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ブログ:Onevoice

鈴木 一之 の投稿

「即位礼正殿の儀」。日本国民のひとりとして、昨日はほとんど終日、テレビ中継に見入っていました。大きな事故もなく天皇陛下がご無事に即位を内外に宣明されて、ほっとしております。誠におめでとうございます。

皇起2600年余、烏帽子をまとわれた天皇陛下と十二単(じゅうにひとえ)の皇后陛下、なんとも雅びで高貴な王朝絵巻に感無量です。

あいにくの雨模様でしたが、昼過ぎには厚い雲間から太陽の光が差し込み、皇居の上空には虹もかかりました。SNSにはたくさんの写真がアップされ大騒ぎとなりましたが、これは明らかに吉兆と言えましょう。私は思想として皇室に対して特別な思い入れは持っておりませんが、天皇皇后両陛下とほぼ世代が同じです。家族構成も似ています。

日本人のひとりとして、日本国の拠るべき歴史と伝統の一端にこのたびの「お代替わり」を通じて触れることができ、やはりそれ相応の感慨がございます。世の中は自然災害が猛威を振るい、世界情勢もますますむずかしくなっています。

人々の暮らしぶりの安寧を願う皇室の在り方を、国民のひとりとして考えることは意味のないことではないと思います。世の中が平安であり続けることが大切であるとあらためて感じ入りました。

さて、火曜日の祝日をはさんでの本日、10月23日(水)の株式市場で活発な取引が再開されます。この2日間の動きは以下の通りです。
(金/月/火の値動き、単位は省略)


◎NYダウ:▲255/+57/▲39

◎ナスダック:▲67/+73/▲58

◎台湾加権:▲6/+3/+87

◎独DAX:▲21/+114/+6

◎米10年国債金利:1.751/1.803/1.765

◎WTI先物:53.78/53.31/54.16

◎ドル円:108.40/108.58/108.47


おおむねしっかりと安定した推移でした。中でも注目されるのは、ドイツのDAX指数が月曜日に大きく上昇したことと、台湾・加権指数が火曜日に大幅高となった点です。

景気後退が最もシビアに突きつけられているドイツの株価が年初来高値付近に進んでおり、あわせて世界の半導体メーカーが集積する台湾の株価も大きく上昇しています。

日経平均と台湾・加権指数は歴史的にほぼ連動して動いてきました。それがここに来て加権指数の上昇だけがひときわ強調されています。置き去りにされてしまった形の日経平均がここからどの程度まで挽回できるのか。

令和時代における新高値に進んでいる株価(=日経平均)の展開がますます注目されるところです。あらためて令和元年の相場のはじまりです。青空の向こう、虹のふもとをみんなで目指しましょう。
(スズカズ)



今度の日曜日、10月20日は「ストボフォーラム2019 名古屋」が開催されます。ドキドキわくわくしながら、セミナーで使う資料を作成しているところです。

市場の論点はすでに出そろっています。

(1)米中貿易紛争~再開された次官級協議では和解の方向性が模索され始めています。

(2)米国および世界のマクロ経済動向~IMFは5回連続で見通しを下方修正しました。

(3)米国企業の7-9月期の決算動向~全体は減益ですが企業ごとには好調です。

(4)日本企業の第2四半期の決算動向~下方修正も目立ちますが、株価はそのたびに急騰します。

(5)第4次産業革命の技術トレンド~もはや待ったなしでスタートしています。

(6)日本の大胆な社会変革の必要性~全世代型社会保障改革、2025年問題、アラフォークライシス。

(7)地球環境問題~「問題」という生やさしい言葉ではなく「地球の危機」と認識すべきです。

(8)ミレニアル世代の消費トレンド~消費税15%時代に向けて。

これだけの内容をまずノートに書き出します。すべてのテーマにわたってお話しできるものではありません。どのテーマひとつを取ってもあまりに規模が大きく内容がお互いに絡み合っていて、私の手に負えない部分もたくさんあります。

