相場」とか「日経平均採用銘柄のEPS増加」などの方がシックリします。

中間選挙の年の10月末から翌年4月末までの半年間のNYダウは1942年以降の全てのケースで上昇。
平均上昇率も約15%と大きい」というのもアノマリー。
因みに昨年10月末は25115ドル。
先週末が26559ドル。
平均上昇率の15%なら今週末は28997ドル。
昨年10月3日のザラバ高値26951ドルと終値ベースの高値26828ドルは上回ることになります。
アノマリーが必ずしも成就するわけではありません。
もしそうなったら「株というものは高いときには最上に、安いときには最低にみえるものだ」
この格言を噛み締めてみたいものです。

今年の勝ち負け(4月22日時点)。

月曜11勝3敗。
火曜9勝6敗。
水曜8勝7敗。
木曜4勝10敗。
金曜11勝5敗。

手前味噌ながら・・・。
「60歳台から始める株1年生」を出版したのは昨年12月25日。
当日の日経平均は1010円安の19155円。
良く26日にヒゲで18948円まで下げましたが終値は171円高の19327円。
結局出版日の12月25日が底値でそこから約4ヶ月で22300円台まで上昇。
上昇幅は3000円以上。
これまで本を出すと3ヶ月くらいは株高になってきたが今回はもっと長くなりました。
しかも出版日が安値。
本は売れませんが相場にとっては良かったようです。


替え歌を作ると株価が下がると言うアノマリーがあります。
だからしばらく控えていたのですが、どうしても疼くので作ってしまいました。


《兜町ポエム》

「優しいあの株」(夏ぞら)

重い売り物押し開けたら
まだまだウリが続いてて
めげすに歩いたその先に
知らなかった世界

安値を散らすウリすら
味方にもできるんだなぁ
切り取られることのない
赤いチャートの色を
臆病な投資家にも伝えたい

ルルル

板を見る度に泣けるほど
憧れて砕かれて
消えかけた値を胸に抱き
たどり着いた高値

以下は今朝の場況。

「アノマリー通りにダウは下落」

3連休明けのNYダウは売り物優勢の展開で反落。
NYダウは48ドル安。
米主要企業の1~3月期決算の発表が山場を迎えるため取引を見送るムード。
ボーイング、ナイキなどが下落。
ユナイテッドヘルスは上昇。
1銘柄でダウを36ドル引き上げた。
原油価格の上昇でエネルギーセクターは堅調。
日中値幅は100ドル未満で安値もみ合い。
一方NASDAQは0.21%の上昇で8000ポイントの大台を3日ぶりに回復。
昨年10月上旬以来の高値水準だ。
S&P500も続伸。
ラッセル2000は0.36%安で中小型株は軟調。
「中国の指導部が景気を良くする方法は刺激策ではなく構造改革であるとの見解を示した」との報道.
中国の景気対策期待がややしぼんだ格好。
3月の中古住宅販売件数は年率換算で521万戸、市場予想の530万戸を下回って2カ月ぶりに低下。
シカゴ連銀全米活動指数は予想のマイナス0.10に対しマイナス0.15だったが反応は限定的。
10年国債利回りは2.59%水準。
ドル円は111円台後半での動き。
1980年以降、グッドフライデーの初日のNYダウは平均0.14%の下落。
昨日のNYダウは0.2%の下落。
NASDAQが0.34%安で最もアンダーパフォーム。しかし昨日は上昇していた。
中小型のラッセル2000は0.33%安で弱かったという。
昨日のラッセル2000は0.36%下落。
ただグッドフライデー明け後の2~3日後は平均0.2~0.3%上昇する傾向だとされる。
ダウ輸送株指数は11ポイント安。
SOX指数は0.01%上昇。
VIX指数は12.42。
SKEW指数は124.24。

「受け渡しベースで平成最後の商い」

週明けの日経平均は小幅続伸。
寄り付き12円安、終値17円高は一応日足陽線。
「高値圏にあった外需の多くが売られ内需に資金が向かうなど物色には変化も見られたが指数は値を保った」との見方だ。
グッドフライデーの週末と今週末からの10連休を控え売買エネルギーは低下。
東証1部のン売買代金は1兆6263億円と今年最低で1年4カ月ぶりの低水準。
今年19回目の2兆円割れとなった。
値上がり976銘柄、値下がり1058銘柄。
新高値88銘柄。新安値104銘柄。
騰落レシオは97.07。
NT倍率は13.73倍。
25日線からは2.4%、200日線からは1.5%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.666%。
買い方▲9.544%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.623%。
買い方▲17.054%。
日経HVは13.6、日経VIは15,83。
日経平均採用銘柄のPERは12.55倍でEPSは1770円。
PBRは1.13倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比変わらずの22240円。
高値22280円、安値22085円。
大証夜間取引終値は日中比10円高の22250円。
200日線(21880円)は数日で上向きに転じる気配。
週末までには25日線(21707円)が200日線(21880円)を上抜ける予想。
5日線(22201円)はサポートだ。
週足の一目均衡の雲の下限21397円奪還が望まれる。
週足のボリンジャーのプラス2σが22490円。
日足のボリンジャのプラス2σが22406円。
気学では「後場逆行して動く日」。
水曜は「上寄りしたら売り方針の日、逆なら見送れ」。
木曜は「戻り売り方針の日。但し急落したら利入れせよ」。
金曜は「安値にある時は小底入れを見る日」。
受け渡しベースでの平成最後は大団円が欲しい日。
(櫻井)。

