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ブログ:Onevoice

中嶋 健吉 の投稿

9月15日の日経夕刊に興味ある記事を見つけました。8月31日~9月6日までの一週間に報告されたインフルエンザの患者数が、3人のみと言うものです。昨年は同時期に沖縄で大流行した為、患者数が3813名に達したこともあり、これに対しては何と千分の一以下の水準になったというものです。しかし例外の大流行を除いても、毎年同時期には数百人の感染が報告されているので、やはりその少なさが際立っています。

この記事には大いに納得したものです。近所に長きにわたってお世話になっている診療所があります。主治医は余分な投薬をせず、その温厚な性格と相まって私を含め患者の信頼を集めています。待合室は常に老若男女で溢れており、長い待ち時間は当たり前の診療所です。常用している薬が切れる度に受診するのですが、三月ごろはそれでも待合室に数人の受診者が見受けられました。どの病院も来院者が激減しているとの報道通りの状況でした。しかし7月頃には待ち人一人のみ、時間を置かず受診出来ましたが、終わって帰ると時にやっと次の受診者が訪れました。そして9月の初めに訪れた折には待ち人はゼロ、診察が終わっても待合室には人の気配がありません。

先生曰く、
  • ここで開業して数十年になるが、当然ながらこのような状態は初めて
  • この夏に特に驚いたのは、夏風邪の患者が一人も来なかった
  • 子供のプール熱患者が一人も来なかったのも初めて
  • コロナ患者の来院は無かったが、この市では480人程度の累計患者と聞いている
  • その60%以上が30歳までの若い人で主に東京に通っている人々
コロナ問題を簡潔に説明してもらい納得の会話でした。

更に付け加えて、患者数の減少は、何といっても健康に対する注意と気配りが功を奏していることは間違いないので喜ばしい。しかし最後に少々本音が出ました。ポツリと、税金が心配だと。確かに今年の税金は前年度の収入をベースに課税額が決まるので、収入が激減した今年は資金繰りが厳しいのかもしれません。何とも人間ポイ話で、先生の人間性が感じられホッコリした次第です。
(中嶋)
米国ナスダック市場の変調から、来るべき株式市場のリーダー役として、再びグロースORバリュー株論争が起こっています。一般的な理解として、グロース株は「割高成長株」、バリュー株は「割安成熟株」と位置づけられているようです。

一方経済の側面からは、活動を構成する産業はその成り立ちと性格から、概ね市況産業、成長産業そして公益産業を加えた三つの産業群から成り立っています。以下私なりのそれぞれの定義付けです。

成長産業
  • 独自技術、新商品、アイデアを待つ新規企業が相次ぎ参入し、市場そのものが拡大している。
  • 資金力のある大手企業が参入しても、技術革新競争が新たな市場を創る。
  • 更に大手の参入が続き、技術革新競争がシェアー競争に変貌していく。
  • 資金力のない企業は撤退を余儀なくされ、残った企業はシェアーと稼働率維持のため価格競争に突入する。

この辺りまでが、成長産業として認められる限界でしょうか。

市況産業
  • 市場そのものは充分な規模を持つが、既に飽和状態にあり、新商品に多くを期待できない。
  • 市場は限られた企業で棲み分けられており、新規参入は殆どない。仮に新規参入するとしても、膨大な立ち上げ投資と設備が必要。
  • このような市場では市場規模の増減は新商品ではなく、経済成長に左右される。
  • つまり経済の拡大局面では、棲み分けられた企業間で超過利潤を享受出来、すべての企業が黒字を達成できる。反対に経済の停滞とともに、市場が限界利潤率を下回る規模まで縮小すれば、すべての企業が赤字を余儀なくされる。

公益産業
  • 電力、ガスに鉄道、通信など社会インフラを構成する産業群。
  • 新興国が経済政策の最重点に置き、その整備と育成に全力で取り組む分野です。
  • 社会インフラが未整備のまま経済を発展させた国はありません。

成長産業の定義はグロース株そのものであり、バリュー株は市況産業、公益産業から発生していると言えます。今回のコロナ問題から大きく落ち込んだ経済は企業業を直撃、高く跳ね上がったPERを前に、グロース株=成長企業(産業)に割高なPERの正当性を求め、市場を牽引してきたのがグロース株相場と言えます。

