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ブログ:Onevoice

鈴木 一之 の投稿

さて、東京オリンピックの開幕です。今年の日本は記録的な猛暑となるような気配が漂っています。各国のオリンピック選手にとって、この高温では過酷な戦いになると思いますが、周囲の環境には惑わされず全力で戦ってほしいと願うばかりです。

東京の街には特別な飾りつけはほとんどありません。50年ぶりに世紀の祭典が開かれる割に、東京の街はきわめて静かです。息をひそめています。なにごともなければ海外や国内各地からの観戦、観光のお客さんで街中があふれかえっていたことでしょう。

2013年に歓喜の開催地決定が下されて以来、東京は官民挙げて都市の大改造に取り組んできました。東京メトロはあちこちの駅で狭かったホームの幅が拡張されて、新しい駅も設置されました。古い雑居ビルは次々に壊されて、何本かまとめて巨大なオフィスビル、商業施設に生まれ変わっています。それらのほとんどが「オリンピックの開会式に間に合わせるように」と突貫工事で建てられました。

50年前もきっとこうだったと思います。いくつもの計画が立てられ、人が集められアイディアを出し、予算がつけられて資材が集結しています。そしていま、タイムリミットの日を迎えて、建物はほとんどすべてが完成しました。人だけがいません。静かにがらんとしています。

夏はこれからが本番ですが、ふと足元を見ると朝晩決まって通る桜並木の下に、桜の葉が黄色く色づいて落ちていました。ミンミンゼミが鳴き騒ぎ、緑の葉に埋まる桜の木も、先週は見かけなかった落ち葉が舞うようになっています。始まりは終わりに続いてゆきます。目の前のことも大事ですが、その次の展開に向けて動き始める時期に来ているのでしょうね。
(スズカズ)

完全に個人的なことがらで恐縮ですが、私の利用銀行はみずほ銀行です。もう何十年も愛用しています。

みずほが特に好きなわけではありません。みずほの前身である第一勧業銀行が好きでした。1970年代半ばに高校を卒業して、初めて開設した銀行口座が第一勧銀で、それ以来ずっと同じ口座を使っています。20年前になりますがサラリーマンだった頃の給料振込の指定口座もここでした。

その間に富士銀行、日本興業銀行の3行と経営統合して、現在のみずほになったという経緯は皆さんご存知のとおりです。大規模なシステムの不具合がたびたび発生して日本中に迷惑をかけたといって、歴代の頭取をはじめ担当重役が何度も何度も謝罪会見を開き頭を下げましたが、それも「あいかわらずしょうがないなあ」と思いながら、特に口座を他の銀行に移すでもなく、特段の不便も感じず、特別な愛着もないままに、ほとんど惰性のように何十年も使い続けています。

そのみずほの銀行口座でひとつだけ、よそさまに誇れるサービスがありました。「Jコイン」です。スマホのアプリを経由した決済と送金システムですが、これがすこぶる便利です。

銀行口座から手元のスマホに資金を移動するのが瞬時に完了します。財布に小銭がじゃらついてパンパンに膨れ上がってしまってかばんの中でお荷物になった時、ATMで小銭だけ入金したりしますが、それも瞬時にスマホの残高に反映されます。

なによりも便利なのが送金です。同じみずほ銀行を使っている人にアプリをインストールしてもらって「Jコイン」を利用してもらえば、送金が24時間、いつでも瞬時にできます。しかも送金の手数料がかかりません。通常の銀行振込とは明らかに違います。

「Jコイン」を利用したら他の電子マネー決済はすべていらなくなるほどです。みずほ銀行を普段使っている人でも、こんなに便利なサービスがあることを知らない人がけっこう多かったように思います。

その「Jコイン」のシステムを提供している「pring(プリン)」がグーグルに買収されました。200億円くらいだそうです。グーグルとしてはとても小さな案件なのでしょうが、プリンの社員にとってはたいへんな金額です。グーグルは「プリン」を橋頭保として日本でキャッシュレス決済の普及に乗り出す考えのようです。

これはたいへんなことです。電子マネー、キャッシュレス決済の勢力図ががらりと変わるような気がします。今後の展開はどうなってゆくのか、まだ全貌ははっきりとしませんが、とにかく便利な「プリン」に目をつけたグーグルはやはりすごいと思います。

みずほ銀行の「Jコイン」もさらに便利になるでしょう。他の金融サービスはすべて「Jコイン」の水準にサヤ寄せしてゆくことになることも起こり得ます。デジタル後進国と言われる日本ですが、技術やアイディアがないわけではないのです。ただそれらの潜在的な能力を活かし切れないという点が残念です。最後はグーグルでなければダメなのかと。
(スズカズ)
人工知能とは違って、人間はミスをします。私も「東京マーケットワイド」の本番中に言い間違えたり、読み間違えたり、しょっちゅうミスをしています。そのたびごとにすぐに謝ります。お恥ずかしい次第ですが、こればかりはどんなに気をつけていても、人間ですからどこかでミスをしてしまいます。誠に申し訳ございません。

ところが米国のコンチネンタル航空では、このようなミスを転じて1億5000万ドル稼いだそうです。西内啓さんが著書の中で紹介しています。

コンチネンタル航空は、ダブルブッキングや飛行機の遅延でキャンセルが発生した時のクレームをどのように処理するか、全社的な実験を行いました。その際にトラブルが発生した時の顧客対応を3つのグループに分けて、ひとつめのグループには正式な謝罪レターを送り、2番目のグループには謝罪レターに加えてプレミアムクラブへの無料お試し入会期間を与え、そして最後のグループには特に何もしない、と対応を分けました。