クラスA

櫻井 英明

2019/04/16 07:26

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先週金曜にNT倍率は13.62倍と27年ぶりの高水準。
ファーストリテが週間で9.8%上昇(12日のみで7.9%高)。
ソフトバンクグループが同5.1%上昇(12日4.9%高)。
この2銘柄が日経平均株価の上昇に大幅寄与しました。
日本電産など時価総額の大きな銘柄の主役感。
一方でTOPIXは5日続落。
このアンバランスが週末ずーと頭から離れなませんでした。
閃いたのは「クラスA」という言葉。
3月27日の日経朝刊の特集は「市場再編」。
サブタイトルは「東証1部、3割期待はずれ」。
市場は最上位の「クラスA」、フツーの「クラスB」、成長企業の「クラスC」にいずれ再編される可能性があります。
となると、売上高や利益、時価総額や株主数などで「クラスA」とそれ以外は大きな差がでてくるでしょう。
そこで考えられるのは「クラスA」レベルを多くの企業が目指すという方向。
それを置き換えようとする投資家側の心理。
その積み重ねが相場に陰影を落とし始めたということなのかも知れません。
これから始まるであろう「増資、自社株買い、株主数の増加期待」。
これを踏まえれば「クラスA大作戦」という言葉もあながち荒唐無稽ではありません。
時間軸はクラスAまで約3年。
結構長い時間が東京株式市場に舞い降りることになります。
日経平均株価もクラスBになるまでの最後の徒花を咲かせる可能性もありそうです。
10年以上前に中国・北京の奇門遁甲の師が言った「日本株は2023年までは大丈夫」という声が甦ってきました。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」(高杉晋作)。
これよりは「散れば咲き散れば咲きぬる山桜、いやつぎつぎの花さかりかな」(高台院)の」ほうが似合いそうです。


IMFのラガルド専務理事が「現代金融理論(MMT)」と戦っています。
「MMTが本物の万能薬だとわれわれは思っていない」というコメント。
「ある国がデフレスパイラルに陥っている場合などごく限られたケースでは、債務の大幅拡大に意味があるかもしれない。
しかし現時点でMMTが持続的にプラスの価値をもたらす状況の国があるとは想定されない」。
これは従来の理論に依拠するエコノミストの主張です。
「米国は連邦債務が22兆ドルに達し、主に社会保障支出が原因で慢性的な財政赤字を抱えている。
既に財政が持続不能な経路に入ってしまった」という警告もありました。
一方でMMTを提唱する人々の主張。
「米国は独占的なドル発行権によってFRBに課せられた完全雇用と物価安定の両方を実現するために必要なだけ支出を拡大できる」。
興味深い戦いです。
因みに・・・。
MMTの主張は「自国通貨を持つ国家の政府は、純粋な財政的予算制約に直面することはない」。
自国通貨を持つ国の政府とは、自国通貨と中央銀行を有しており、変動為替制度を採用し、大きな外貨債務がないという意味。
英国、米国、日本、オーストラリアが該当します。
ユーロ圏の国々は自国通貨を持たないので該当しません。
自国通貨を持つ政府の支出余地は一般的に想定されるよりも大きく、全てを税金で賄う必要はないという説。
米国はいかなる債務返済に必要な貨幣も創出できることになります。
だからデフォルト(債務不履行)に追い込まれるリスクはゼロということ。
米国はすでに過去10年間にわたり公的債務を積み上げています。
公的債務は当初、グレートリセッションへの極めて正攻法的な取り組みとして、金融危機対応の中で急増しました。
ところが現在では、すでに拡大局面にある景気をさらに加速させるために財政刺激策が講じられています。
その規模は1960年代以来の大きさ。
MMTの措置を本格的に活用したとほぼ言える国は日本という指摘もあります。
日本は20年前に金利がゼロに達しました。
日本銀行が一部ファイナンスしている公的債務残高はGDPの約2.5倍の規模。
でも赤字続きでもインフレ高進はなく、債券市場からの資金逃避の動きもありません。
「MMT」がもし正しいとしたら日本は素晴らしい経済政策を取っている国と映ってきます。
それにしても長い時間の結果が立証する経済学をしている学者というのはなかなか興味深い存在。
だから、経済学者に関するアメリカンジョークは数多くあります。

★経済学者はなぜこの世にいるのだろうか? 
それは彼らに当たらない予測をさせることで「天気予報って、けっこう当たるじゃないか」と思い込む一般人を増やすためだ。
★経済学者には3種類ある。数を数えられる経済学者と数を数えられない経済学者とである。
★ある女性があと半年の命だと宣告された。医師は彼女に経済学者との結婚を勧めた。
「彼が私の病気を治してくれるのですか?」
「いいや、だけど半年がとても長く感じられるよ」
★この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。
実際に存在する経済に無関係であり、影響を全く与えません。
by 経済学者
★コロンブスは最初の経済学者だといわれている。
彼は自分のやろうとしていることが何であるのかを知らなかったし、到達したところがどこであるのかも知らなかった。
そして彼の仕事は全て国の金で行なった。
★ホテルで三日三晩にわたる会合のあと、私はボーイに呼ばれた。
「一体何の会合なんですか?」
「経済学会だよ。でもどうしてそんなことを聞くんだい?」
「酒もなし、女性もなしで、どうしてみんなあんなに混乱しているんでしょう」
★極めつけはあの有名なジョーク。
「正反対のことを言う2人がノーベル賞をとれる分野は経済学しかない」。

以下は今朝の場況。

「反落」

週明けのNY株式は反落。
S&P500は4日ぶりの反落。
背景は軟調だったゴールドマンの5四半期ぶりに軟調な決算。
「債券や為替、株式などの取引が低調で年1~3月期は減収減益。
1株利益は市場予想を上回ったが、純営業収益が市場予想以上に減少したのが嫌気された」との解釈だ。
ゴールドマンは4%近く下落。
1銘柄でダウ平均を約53ドル押し下げた。
墜落事故を起こした新型機「737MAX」の運航停止を初夏まで続ける米空運大手が相次いでいると伝わったボーイングの下落も響いた。
NYダウは一時95ドル安まで下げる場面があったが、売り一巡後は下げ渋り。
ヘルスケアセクターの上昇が相場を支えた格好だ。
ウォルト・ディズニーが上昇。
タイガー・ウッズがマスターズトーナメントで14年ぶりに優勝したことからスポンサーのナイキも買われた。
先週末時点で主要3指数のサイコロジカルラインは過熱圏だった。
S&P500は11勝1敗、NASDAQは9勝3敗、NYダウは8勝4敗。
「自律調整」といっても良いかもしれない。
NY製造業景況指数は10.1と前月から6.4ポイント上昇。
上昇は2カ月ぶり。
市場予想(5.3)を上回った。
ただ米中貿易交渉に対する警戒感が高まっていた昨年12月の11.5を下回っている。
表面利率2.625%の10年物国債利回りは前週末比0.01%低い(価格は高い)2.55%。
週末は聖金曜日で債券市場は休場、18日は短縮取引。
「今週は休暇を取る債券市場関係者が多く積極的な取引を見送るムード」という声が聞こえる。
今週発表予定の鉱工業生産や小売売上高などが改善すれば、米景気の減速懸念が和らぐとの見方が円の重荷。
日米貿易交渉で為替条項が加わるとの懸念も円買いを誘ったという見方もある。
ドル円は112円を挟んだ水準。
ダウ輸送株指数は」0.84%下落。
VIX(恐怖)指数は12.32。
SKEW指数は127.69。
赤とピンクの明るいカラーの観客が目立った米ゴルフメジャーのマスターズ。
ファッションカラーからは景気は悪くないと解釈できようか。