そして今、中国、米国と経済回復の萌芽が見られます。バリュー株=経済成長の流れを構築出来るのか否か、日米の株式市場の大きなターニングポイントとして注目です。
(中嶋)

ナスダック、SP500が連日新高値を更新、NYダウも高値更新まで時間の問題となり、其処かしこから「バブル相場」との掛け声が聞こえてきます。確かにPER100倍越え銘柄が続出、そしてテスラのように1000倍越えの呼び声を聞くと、実態とあまりにもかけ離れた株価を説明するのに、「バブル」という言葉以外見当たらないのも事実です。しかしこの言葉、実際のバブルを経験してない人から、特に日本株に対して発せられると思わず、「で??」と突っ込みたくなるのです。

2017年2月の当ブログに、「バブルという言葉」で投稿していますが、今回再びその内容を引用したいと思います。2017年の初頭は、NYダウが節目の2万ドルを付け、SP500、ナスダックとも連日高値を更新、日経平均も2万円を目指していた時期に当たります。こうした市場に対し、連日「バブル」の言葉が投げかけられた時期でもあります。「バブルとは?」との問いかけに、専門家のバブルの見方、そして1980年末のバブルを経験している個人的な思いも加味し、自分なりにバブルを次のように定義したものです。

  • バブルは景気の良い時にしか発生しない
  • 特定の専門家が指摘する現象ではなく、あまねく一般大衆が疑問なく受け入れる現象
  • バブルは短期間では終わらず数年以上継続する
  • 其のため一般大衆はこの状態が永遠に続くものと思ってしまう
  • そしてバブルは必ず崩壊する
  • 其の修復には相応の長い時間が必要になる

ゴルフ場の会員権価格にその姿が見えます。1989年1月の関東圏の主要ゴルフ場150コースの平均価格は2624万円でした。それが90年2月には4388万円まで(ちなみに現在は160~179万円)まで急伸しています。ゴルフをしない人が、そのコースを見ずに購入したとの話をよく聞きました。周辺の人の殆どが、何らかのバブルの恩恵を受けおり、行動しない自分が可笑しいとすら思える状態を指すのでしょう。

アメリカ市場では、ロビンフッダッーと言われる個人投資がバブルを形成していると指摘されますが、これは一部の若者が動き始めた端緒にすぎません。通常の個人投資家はMMFファンドに4兆ドル以上の資金を滞留させており、バブルの気配はありません。
そして日本では、弱気の意見を正当化するためにバブルの言葉がしばしば使われます。
逆説的に、その限りではバブルは発生していないのです。
(中嶋)
アメリカ大統領選挙戦も終盤戦に入り、その帰趨はいよいよTVによる直接対決の結果にかかってきたようです。そのスケジュールは以下の通りです。

9月29日(火)     第一回大統領候補TV討論会
10月7日(水)     副大統領候補TV討論会
10月15日(木)    第二回大統領候補TV討論会
10月22日(木)    第三回大統領候補TV討論会
11月3日(火)     投票日

各種世論調査では、その差が縮まりつつあるものの、バイデン氏優位の結果が出ているようです。しかし4年前の番狂わせから、トランプ氏の逆転を支持する声も根強くあります。

この直接対決で必ず話題になるのが、1960年の9月26日に行われた初めてのTV討論会です。絶対優位といわれていた現職副大統領のニクソン氏が、新人のケネディ氏に敗れる敗因になった討論会を指します。討論をラジオで聴いた人はニクソン氏の勝利、TVを見て判断した人はケネディ氏に軍配を上げたのです。つまり話の内容ではニクソン、見てくれでケネディということでしょうか。当時のTVは白黒のため、ケネディ氏は濃淡がはっき出るようにメイクをし、体にぴったり合った濃紺の背広を身に着け、はっきりとわかるストライプのネクタイを締め、若さとエネルギーを前面に出したといわれています。

対するニクソン氏は、薄いグレイのダボダボの背広に、ノーメイク、地味なネクタイをしていたため、白黒画像の背景に飲み込まれ極めて薄い存在感として映ったようです。初めてのTV討論ということで、TVの視聴者数は8000万人を超え、ここで視聴者に与えた負のイメージを、ニクソン氏は最後まで覆せなかったようです