その結果、特に何もアクションがなかった3番目のグループの顧客は、何カ月たってもまだ怒っていたそうです。一方で謝罪レターを受け取った2つのグループは、その翌年にコンチネンタル航空に費やすおカネが+8%も増加したのです。

つまりそれらの人たちは、「いやな思いもしたけどなかなかよいやつらじゃないか」と思って、かえってコンチネンタル航空が好きになったのです。さらにプレミアムクラブの無料入会期間を与えてもらった2番目のグループの人たちは、その中の3割ほどが無料期間が終わったあとも自腹で会費を払って会員を続け、コンチネンタル航空はさらに追加の収入を得ているということです。

この実験のあと、コンチネンタル航空はトラブルが発生するたびにせっせと謝罪レターとプレミアムクラブへの案内状を送るようになったといいます。それがつもり積もって1億5000万ドル以上の売上げの増加になっということです。

ミスがあったらとにかく謝ること。これに尽きます。今日も世界のどこかで誰かがミスをしています。ミスはないのに越したことはありませんが、起きてしまったらすぐに謝るとひょっとしたらよいことがあるのです。皆さまもできればどうかご寛大に、広い心で「東京マーケットワイド」をご覧ください。

ストックボイスもコンチネンタル航空のような「プレミアムクラブ的ななにか」を作った方がよいのかもしれません。
(スズカズ)
こう見えて私はその昔、長距離ランナーでした。中学生時代は学校を代表して陸上競技会に出場していました。高校時代は選手ではありませんが、校内ではけっこう速いほうでした。いまではとても信じられません。

長距離走は本当にしんどいです。3000メートル競走だとトラックを7周半、走ります。走ってみるとすぐにわかるのですが、400メートルトラックは気の遠くなるような長さです。3周目くらいから意識がどこかにいってしまいます。トップランナーは最後まで闘争心を持続できるみたいですが、私のような根性なしは競技のたびに逃げ出したくなりました。

選手としてはごく平凡でだらしのない、ごく短い期間に終わった競技生活でしたが、走り終わったあとの爽快感はやはり格別なものがありました。練習が終わったあとの夕ぐれの下校時の風景を、当時の高揚感のまま思い出すことがいまも時々あります。

まだ自販機のペットボトルという便利なものが存在しなかった時代です。ビン入りのコカ・コーラのホームサイズをラッパ飲みした校門前のお菓子屋さん。くたくたに疲れているのですが、友人とふざけてじゃれ合っていました。お店はもうありません。

無数の陸上選手、ランニング愛好家の頂点にオリンピック代表選手がいます。先日の日本陸上選手権で標準記録を突破した代表選手が何人も選ばれました。みなさん、実に晴れやかな笑顔です。おそらく小・中学校時代から陸上競技のサラブレッド的な存在だったのでしょう。あと1か月となった「TOKYO2020」で、今度は世界の頂点に挑みます。

オリンピックの開催には賛否両論が渦巻いています。開幕さえしてしまえば感動のラッシュでそんな議論があったことさえ忘れるはずだ、との政治家、主催者側の本音もなんとなく伝わってきます。しかし選手たちの心情は。。

ダブルスタンダードかもしれませんが、選手の皆さんの笑顔と涙は本物です。足の速い小学校、中学生のまま、どうぞ思い切り、全力で勝負してください。心から声援を送ります。
(スズカズ)
コロナ禍の猛威が少しだけ収まったこともあり、日本は沖縄県を除いて緊急事態宣言が解除されました。私もようやく慣れ親しんだ水曜日・午前の担当に戻ることができました。

曜日で区分けするストックボイス内の変則シフトが解かれ、コロナ危機がちょっぴり緩んだことを意味します。

緊急事態明けの昨日、さっそく東京の上野・アメ横あたりをブラブラしてみると、夏至の夕暮れは少しだけですが飲食店には活気が戻っている様子がうかがえました。

アメ横は緊急事態宣言の真っ最中でも、アルコール類を提供するお店が多かったと聞きます。したがって本当に「賑わいを取り戻している」のかどうかは、実は定かではありません。以前と同じペースなのかもしれません。

それでもお店側も、条例や規則に反してまで商売している後ろめたさは遠のいて、バイト生らしき若い店員さんたちもどこかしら明るい表情でした。やはりアメ横は人々の生活に密着した活気、熱気が生命です。

「2人まで、90分以内」という無粋な制約はまだ残っています。それもモノは考えようで、2人だけでじっくりとサシで語り合うことができるし、90分なのであまり飲み過ぎることもありません。お財布にも家計にも優しいルールではないかと思うことにしています。

ただしお店側の苦悩はまだまだ続きます。営業活動の再開はアルバイトを確保する必要に迫られます。給料を支払えるまで売り上げが増えるのか。こればかりはわかりません。

夏は人々の行動が活発になるので、来店客がここからなし崩し的に増えると、新たな感染者数の増加につながります。そこに東京五輪の開催も加わります。8月危機説が早くも浮上しています。

ごく普通の夏、ごく当たり前の夏休みがこれほど待ち遠しい年もありません。今年こそプールでのびのびと手足を伸ばしたいですね。
(スズカズ)