「日経平均採用銘柄のEPSは着実に増加」

週明けの日経平均は一気に22000円台回復。
寄り付き152円高、大引け298円高と日足は窓を開けて5日連続の陽線。
TOPIXはようやく6日ぶりの反発で年初来高値を更新した。
200日線(21886円)を一気に上抜けたことで買戻しを誘ったという格好だ。
「次は12月3日につけた22698円」という勇ましい声が聞こえ始めた。
225採用銘柄主力への買いとETFなど逆日歩銘柄への買戻しの交錯。
「日経平均は大幅高が2日継続。
短期的には反動もあるかもしれないがある程度過熱感を伴いながらも上昇が続く可能性」というのが玉虫色の見方だ。
「累積売買代金からは21500円にフシがある」という取ってつけたような解釈はようやく消えた。
東証1部の売買代金も2兆3924億円と4月3日以来の水準。
「世界的にも出遅れている日本株が買い進まれるという出遅れ循環の波」という声が聞こえた。
トランプ大統領の「利上げしなければ、株価が最大1万ポイント上がっていたはず」も効いた。
根拠の薄い強気はいつも相場を演出するものだ。
値上がり1910銘柄、値下がり190銘柄。
新高値250銘柄、新安値16銘柄。
騰落レシオは109.82と上昇した。
NT倍率は13.62と最高水準をキープ。
SQ値21870円に対しては1勝1敗。
25日線からは3.0%、200日線からは1.3%のプラスかい離。
サイコロは9勝3敗で75.0%とやや過熱圏。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.810%。
買い方▲9.402%とようやく買い方有利体制確立水準
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.637%。
買い方▲16.201%。
空売り比率は41.2%で29日連続40%超。
日経HVは17.1、日経VIは15.72。
日経平均採用銘柄のPERは12.60倍。
EPSは1759円と連日の増加で昨年12月の1794円に接近。
シカゴ225先物終値は大証日中比35円安の22145円。
高値22220円、安値22040円。
絶妙なのはTOPIXが週末まで続落していたこと。
時価総額はほとんど増えず611兆円水準。
過熱感なく上昇感を醸し出してくれたのは上等。
TOPIXが25日線水準でウロチョロしていたのとは大違い。
アノマリー的には・・・。
「3月に上昇したら5月は下落しやすく、3月に下落したら5月は上昇しやすい」。
そして・・・。
「4月に上昇したら8月は下落しやすく、4月に下落したら8月は上昇しやすい」。
3月は下落だったので5月は期待。
4月上昇→8月下落のアノマリーは外れて欲しいというのが勝手な願いだ。
ちなみにETFは逆日歩の嵐という印象。
気学では「目先のポイントをつくる注意日」。
水曜は「人気に反して動く日。逆張り方針」。且つ「下げの特異日」。
木曜は「変化日にして不時の高下を見せる日」。且つ「上げの日」。
金曜は「初め強いと後安の日。吹き値売り良し」。且つ「変化日。満月」。
(櫻井)。


花は盛りに

櫻井 英明

2019/04/09 07:26

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吉田兼好法師の「徒然草」。
第137段は「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」。
この続きは「咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭など見どころ多けれ」。
株式市場も同様で満開のサクラや雲のかからない満月だけが投資対象という訳ではないでしょう。
これから咲き誇る蕾や満開に咲いたものの今は散っているが次の芽を育てている銘柄だって十分に投資対象と考えらます。
それにしても、草が化ければ花になります。
木が赤くなれば株になります。
どんな意味があるのでしょうか。

先日の夢。
ヤマト運輸を960円指値で1万株買いの週間伝票。
クイックをたたいて「出来た」と確認。
それを顧客に電話で通すシーンでした。
「日興の櫻井です」と電話した時に違和感を感じたのは夢だからでしょうか。
あるいは日興というのが違う会社になってしまったからでしょうか。
夢だから当然理由は定かではありません。
10万円弱の手数料が埋まってホッとした気分に妙に実感。
しかし「まだまだ手数料が足りない」と思ったところで「なんで今頃セールスを?」との疑問。
あり得ない、これは夢だと思って目が覚めました。
なぜヤマト運輸だったのか、なぜ960円指値だったかも不明。
それでもあの電話営業の経験は体からは離れないのでしょう。。
朝起きて、日経朝刊を見れば「野村、猛烈営業転機に」の見出し。
昭和も平成も遠くなっていくようです。


新元号は「令和」。
元号と株価の関係は、というと・・・。
戦前の株式市場の指標だった「東京株式取引所(東株)」の配当込み修正価格指数の推移。
東株上場から明治終了の1912年7月までの34年間で1280倍。
大正(1926年12月まで)で6倍。
昭和は1943年までに3割の下落。
1949年の東証再開以来のTOPIXの推移。
89年1月までの昭和時代には配当を除いても120倍。
平成の30年間では配当を含めても約3%の値下がりでした。
明治◯、大正◯、昭和戦前?、昭和戦後◯、平成?の流れ。
順番ならば令和◯のハズ。

12年前の平成19年9月(2007年)に施行された金融商品取引法。
証券業出身者ならば逐条で読んだことがあるはず。
それ以外の市場関係者でも名前だけは知っていることでしょう。
実はココが大きな違いでもあります。
コンプラやリーガルを知っているのと知らないのでは全く別物。
やって良いこととやってはいけないことの区別がつかないのは良くないこと。
加えれば・・・。
法的にやっていけないことから倫理的にやっていけないことを連想しなければいけません。

