Logo stockvoice

ブログ:Onevoice

鈴木 一之 の投稿

12月です。クリスマスです。コロナウイルスの感染防止で外出を控えるようにとの要請からでしょうか。大きなショッピングモールでも飾りつけやイルミネーションはごく控えめとなっています。

ハロウィンもそうでしたが、やはりこれはさびしいですね。大人の私がそう思うほど、今年は何もかもが控えめです。飾りつけをフル装備しても売り上げが期待できないのでしょう。消費には確実に響いてくるように思えてなりません。

クリスマスの時期で私が好きなのは、12月26日の明け方です。

26日の夜明けごろ、オフィス街のビルの入口ドアの脇に立っているクリスマスツリーに、まだ電飾の明かりがともっていて、誰も歩いていない街にひっそりと輝いている光景。

パーティーの喧騒が去ったあとの後片付けの場に、少しずつ朝の日差しが差してくる時間。凍えるような冷たい空気に清掃車だけが走っている街角。

もう何十年も前になりますが、お付き合いしている彼女もいなく、男友だちと12月25日に朝まで飲んだくれて騒いでいました。明け方の街をふらふら歩いて、ふと仰いだ夜明けの空がなんとも清らかで美しかったことを覚えています。聖母マリア様の存在が一瞬でも信じられたような気がします。

今年のクリスマス、どんな思い出が待っているでしょうか。2020年。あまりにもたくさんのことが起こったようで、その割に思い出に残っている出来事があまりないのが今年の記憶です。ささやかでも心に残るクリスマスの1か月にしたいと考えています。
(スズカズ)

年末になって話題沸騰の「GoToトラベル」キャンペーン。大阪市と札幌市を対象地域から除外することを決定しました。意思決定は地方自治体にまかせるところなど、中央政府はなんとも姑息な手を使っています。

本格的な冬の季節を迎え、新型コロナウイルスの感染者の増加ペースは危機的な状況を迎えています。世界各国が同じように急激な拡大局面に直面しているので、日本だけが特殊なわけではありません。

しかし都市封鎖や所得補償は行っていても、旅行や外食の促進キャンペーンを国を挙げて行っている地域はあまり聞きません。日本はこの点で特殊な状況に置かれています。

私も「GoToトラベル」を1度、「GoToイート」を1度、利用してみました。確かにお安くなったなあと感じます。特に「GoToトラベル」です。パッケージツアーの料金はただでさえ値引きされている上に、それがさらに半額になるのですから大人気となる理由がよくわかります。

パッケージを購入した旅行代理店や新幹線の車中、訪問した土地の街頭でふと見回してみると、実際に利用している人たちはシニア層に集中しています。考えてみれば、余裕資金と旅行にいく時間を持っているのはシニア世代が多いので、そのニーズを掘り起こすという点ではツボにはまったキャンペーンと言えます。

30~40代の比較的若い世代は、将来の所得が減ることを警戒して生活防衛の意識が高まるため、旅行は控えようということになるのではないかと思います。何よりも本当の旅行好きならキャンペーンなどなくても自発的に出かけるものです。

前政権もそうでしたが今の政権もいつもどこかに誰かの目くばせ、利益誘導の気配を感じます。そんなことを言い始めたら、東京スカイツリーも明石大橋も、整備新幹線も、すべてそうなのかもしれません。限られた税金を投じるのであれば、国際的にみて立ち遅れが甚だしい、医療、介護、教育、法曹、農業の現場をきちんと前進させていただきたいと、切に願います。
(スズカズ)



コロナウイルスのワクチン開発が間近に迫っている、というニュースが相次いでいます。日本時間で11月9日にファイザー(ビオンテック)、11月16日にはモデルナからきわめて高い治験結果が発表されました。

これによって世界中の株式市場が湧き上がっています。日経平均は29年ぶりの26,000円まで到達しました。

ファイザーとモデルナの発表はどちらも米大統領選の直後というタイミングでした。これが大統領選挙の投票の前であったら、人々の投票行動にはどのような影響を投げかけたでしょうか。

4年前はFBI長官よりヒラリー・クリントン候補のメール問題が投票の1週間前に公開されました。それがトランプ大統領誕生の大きな決め手になったとみる人は多いと聞きます。

ひょっとしたらワクチン開発中の製薬メーカーには、薬効は低くてもよいからとにかく早く発表しろと政治的な圧力があったのかもしれません。今回はフライング気味の発表はすべて回避されました。0.1%ほどの得票差を争うようになった米国の大統領選挙では、微妙な問題はすべて選挙後に発表されることになるのかもしれません。トランプ陣営ではありませんが、大統領選はいまも続いています。