60分の持ち時間ですべてお話ししきれるものではなく、おそらくこの中の2~3つのテーマに絞り込むことになりそうです。

株式セミナーなどで講師を務める際には事前の準備が欠かせません。1時間なら1時間、30分なら30分の時間を区切って、どのテーマにどれだけのお話を割り振るか、全体の筋道を組み立てることに一番時間をかけます。それがつらく苦しいものですが、ここできちんとストーリーが固まるとあとは肉付けをするだけです。

私の場合、アイディアがひとりでに湧き出してくるということはありません。絞り出すものです。終わった時に自己採点すると60~70点の場合がほとんどで、ごくまれに80点を超える場合があるだけです。「ストボフォーラム2019 名古屋」ではひたすら80点越えを目指します。ホントです。では日曜日、名古屋でお目にかかりましょう!
(スズカズ)

今週はノーベル賞ウィークです。ただそれだけでなんとなくそわそわします。2000年代になって日本人研究者の中からノーベル賞を受賞する先生方が続出したために、今年も可能なのではないかと期待ばかりが膨らみます。

ノーベル賞の話題を耳にすると必ずと言ってよいほど、日本人がまだ受賞していない「経済学賞」に思いが飛びます。近年はプリンストン大学の清滝信宏教授の名前が挙がっており、今年こそはひょっとしてと心が騒ぎます。

経済学賞はなにかと議論の余地の多い分野です。自然科学と違って社会科学である経済学は、ジャーナリズムや政治・社会にも影響が大きいため、ノーベル賞の受賞対象とすべきではない、という指摘が以前から強くされています。経済学賞を受賞した経済学者みずからも、経済学をノーベル賞の受賞対象とすべきではないという意見が出てくるほどです。

理由のひとつに、これまでの受賞者のほとんどが欧米出身の学者で占められており、中でもアメリカの出身者が多いことが挙げられています。ウィキペディアによれば、2010年までの受賞者67名のうち、欧米出身者でない受賞者はわずか3人しかいなかったそうです。

ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーも反対の立場で、1997年にはノーベル財団に対して経済学賞を廃止するように要請したそうです。理由として、これまでの受賞者の経済学的な業績はあまりに抽象的で、現実の世界とかけ離れていることを挙げています。

アルフレッド・ノーベルの一族からも経済学賞への批判が寄せられており、経済学賞は廃止するか、あるいは改名するかをこれまでに繰り返し訴えています。理由は具体的で、「経済学賞の3分の2はアメリカの経済学者に贈られており、中でもシカゴ学派にばかり授与されている。彼らは株式市場とオプション取引の投機家であって、これはアルフレッド・ノーベルが意図した人間生活の向上と生存にはまったく関係がないばかりか、むしろ正反対である」ということだそうです。

何かと話題の多いノーベル賞ですが、日本人の受賞者が出ればそれだけでうきうきし、自分の国を誇らしく思えたりして、問題山積みの現実世界から少しだけ遊離することができます。「前に進んでいるのだ」という気持ちになれます。人類の叡智は無限であることが少しだけでも実感できます。議論の余地のある経済学賞にも、やはり(おおいに)期待してしまいます。
(スズカズ)
10月になりました。消費税10%へのの引き上げも実施されました。多少の混乱はあるようで、日本中が慣れないレジ打ち、帳簿づけ、ポイント還元率にうろうろしています。もうしばらく続くのは仕方ありません。

月が替わったことで秋を感じる機会も増えました。それでも夏のような暑さだけはあいかわらずです。半そで姿で八百屋の店先の栗の実を買うとは思ってませんでした。

「赤い羽根共同募金」も始まりました。ここ数年、町内会の輪番として街頭募金のお手伝いに立っています。1時間ずつ交代で駅の改札そばで声をかけます。1時間という時間は短いようでけっこう長いものです。その間にさまざまなことを考えます。

街頭募金の呼びかけに応じて寄付をくださる方は、やはり女性の方が多いです。一概には言えませんが、小さなお子さんを連れている買い物途中のお母さん、子育てを終えて人生も後半に入ったとお見受けする女性、そういう方が寄付に応じてくださいます。女子中・高校生もけっこう熱心です。