これまで何か違和感があると感じていたのは金商法の目的のところ。
金融商品取引法は
(1)企業内容等の開示の制度を整備するとともに、金融商品取引業を行う者に関し必要な事項を定め、
金融商品取引所の適切な運営を確保すること等により
(2)有価証券の発行および金融商品等の取引等を公正にし、有価証券の流通を円滑にするほか、
資本市場の機能の十全な発揮による金融商品等の公正な価格形成等を図り、
(3)もって「国民経済の健全な発展」および「投資者の保護」に資することを目的とする。

つまり「国民経済の健全な発展と投資者の保護に役立てることを目的とする法律」なのです。
旧証券取引法にあった「長期産業資本の育成」という言葉は消えています。
これが違和感でした。
金商法が相手にしているのは、株だけでなく、むしろFXやさまざまなファンドのウェイトが高くなっています。
一方で「国民経済の健全な発展」は残りました。
加わったのが「投資家の保護」。
法の背景は「個人が安心して投資できる環境を整えることで貯蓄から投資への流れが進む」。
しかし12年経過してもこの流れはあまり感じられないのは気の所為でしょうか。
むしろFX取引の規制強化など業者規制の厳格化が図られたという格好。
それまで規制外だったのですがら悪くはないでしょう。
そして業界関係者ならば誰でも知っている「適合性の原則」。
「顧客にふさわしい商品を勧める」ということ。
顧客の知識、経験、財産の状況および投資目的に適合した形での勧誘をしなければならないということ。
「高齢者や女性投資家は信用取引が出来ない」なんて文句もかつてはあったことが記憶にあります。
それよりも課題は「商品の適合性」ということ。
「投資目的」はたとえ表現はどうであれ「儲けたい」というのが基本。
「減らしくたくない」というのも形を変えれば「儲けたい」。
両替取引でレバレッジをかけた多額の取引というのは適合性の原則にあってはいなかったということなのでしょうか。
これから課題になるのは「トウモロコシや小麦やパラジウム」を持ちたい投資家が本当にいるのかどうかということ。
個人投資家が原油を買う必然性はほとんどありません。
もちろ株を買う必然性もありません。
しかし「長期産業資本の育成」という文言が消えている以上、既に投資対象はなんでもアリになっています。
これは長期的な仕込みだったのかも知れません。
しかし・・・。
おなじ市場だから「株もFXも金も原油も一緒」というのはアリ得るのでしょうか。
「海外では商品取引はメジャーだ」という理由が登場するのかも知れません。
「海外ではFX取引が多い」とかつて言わわれました。
その結果、この国は世界最大のFX投資家を育ててしまったという歴史もあります。
グローバルスタンダードは必ずしも正しい行動ではないことはもう見えてきたこと。
なにか釈然としないものはあります。
先物至上主義に陥ることなく、本来の現物取引の立場でモノを考えることが必要なのでしょう。
仮需の創造がいずれバブルを惹起し、また国家経済をおかしくする可能性はゼロではありません。
まずは「現物」で考え、その次に「先物」というのが順番。
そもそも「借金をして投資をすることは国民経済の健全な発展につながるのかどうか」。
そして「投資家保護につながるのかどうか」。
これを考えることは重要だと思います。

以下は今朝の場況。

「S&P500は8日続伸」

週明けのNY株式はマチマチの展開。
NYダウは83ドル安の26341ドルと4日ぶりの反落。
ボーイングが大幅安でNYダウ下落寄与度118ドル。
それを9日続伸のアップルとP&Gの上昇で抑えた格好。
主要500社のEPS見通しは前年同期比4.2%減で16年4~6月期以来の減益予想だ。
「12日から始まる第1四半期決算発表の前に売っておこう」という動きもある。
NASDAQは15ポイント高の7958ポイント。
昨年10月以来の高値水準だ。
S&P500は3ポイント高の2895ポイントと8日続伸。
2017年9~10月の8日続伸以来1年6カ月ぶりの連騰記録となった。
米中貿易協議は進捗についての双方の表現に相違があり物色材料にはならなかった。
2月製造業受注は前月比マイナス0.5%で予想通の着地。
10年国債利回りは2.51%水準と3日ぶりに上昇。
ドル円は115円台半ばでの推移。
原油先物5月限1.32ドル高の64.40ドルと続伸し連日の年初来高値更新。
昨日昨年10月以来の低水準をつけたVIX(恐怖)指数は13.18と上昇。
ダウ輸送株指数は10.67ポイント高の10744ポイント。
SOX指数は0.25%上昇。