ここからの焦点はあらためて中国に移ってゆきそうです。中国経済が落ち込みを回避したことによって、コロナ危機の世界経済は最小限の下押し圧力にさらされただけでかろうじて救われました。「独身の日」は今年は先行セールを実施したそうで、昨年を上回る6兆円を記録した模様です。

グローバル世界がますます一体化して動いています。東京市場の29年ぶりの株価水準は世界の投資家の投資スタンスによってもたらされているはずです。それが29年前とは決定的に異なる点と言えるでしょう。
(スズカズ)
日経平均が25,000円にタッチしました。29年ぶりの高値です。

29年前の1991年と言えば、私はまだ生まれておりません(うそです)。30才になろうとしているところです。

30才の私はおおいに悩んでいました。証券会社の株式部に所属してマーケットにたずさわっていましたが、株価はこの先どうなるのだろうと動揺と不安の毎日でした。証券市場にとって長く続く暗黒の時代の幕開けにたたずんでおりました。

80年代バブルは相場の上では2年前に終わりを告げていました。「終わりを告げていた」というのは今だから言えることで、当時はまだ明確にはわかっていませんでした。1989年の大納会に株価は絶頂のピークに達して、高揚感のうちに年が明けて、1990年の大発会から株価の凄まじい下落が始まりました。

結局のところ1990年の1年間は、終わってみれば年初の頂点から10月の安値まで▲48%もの歴史的な下落を記録しました。その後に起きたことを知っている今ならわかるのですが、当時はそれでも何が起きているのかはっきりとはわかりませんでした。

機関投資家の名だたる戦略家でも、「日経平均で3万円以下の水準は割安だから買い」と堂々とインタビューに答えていました。そうして始まった1991年です。

29年前、誰もかれもが株式投資で損失をこうむり、土地の価格もますます下がり、銀行の経営基盤は足元から蝕まれていきました。多くの上場企業が消えてなくなり、世界最大の預金残高を誇った日本の銀行は、今も意気消沈したままです。絶頂期に数兆円を売買していたファンドマネージャー諸氏は今どこで何をされているのでしょう。

「失われた10年」という表現はいつの間にか「失われた20年」に変わり、今では「失われた30年」に変わりつつあります。小泉改革、アベノミクスとさまざまな改革の試みがなされましたが、変わったようで何も変わっていないようにも感じます。

そうしてたどり着いた29年ぶりの日経平均25,000円です。100年ぶりの「パンデミック」の年、コロナ危機の年に株価がこの水準に達するとは。。。プレーヤーの顔ぶれは確かに変わりました。変わったもの、変わらないものを目を凝らして見つけ出してまいりたいと思います。
(スズカズ)






ウィスコンシン州とか、オハイオ州とか、アリゾナ州の名前を何度も耳にします。大統領選挙の激戦州だそうです。ペンシルベニア州もそうです。

しかしどの都市にも一度も行ったことがありません。州都の名前くらいは言えそうですが、どのような街なのか想像もつきません。大統領選挙を報道するテレビのレポーターの背後に映し出される様子をちらちらと眺めることで想像を膨らませています。

私が訪れた都市はミズーリ州のセントルイスです。観光で4日間ほど滞在しました。セントルイスにはミシシッピー川が悠久の流れを刻み、蒸気船が走っています。西部開拓の「西部」とはこの街から西の土地を指すのだそうで、偉大な西部開拓史のモニュメントとして巨大なアーチが建てられています。そのための博物館も人気を呼んでおり、アメリカ人が家族で大勢訪れています。訪れた時、日本人は私たち家族だけでした。

セントルイスはアンホイザー・ブッシュの本拠地でもあり、この地からバドワイザーが世界に向けて出荷されています。バドワイザーの軽くて、少し甘い感じのテイストが湿気の多いセントルイスの気候にとてもよく似あいます。

私のあこがれは全米50州すべてを歩いて回ることです。映画「イージーライダー」で描かれているようにディープな南部は怖いところだろうかとか、開高健氏が挑んだアラスカの大地には今でもヒグマがのし歩いているのだろうか、など想像が尽きません。

もう絶版となってしまいましたが、兼高かおる氏の「私の愛する憩いの地」(新潮文庫)は私にとって座右の書です(kindleでは読めます)。世界中を旅して歩いた兼高かおる氏がお気に入りの土地を紹介しているのですが、そこでミシガン州の風光明媚な保養地が取り上げられています。

今は激戦州とかラストベルトとしか表現されませんが、ミシガン州は実に美しい場所だそうです。まだ見ぬ土地に果てしなくあこがれます。アメリカは広い国ですね。西部劇を観たくなりました。
(スズカズ)