それに対して男性の方は少ないようです。ご高齢の男性はむずかしいですね。スーツ姿のビジネスマンも、私の担当時間内にはほとんどありませんでした。ビジネスウーマンもまず無理かなと思います。

ところが不思議なもので同じビジネスマンでも、スーツを脱いで平日に年休を取得しているのかな、と想像される家族連れの男性は意外なほど積極的に募金に応じてくださいます。

おそらく勤務時間中で見るからに忙しくしている方は、募金などに気を回している余裕などはないのでしょうね。これがオフタイムなら少し余裕をもって、自分の人生のあと先なども考えたりして、募金してみようかなというプリミティブな気持ちにもなるのかもしれません。自分自身に置き換えてみるとまさにそのような感じです。

募金箱にコイン(ごくまれにお札)を入れる時、たまにですが「ごくろうさま」とお声をかけてくださる方もいらっしゃいます。これはうれしいですね。目を合わせてそのようなお声をかけてくださったりするともう最高です。金額などいっさい関係ありません。5円でも10円でもうれしいものです。

秋です。今年も「赤い羽根共同募金」の季節です。駅前で見かけたら、ぜひともよろしくお願いいたします。
(スズカズ)
暑かった今年の夏が過ぎ去ってゆきます。朝夕の空が高くなり、柿の実が朱色に染まり、食卓にさんまや栗ごはんが並びます。しみじみと日本の秋はよいものだなあと思います。

今年の秋は興味深いイベントが、金融・経済・国際政治に限っても盛りだくさんとなっています。トップを切って10月1日には消費税が引き上げられます。参院選では大きな争点となりましたが、それでも自民・公明の政権与党は圧勝しました。日本の財政事情を考えればそれも仕方ないなと思いながらも、あまり納得はできないまま、税率は10%になります。

どうしても気になるので、消費税にまつわる論点を以下のようにいくつか列挙してみました。

(1)軽減税率はどこまで実効性があるのか

わが国では初めて軽減税率が導入されます。しかし10%と8%、その差はわずかに「2%」にとどまります。英国では標準税率が20%なのに対して、軽減税率は5%です。これほどの差をつけて初めて軽減税率と言えるのでしょう。日本のような2%の差が果たして庶民のお財布にどれだけ効果があるのでしょうか。

(2)キャッシュレス・ポイント還元はどこまで効果をもたらすのか

鳴り物入りでスタートするキャッシュレス決済に関連してのポイント還元。本当に全国の中小の小売店は決済端末をそろえられるのか、という点です。「中小企業」に分類してもらうために、わざわざ減資したお店もたくさんあるとか。

大手企業はそれに対抗して独自のポイント還元を行うようですが、ポイント付与の9か月が過ぎたのちの反動が出てこないだろうか。ここに何かしら混乱の芽がひそんでいるような気がしてなりません。

(3)教育無償化は本当に機能するのか

幼児教育、私立高校、高等教育(大学、専門学校)の3つの無償化がスタートします。これも消費税引き上げに関連して目玉政策として導入されました。弊害がすでに現れており、中堅クラスの公立高校の中には募集定数の生徒が集まらないところが続出しています。

私立高校は生徒集めにまい進し、特色を打ち出そうとカリキュラムに独自色を強調したり、制服を派手めにしたりとあらゆる手段を講じています。なんだか当初の狙いと違った方向に進んでいるような気がしてなりません。

(4)10%を超えてその先の増税スケジュールはどうなってゆくのか

消費税は10%で永遠に打ち止めということではありません。肝心なのはこの先です。日本のあり方、進路を本気で議論する機会が減っているように思います。

(5)景気の腰は折られるのか

マーケットを見るうえで、この点が最も重要です。景気の行方は本当に大丈夫なのか。ある程度の落ち込みはあるのでしょうが、それがどこまで深く広くなってゆくのか。気になることばかりです。

ハロウィンの10月には何かが起こります。よいこと悪いこと、すべて合わせて今年の秋は大きな変化が始まりそうな雲行きです。
(スズカズ)