「下げの日を消して人気に逆行に期待」

月曜の日経平均は4日ぶりの反落。
寄り付き93円高で21900円台回復。
そこが天井で戻り待ちを受けてマイ転。
終値は45円安の21761円。
200日移動平均線(21905円)も3月4日高値(21822円)も終値ベースで抜けなかった。
市場からは「ガッカリ。後味の悪い引け方。
こういった動きが出てきてしまうと、この先、再び高値に接近した際にヤレヤレ売りが出やすくなる」の声となった。
今年の月曜の3敗目だ。
東証1部の売買代金は1兆8847円と2日連続の2兆円割れ。
値上がり666銘柄はオーメン。値下がり1397銘柄。
新高値170銘柄、新安値38銘柄。
この点は悪くない。
騰落レシオは99.9。
全体に気迷いムードが強まったことで新興市場にリバウンド狙いの買い。
マザーズ指数が25日線(933ポイント)を上抜ければ上値は軽くなる。
サンバイオの動きがその先駆けになるか同課がポイントだ。
25線からは1.4%のプラスかい離。
200日線からは0.7%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.106%。
買い方▲9.520%。買い方優勢は2日連続。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲9.235%。
買い方▲16.381%。昨年12月25日の▲34.966%からだいぶ回復。
空売り比率は43.0%で24日連続40%超。
40%を下回れば日経平均の終値ベースでの年初来高値更新だろう。
日経HVは17.9、日経VIは16.12。
日経平均採用銘柄のPERは12.55倍でEPSは1734円。
シカゴ225先物終値は大証日中比20円高の21790円。
高値21965円、安値21715円。
大証夜間取引終値は日中比30円高の21800円。
ボリンジャのプラス2σは21957円。
プラス1σが21713円。
勝手雲の12日の白いねじれに期待したいところ。
気学では「人気に逆行し不時の高下を見せる日」。そして「下げの日」。
水曜は「数日来高続きの日は反落する」。
木曜は「下放れ突っ込みは買い、逆なら見送るべし」。
そして「天赦日」と「株安の日」が同居。
金曜は「前後場仕成を異にして動く日」。
そして「満月・変化日」。
「下げの日」を消して「人気に逆行」に期待。
(櫻井)。
証券界に足を踏み入れて満39年。
こんなに長く棲息するとは思いませんでした。
大学のクラブの先輩の「ノルマがあるから面接に来て」との電話があったのは前年10月3日(水)。
当時は10月1日が面接解禁でした。
5日(金)に面接に言ったら「では健康診断を受けてください」と即内定。
こんないい加減なことでいいかのかと思ったら3月末になってその先輩氏。
「他に行くところはないのか」。
ある訳もなく4月1日の入社式の社長訓示は「君たちのうち半分はすぐや辞めるだろう」。
なんという会社だと思いました。
それでも京都支店からスタートして20年あまり居ました。
3日で辞めようと思いましたが、踏みとどまり、3ヶ月目にも辞めようと思いましたが頑張りました。
大手証券の京都支店というのはいわゆる大店だったのが幸いだったのでしょう。
新人数名の数字などはほとんど当てにされなかったから東京や大阪の小店と比べると天国みたいなもの。
3年経ったら結構数字もあがるようになって辞めようなんて気は消えました。
不思議なものです。

ここ20年ほどはそれこそ相場べったりの世界に入り込んだ格好。
思うのは「浮沈」ということ。
誰かが儲かる裏側に誰かの損があります。
それは売り買いという時間を区切って見るからでしょう。
もしも時間を区切らなければ、相場は利益を損失を常に連綿と先送りして継続している世界。
永遠のものということ。
損はある時に益になり、益はある時に損になります。
無数の参加者が世代を超えてペイフォワードしているのが相場。
そしてそのペイフォワードの世界の結末がないのに、時間を区切りますから、いつも損益計算が行われます。
もしも「相場はペイフォワード」と考えられるならばこんな幸せな世界はないでしょう。
そんな中での浮沈など所詮小さいこと。
そう考えられるためには40年近い時間が必要だったとも言えるのでしょうか。

成功者の言というのは参考になるようで、疑わしくも聞こえるもの。
新年度ということもあり日経朝刊でスタートしたのは「一歩踏見出すあなたに」。
初回に登場したのはファーストリテの柳井会長。
「好奇心を持った上で、1つのことを追求する」。
「あらゆる知識を実戦で応用し、どんな職業でもその道のプロになることが大切」。
これはスッと頭に入ります。
「イチロー選手は最高の準備と状態で試合に望んでいた。
仕事も同じ。
計画と準備を怠らず一日一日を大切にして欲しい」。
これって本当に実践可能なのかどうかは微妙。
というか多くの人に取っては無理でしょう。
宿酔の日も発熱の時も、これを最高の状態と言えるのでしょうか。
それでもそう語るというのは凄いこと。
結果論から未来像を語るのは可能。
しかし現在から未来を語るのは結構難しいものです。
というか、「過去に饒舌、未来に寡黙」という市場関係者も多いもの。
維新の志士だって成功したから美化されました。
もし失敗していたら単なるテロリストだったかも知れません。
結果的に成功した経営者は偉人。
結果的に失敗した経営者は夢追い人。
紙一重であるような気がします。
株の世界だって成功者は「億り人」。
失敗者は「敗者」。
所詮違いは努力ではなく「落ち込まずに運を掴む」という気がしないでもありません。


株式市場における「変なこと」はいろいろあります。
例えばチャート至上主義の台頭。
米の値動きも卵の値動きも原油も金も為替も株も同じ罫線で語られます。
コレに異議を唱える向きはほとんどありません。
北半球なら春に田植えをして秋に収穫する米の価格変動と企業の業績と景気要因。
そして受給に左右される株価。
これが一緒の図形になるというのは何か不自然。
株式市場はどちらかといえば「数理解析」が主役の場。
あるいは「確率論の世界」と言っても良いかも知れません。
しかし罫線の世界は「幾何学」の世界。
幾何学は「空間内の物体や諸現象の観察を通してそこから得られた図形の性質を研究する必要性から起った学問。
古典的な平面幾何学や立体幾何学ばかりでない。
現在では、最も抽象的な思考や想像の産物までが幾何学的に表現される」。
「図形が株なのか」という根源的な疑問はなかなか解決しにくいものです。
幾何学の父であるユークリッドの名言は「学問に王道なし」。
「株式に王道なし」と連想されてしまうのは職業病でしょうか。

「東証1株から取引可能」という見出し。
東証は株式を実質的に1株から取引できる制度の導入を検討しているそうです。
海外株を日本株のように扱う「日本預託証券(JDR)」の仕組みを活用する方向。
フィンテックの台頭で小口投資サービスが増加。
「少額でも投資できる制度を整えて投資初心者の受け皿にする」というのが大義です。
対象となる銘柄の選定を進め早ければ2020年の導入を目指すそうです。
建前上も理論上も間違ってはいません。
実務的にも可能です。
20年ほど前にネット証券の企画担当だったときに「プチ株」なんてものも登場させたことがあります。
しかし「500円投資して1000円になったら嬉しいか」という質問に「YES」という若者は多いのでしょうか。
例えは悪いですが競馬の複勝馬券を100円買う人もいないではないでしょう。
それが180円になったら悲しくはないだろうが、嬉しいかというとどうなのでしょう。
参加していることは楽しいこと。
でも「欲望のるつぼ」だということは打ち消さなくてはならないのかも知れません。
そもそも「投資対象として『ふさわしい』実績のある企業」というのも理解しにくいところ。
良い銘柄とは「儲かる銘柄」というのを超越すると、学者の意見になってしまいます。
そう考えると「優良株」って何なのでしょう。
コンプラが十分聞いてガバナンス体制が整っていて、女性役員が多く、ROEが2ケタ。
しかも英文のHPが完全に整備されていること。
それって面白いか?と言われると「さて」。
昭和の時代の証券マンにはなかなか学習しにくいところでもあります。
時代が進むのは自明ですが、やはり価値観も変化せざるを得ないのでしょう。
売買の7割が外国人投資家というのが主因かも知れません。
日本の個人マネーが株式市場を好まないのですから致し方ないとも言えます。
「一番多い参加者に一番の便利さを」は否定されることではありません。