優勢を伝えられるバイデン陣営ですが、このTV討論会にはかなり神経を使っているようです。与えるエネルギー感ではやはりトランプ氏優位でしょう。更にそれぞれの党大会での指名受託演説の中でバイデン氏が中国問題を語ったのは「当選したら中国への医療サプライチェーンの依存はしない」の一言のみ。中国を厳しく批判するトランプ氏と対照的です。更に中国共産党の機関紙「環球時報」が、「双方とも中国には厳しい、しかしバイデンはトランプよりはるかに扱いやすい」と報じたことも弱みになるかもしれません。トランプ氏は間違いなくバイデン氏を中国寄りとして、討論会では厳しく批判することが予想されています。アメリカのほぼ70%以上が反中国と言われる中、バイデン氏がどの様に対応するかが最大のポイントです。バイデン氏は激昂し易く討論でしばしば失言すると言われています。このTV討論会は、ニクソン — ケネディの事例にあるように経済論争ではなく、イメージの戦いであることには注意が必要です。
(中嶋)

散歩

中嶋 健吉

2020/08/13 07:37

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新コロナによる外出自主規制、そして始まった猛暑は、家に閉じ籠る格好の言い訳を与えてくれるようです。その結果運動不足による食欲不振、浅い睡眠など体調を維持するリズムを間違いなく不規則にしています。その解消には体を動かす以外には無いのですが、外出をはばかる言い訳が頭をよぎります。ならばと、さして広くない家の中を徘徊に近く歩いてみるのですが、稼げる歩数には限界があります。

こうした状況を一気に解決に導くのは、やはり妻の一言です「近頃お腹が出てきたね!」。
幸い彼女も体を動かすことに熱心なため、揃って散歩を日課にすることになりました。
一日最低6000歩以上歩くのが目標です。早歩きが効果的と分かっているのですが、昔痛めたふくらはぎの肉離れが再発したため、通常のスピードで一時間程度の散歩に抑えています。暑さを避け夕方に歩くのですが、思わぬ効用がありました。この時間帯は同じく暑さを避ける犬の散歩時間でもあるのです。愛犬を亡くした大の犬好きの妻にとって、散歩中の犬との触れ合いは極めて楽しい時間です。犬からも、犬好きの人間は分かるらしく、妻の姿を遠くから確認すると駆け寄って甘えてくれるのも、彼女の自尊心を満足させるようです。こうして知り合いになった犬友達のどの家族と会えるか、期待しながら散歩するのも目的があって楽しいものです。基本的に同じコースを歩くのですが、知り合いの犬に会える確率が高いだけではなく、建築中の建物、道路整備工事など、その進捗状況が実感でき楽しいものです。

雨の日も散歩は続きます。場所は雨と暑さを凌ぐ大型ショッピングセンター「船橋ららぽーと」です。南北両館の一階,二階、時には三階をくまなく歩くと、優に6000歩は超えます。雨を凌げ,なんといっても冷房が効いたアーケードを、各種趣向を凝らした店舗を横目に見て歩くのも楽しいものです。若い人が多く華やいでいるのですが、ほぼ100%のマスク装着率で、距離も意識的に確保しているのが分かり、歩くのに問題はありません。歩きながら見えてくるのは、各店舗の入れ替わりの激しさです。さすがに大手ブランド店は不動ですが、弱小ブランド店の多くが閉店セールの表示を出し始めており、コロナ問題が影響した小売業(日銭商売)の難しさを感じさせてくれます。こうして「ららぽーと」内での散歩でも、歩く意味を与えてくれます。そして散歩はあえて効用を探さなくても、それ自体が楽しい行為と近頃気付き始めています。
(中嶋)
タイトル 投稿者 投稿日時
コロナと医者 中嶋 健吉 2020/09/17 07:39
グロース株バリュー株 中嶋 健吉 2020/09/10 09:10
バブルという言葉 中嶋 健吉 2020/09/03 07:38
アメリカ大統領選挙の行方 中嶋 健吉 2020/08/27 08:25
散歩 中嶋 健吉 2020/08/13 07:37
中嶋 健吉 2020/08/06 11:18
見慣れない風景 中嶋 健吉 2020/07/30 07:36
ソニー 中嶋 健吉 2020/07/16 07:35
大きな政府 中嶋 健吉 2020/07/09 07:34
金融都市香港、そして東京は? 中嶋 健吉 2020/07/02 07:33