アナリスト予想に届かなかったとして売られる株があります。
「未達」とまで言われます。
あるいはアナリスト予想を上回ったとして買われる株。
「想定以上」とさえ言われます。
市場ではあまり言われませんが、考えておきたいのは主客の逆転ということでしょう。
「未達」や「想定以上」になったのは企業の業績。
企業の行動の結果がそうなったことは間違いありません。
しかし「未達」や「想定外」を惹起したのはアナリスト予想。
簡単に言えばアナリストが読み間違えたということ。
それでも市場は企業を攻めるのが風潮。
「市場コンセンンサス」至上主義も甚だしいものです。
本来は「企業が間違ったのではなく市場の予想が間違えた」というのが正しいように思えます。


東証1部役2100社のうち直近まで3年連続でROEが8%に届かなかった企業数は684社。
3分の1が期待ハズレということ。
ただROE8%という基準は単に一部の学者が言っているだけのこと。
本当に市場が求めているのかどうかは微妙なところ。
もう一つは低PBRの問題。
TOPIXのPBRは1.22倍。
NYダウが3.79倍、NASDAQが4.35倍。
独DAXが1.56倍、英FTSEが1.72倍。
主要先進国では最低水準との指摘です。
PBR1倍割れは東証1部で約1000社。
「市場が厳しい評価を下している」との解釈です。
しかし、低PBRは企業のせいなのかどうか。
市場に資金が流入しないから、低PBRで放置されているとも言えるでしょう。
何でもかんでも企業のせいにするのではなく、市場の責任ということも問うことが必要でしょう。
因みに89年12月30日の東京証券取引所1部市場全銘柄のPERは61倍。
PBRは5.6倍。
当時は単体ベースでしたから現在の連結ベースとはやや差があります。
しかし「バリュエーションの高さは尋常ではない」という声は当時はありませんでした。
しかし後に「デタラメなバブルの時代」と言われました。
むしろ日本の株式市場が成熟したと評価しても良いのかも知れません。

1989年1月7日(土)に昭和天皇が崩御。
1月8日(日)に「平成」という新元号が発表されました。
翌日9日(月)の日経平均終値は前日比469円高の30678円。
その後5日間での上昇幅は1088円。
その後は情報通信システムやエンタメ業界が好調展開。
同年12月29日の大発会の最高値38915円まで突っ走ったのが歴史。
創造ではなく暗記で勝てるAIならばそれくらいの歴史は学習しているでしょう。
興味深いのは平成4日目の1989年1月12日。
前日11日の日経平均は終値31143円45銭。
翌12日の日経平均終値は31143円45銭。
前日比0円00銭で変わらず。
計算間違いではないと思いますが・・・。

以下は今朝の場況。

「自信に溢れたNYは最高のスタート」

4月1日のNY株式相場は3日続伸。
NYダウは前週末比329ドル高の26258ドル。
昨年10月上旬以来、ほぼ半年ぶりの高値となった。
上昇寄与上位はJP、GS、キャタピラー、ボーイング。
下落寄与上位は医療保険・医療サービスのユナイテッドヘルス。
NYダウとS&P500は終値ベースの年初来高値で取引を終了。
中国の政府と民間の3月の購買担当者景気指数(PMI)がそれぞれ好不況の分かれ目となる50を上回ったことを好感。
「中国経済が底入れし、今後は世界経済をけん引する」との期待感が台頭。
中国が米国からの自動車や自動車部品への関税引き上げを見送る可能性が一部で報じられ米中貿易協議進展への希望が拡大。
これを背景にキャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄が買われた。
3月のISM製造業景況感指数は前月比0.9ポイント上昇の55.3と市場予想(54.3)を上回って着地。
景気への楽観論から長期金利が上昇。
金融株セクターの上昇要因となった。
「長期債利回りの上昇で3ヵ月政府短期債と10年債の逆イールドが解消されたことも追い風にリスクオンとなった」という声が聞こえる。
10年国債利回りは2.50%。一方で3カ月物の米財務省証券(TB)は2.39%。
原油相場の上昇を手掛かりにシェブロンなど石油セクターも堅調。
NASDAQは99ポイント高の7828ポイント。
主力ハイテク株の上昇が寄与。
ただ前週末上場の配車サービス大手のリフトは公開価格を下回った。
2月の小売売上高は予想に反して前月比では下落したが、前年比では小幅に増加。
債券市場は3日続落(利回りは上昇)。
10年国債利回りは2.50%。
1950年以降の月別の騰落率をみると4月はダウ平均にとって「最高の月」。
2006年以降では12年続けて上昇。
平均上昇率は2.3%。
「米大統領選の前年」でみても1950年以降、4月は17回中14回上昇。
平均4%高と堅調。
「NY株式相場は12月の上昇が大きいが、大型株は相場全体が中だるみしがちな4月に力を発揮する傾向が強い」との見方だ。
4月半ばに発表が始まる主要500社の19年第1四半期決算は3.9%の減益予想。
しかし市場はむしろ楽観論。
「事前の期待が低いだけに予想ほど悪くなければ、比較的値動きが安定している大型株が買われダウ平均を押し上げる」。
これが自身に溢れて明るいNYと暗い東京との差だろう。
ダウ輸送株指数は235ポイント(2.26%)高の10643。
VIX(恐怖)指数は13.40に低下。

「フシを払ってきた」

新年度入りの月初の日経平均は寄り付き295円高、終値303円高。
ザラバは500円近く上昇した場面もあったが後場失速だった。
とはいえ「大幅上昇。終値で21500円台回復。初日から好スタート」という見方で悪くはない。
日足はギリギリ陽線。
終値ベースで4日ぶりに3月権利配当落ち分を埋めた(基準値21428円)。
新元号「令和(レイワ)」にちなんでか、ヨコレイ(横浜冷凍)、クラレ(倉敷レイヨン)など「レイ」の付く銘柄の一部が大幅高。
レイも大和冷機も同様。
万葉集にちなんで書店株も上昇した。
印刷セクターも目についた展開。
中国PMIの回復を好感して上海株が上抜け。
ドル円は111円台。
「改元効果というよりは月替わり効果」という声も聞こえる。
ただ新興市場が軟調だったのは気にかかるところ。
東証1部の売買代金は2兆4846億円。
値上がり1837銘柄、値下がり259銘柄。
新高値228銘柄は新年度効果。新安値18銘柄。
騰落レシオは101.63。
NT倍率は13.31倍。
25日線からは0.4%のプラスかい離。
200日線からは1.9%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.106%。
買い方▲10.570%とほぼ並んだ。
今日の逆転に期待だ。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.806%。
買い方▲16.439%。
日経HVは19.6、日経VIは17.20。
空売り比率は41.3%で18日連続の40%超。
日経平均採用銘柄のPERは12.52倍でEPSは1717円。
PBRは1.13倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比365円高の21625円。
高値21675円、安値21330円。
日経平均は結構「フシ」を取っ払ってきた。
3月メジャーSQ値(21348円)。
26週線(21368円)
25日線(21425円)
3月22日窓開け水準(21542円)。
24ヶ月線(21545円)
その上はボリンジャーのプラス1σ21646円、プラス2σ21856円。
3月22日の21733円。そして3月4日の21860円が欲しいところ。
週足のプラス2σは22038円。
12ヶ月線22013円。
目先は「2・5・8の法則」の「8」を超えるかどうかが課題。
大台では「2」と「5」のレンジへ移行する局面でもある。
気学では「変化注意日。波動につくべし」。
水曜は「強象日にして高値を見る日。買い方針良し」。
木曜は「前日が高い時にはこの日反落する」。
金曜は「変化注意日にして不時安を見ることあり」。
(櫻井)。
 



週末のNY株式市場は急落。
主要3指数の下落率は1月3日以来の大きさとなりました。
月曜の東京の日経平均も大幅安。
昨年12月25日以来の下落幅となった。
週末の3月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.5。
2017年6月以来約2年ぶりの水準への落ち込み。
サービスPMIも54.8に低下し、ともに市場予想を下回りました。
これを受けて3カ月物TB利回りは2.4527%、10年債利回り2.4373%。
2007年以来約12年ぶりに長短利回りが逆転したことを嫌気したとの解釈。
「長短金利の逆転は景気後退入りの兆候」という見方です。
ただ「長短金利が逆転し後の株価下落は6カ月?2年後」という声も聞こます。
実際はFOMC通過後の不透明感が漂ったところにイギリスのEU離脱への警戒が加わったというところでしょう。
3月のドイツの製造業PMI速報値は44.7。
判断の分かれ目となる50を3カ月連続で割り込んで12年8月以来の低水準。
これを受けた欧州株安も響いたようです。
上昇下落の材料を毎日探さなければならないから相場の材料の解釈はしばしば間違うものです。
月末・期末の週は月足陽線基準(21602)と昨年3月月中平均(21395円)が欲しい週。
今週の行方が今年を決めることになります。
水曜の配当権利落ち分は日経平均で172円、TOPIXで17円。
東証1部加重平均利回りは2.3%水準。
12月の株価急落時には2.67%台まで上昇していました。
昨年9月は2.02%。
明らかに配当は増えてます。

木曜日経朝刊トップの見出しは「世界株主還元10年で2倍」。
配当と自社株買いの合計額は2018年度に過去最高の2兆3786億ドル。
約265兆円は2008年度の2倍の見通し。
「金融緩和で資金が大量に出回っているところに企業がさらに還元をい通じてお金を資本市場に配分。
金余りを増幅している」という見方です。
世界のGDPは約80兆ドル。
株主還元額はその3%相当です。
10年前は2%弱。
設備投資があまり必要ないデジタル経済への移行も背景だとも。
金余りが間違いないのなら企業が援軍となってのバブル化経済だってやってこないとも限りません。
ひそかな萌芽と見ることもできます。

経験則とは面白いもの。
日々のメルマガで注目した銘柄がその後10日間で7%上昇すれば「タッチ」。
5%下落すれば「ロスカット」。
その10日間の「トラッキング」で「タッチが6銘柄は高値警戒ゾーン」と何気なく書いたのが先週金曜の前場のメルマガ。
この「何気ない弱気」というのが厄介者です。
「確信した強気」よりも「何気ない弱気」の方が、どうも市場を読み当てることが多いようです。
気合を入れて「さあ」というよりも、さりげなく「あるがまま」という方が市場の読みにとって優位性があるようです。
どんなに気持ちを込めても市場というフィルターを通じると思いが通じないのが市場の特性でもあります。

「業界用語」の一部。

★「味」
株価のようすのこと。
「地合い」「地味」「場味」ともいいます。

★「ちゃぶつく」
見込みが外れて、売っても買っても思い通りにいかず、損を重ねてしまうこと。

★「もしも!」
単に「もしもし」の「し」を省略したもの。

★「まる」

日本の証券会社のほぼ共通用語。
「×」「ゼロ=0」「取り消し」の意味。

★「ダマテン」
顧客に黙って勝手に株の売買をすることです。


★「コツン」
底打ちを表現する言葉。落ちて地面にぶつかってコツンと音がすることに由来。
実際に音がコツンと聞こえることはありません。
聞こえたとしたら幻聴。

★「いって来い」
相場や株価が値上がりまたは値下がりした後に、結局はもとの水準まで逆戻りしてしまうこと。
ゼロ、トントン、ツーペイ

★「アンコ」
利食いの両建て。
簡単に言えば買値と売値が決まっているので利益確定玉。
「アンコある?」という事業法人の経理担当者もかつてはいました。
「まんじゅう怖い」という市場漫画もありました。
関西では「パッチをはく」などと使ていたこともあるそうです。
今では通用しない言葉。

★知らなかったのは「切手屋」。
商品相場業界の用語。
顧客の注文に向かわずに注文をすべて場にさらし、真面目に営業をする店。
大昔は注文を場にさらさないというのは証券界でも良くあったらしいです。
きれいに言えば「ダークプール」とでも表現するのかも知れません。
意味合いは少し違いますが・・・。

★「ペロ」
証券会社内部で使う注文伝票の俗称。
注文を出すことを「ペロを切る」「ペロを出す」などといっていました。
証券会社によって言い方は違うもの。
むしろ「青伝票(売り)」「赤伝票(買い)」の方がよく使っていましたが・・・。

★「どた」
取引所で値段を表すときに「端数がない」の意で金額に添えて用いることば。
ちょうどという意味で使われます。
「100円どた」(=100円ぴったり)などというのが使用法。
今でも時折実況で出てきてしいますが、理解している人は少ないでしょうから「ちょうど」と付け加えています。

以下は今朝の場況。

「小動き」

週明けのNYダウは一時130ドル安まで下げる場面があったものの終値は小反発。
週末に下げが目立った航空機のボーイングやスポーツ用品のナイキなどが上昇。
「週末の大幅安の反動で押し目買い」との解釈だ。
トランプ米大統領を巡るロシア疑惑で捜査報告書では大統領の罪を認定せずの展開。
「政治リスクが後退し米中交渉やインフラ投資などが進みやすくなる」という思惑も見えた格好。
一方でアップルやアルファベットは下落しNASDAQは続落。
基本的には逆イールド論争が継続し上値は重い展開。
S&P500の動きで語れば「プラスの場面もあったが失速」という見方となる。
ダウ輸送株指数も続落。
長期金利の指標となる表面利率2.625%の10年国債利回りは前日比0.04%低下の(価格は上昇)2.40%。
一時は2.37%とほぼ1年3カ月ぶりの低水準を付けた場面もあった。
独Ifo企業景況感指数が市場予想を上回って上昇。
ユーロ圏の景気減速を巡る警戒感がやや薄れドイツ10年債利回りがマイナス幅を縮小。
「米国債にも売りが波及した」との見方だ。
「私は逆イールドを景気後退入りのシグナルとはみていない」とイエレン前FRB議長。
だから「低格付け債市場がパニックに陥っていない」という指摘もある。
「米株大幅安の主犯として消去法的に出てくるのがアルゴリズム取引による機械的な売り」とう見方がもっともらしげな印象だ。
VIX(恐怖)指数は0.91%低下の16.33。
SKEW(ブラックスワン)指数は0.04%上昇し117.60。
問題ない水準だ。
ただ「最近は相場の急変に際して遅行指数となっている。
年初来の低水準にあることは逆説的に先々の急変を示唆している可能性がある」という警戒感も指摘されるからややこしい。
ドル円は110円を挟んでの動き。


「オーバーシュートの修正」

週明けの日経平均は寄り付き360円安、大引け650円安。
窓を開けての大幅安の背景は長短金利の12年ぶりの逆転を受けた週末の欧米株安。
下落幅は一時700円を超え今年最大。
昨年12月25日のクリスマス暴落の1010円安以来の大幅下げとなった。
月曜は今年2敗目。いずれも大幅安だ。
そして2月15日以来の21000円割れ。
NYダウの下落幅が460ドル(1.8%)で日経平均は650円(3.01%)安というのは理不尽」。
そんな自虐的な声も聞こえる。
月曜朝の指摘。
「上昇下落の材料を毎日探さなければならないから解釈はしばしば間違うものでもある」。
この見方もあながち間違いではなかろう。
ようやく上回った26週線は下抜け。
3月4日高値21860円を超えられずに大幅下落。
月曜の安値(20911円)は3月11日安値20938円を下回った形は良くない。
13週線(20844円)や、日足の一目均衡の雲上限(20823円)で売り一巡となるかどうかが課題だ。
値上がり104銘柄(一時50銘柄の時間帯もあった)。
値下がり2104銘柄。
新高値3銘柄、新安値77銘柄と大幅安の割には3ケタに届かなかった。
騰落レシオは101.40。
NT倍率は13.30倍。
25日線からは2.2%のマイナスかい離。
200線からは4.5%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.230%。
買い方▲12.393%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.035%。
買い方▲18.530%。
空売り比率は45.0%で14日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄比率は9.8%。
日経HVは17.0、日経VIは19.40。
日経平均採用銘柄のPERは12.26倍。
EPSは1711円。
PBRは1.14倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比195円高の20935円。
高値21050円、安値20680円。
大証夜間取引終値は日中比230円高の20970円。
現物換算で21000円台回復だ。
結局週末のNYダウの下落率と月曜の日経平均の下落率の差(1.2%)分(=約250円)を埋めた格好。
オーバーシュートの修正と考えれば良いだけのことだ。
週足の一目均衡の雲の下限が22171円。上限が22535円。
日足の勝手雲は金曜に黒くねじれたが薄い。
戻りの期待は勝手雲の上限21356円円を上抜けることだ。
週足の勝手雲は上限21968円、下限20392円。
25日線が21443円でまだ右肩上がり。
75日線は21034円。
日足の雲の上限20823円がサポートしてくれれば29日には白くねじれる。
ボリンジャーのマイナス1σが21244円、マイナス2σが21046円。
マイナス3σが20847円。
「マイナス3σで20821円。
NY株式大幅安と109円台の円高トレンドとはいえ、ココまでは下がらないだろう」。
これが月曜寄り前の観測だった。
気学では「高下荒く初め高いと後安の、戻り売り良し」。
水曜は「関門注意日にして後場仕成りの急変を見る」。
木曜は「変化を起こす重要日。前日来の足取りに注意せよ」。
金曜は「一方に偏して動く。波動について駆け引きせよ」。
10年国債利回りは昨日一時マイナス0.095%まで低下。
2016年8月以来の低水準となった。
日銀が保有国債を一部売却するというショック療法もアリかも知れない。
この債券と株式の綱引きで迎える3月期末権利配当付き最終日。
(櫻井)。