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ブログ:Onevoice

中嶋 健吉 の投稿

ナポレオン3世との謁見をテーマにした、先週のNHK大河ドラマ「晴天を衝け」はその映像美でも充分楽しむことが出来ました。事前にどの様に撮影したかの広報映像を観ていたので期待が膨らんでいました。日仏がそれぞれ別々にクロマキーを使い、謁見場面を撮影するのですが、フランス側では皇帝夫妻を中心に両サイドに居並ぶ貴族、軍人を、日本サイドでは礼服に身を包んだ使節団が粛々と歩く姿を撮影し、後でその二つを合成しているのです。それぞれの動きに寸分の狂いもなく臨場感溢れる出来栄えでした。

そして思わず身を乗り出したのが、使節団が宿泊した「グランド・ホテル」の映像が表れた時でした。1970年代の初め、山一証券がパリの事務所を開いたのが、丁度オペラ広場に面した建物の2階でした。一階はルノー車のショウルームになっており、誰が見てもパリの一等地でした。グランド・ホテルは道路を挟んだ反対側に在り、同じくオペラ広場に面しています。事務所の窓からはホテルのオープンテラスでお茶や軽食を楽しむ、場所柄多い観光客を見ることができます。放映されたホテルの映像は、正に窓から見た記憶に残る景色そのもので、多分あの事務所の2階から撮ったと勝手に解釈しています。

グランド・ホテルのカフェテリアでお茶や食事をすることは、値段も高い為殆どないのですが、社内留学生などが訪ねてきた折に、パリの雰囲気を味合わせるために昼食をとることは有りました。そのうちの一人で大柄な体力溢れる留学生に「テット・デ・ボ」所謂「子牛の脳みそ」を食べさせたのですが、彼をフランス料理嫌いにさせてしまいました。そうしたホテルに対するビターな思い出も、使節団が泊まったホテルと分かり、懐かしさがこみ上げるものです。

栄一が見た凱旋門からのパリの全景風景、これもクロマキーを使い合成したのでしょう、美しく懐かしいものでした。ただあの当時のパリやロンドンの町並みは、煮炊き、暖炉に使う石炭、木くずの出す排煙のススで黒く薄汚れていたはずで、煙突掃除屋が職業として成立した時代でもあります。パリが今の様に美しくなったのは、小説家、冒険家でもあった時の文化相(1960~69)アンドレ・マルローが大号令をかけ、パリの建物の壁の汚れを洗い落したからと言われています。しかし晴天を衝かせるパリは、やはり美しいのが似合います。
(中嶋)

東京都

中嶋 健吉

2021/07/08 07:41

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注目の都議選は自民党が第一党に返り咲いたものの、過去2番目に低い議席数でもあり、都民の懐に入れない自民党の弱さが明らかになっています。共産党、公明党の健闘が目立ちましたが、42.39%の低い投票率が、固定地盤があり組織票を持つ両党に有利に働いたのでしょう。そして何よりも都民ファーストの頑張りが注目されました。主役の小池知事の応援演説が、最終日のみといった劇的な舞台回しが功を奏したのでしょう、議席数は減らしたものの現役全員が当然しており、小池人気の強さを示したと言えます。東京都知事として小池氏は、中央政界への影響力を維持し続ける事になりそうです。

10年ほど前の新聞記事が今でも強く記憶に残っています。「丸の内に本社を置く企業の連結売上高合計が日本のGDPの23%に相当する」というものです。
そこで改めて東京都の経済規模を探ってみました。2019年(令和元年)の東京都の名目GDPは107兆7千億円で、日本のGDPのおよそ19%を占めます。地方での売り上げまで合算して計上する、売り上げ比率ベースよりは当然少なくなるのですが、非常に高い値です。2019年の平均為替レート108円99銭を使ったドルベースでのGDPは、9881憶ドルになります。これを世界の各国のドルベースのGDPでランキングしたのが以下です。

1位      アメリカ     21兆4332億ドル
2位      中国       14兆4017億
3位      日本        5兆799億
4位      ドイツ       3兆8615億
6位      イギリス      2兆8307億
7位      フランス      2兆7158億
11位     ロシア       1兆7024億
12位     韓国        1兆6467億
16位     インドネシア    1兆1201億
――     東京          9881億
17位     オランダ        9071憶
18位     サウジアラビア     7929億
19位     トルコ         7609億

堂々の17位で、世界の列強国に肩を並べます。ロシア、韓国のほぼ60%の水準です。東京の未来は、この膨大な経済力をいかに活用するかにかかっています。ロンドンシティーの凋落、自由金融都市香港の消滅など、東京金融都市構想を側面から援助します。海外の金融マンを呼び込み、永住してもらうための税制の見直し、居住インフラの整備など水面下で進んでいます。

こうしたレジームチェンジには何かきっかけと象徴的な事が必要です。
世界にアッピールする点では、オリンピックは大きなきっかけになります。
茅場町の金融ビル「カブトONE」、日本橋上の高速道路の地下化、東京駅前の日本一高いビルの建設など、象徴的なことも多々あると考えるのは話の盛り過ぎでしょうか。
(中嶋)
株式市場とは関係のない話題を2週続けて取り上げましたが、今回もこの流れでお付き合いください。 

息子が所帯を構え、家を出たのが丁度3年前になります。2階の角部屋を使っていたのですが、角を挟んで両サイドに小振りの窓が付いています。一つの窓の前には仕事机があるのですが、毎回の雨戸の開け閉めには体を伸ばす等の余計な動作が必要なため、この窓側の雨戸は閉めたままになりました。


ある朝からピーピーと甲高い小鳥の声が聞こえ始めました。最初は何処から聞こえるのか判然としなかったのですが、息子の部屋に掃除で入った家内が、閉め切った雨戸の戸袋から聞こえることに気付いたのです。外から確認すると戸袋の下の屋根の上に鳥の糞らしきものが見えます。間違いなく戸袋の中に巣を作ったようです。餌を運ぶ親鳥の形状、ピーピーと甲高く鳴く小鳥、そして何より保全の為人の近くに巣を作る習性を考えると、鶺鴒(セキレイ)の親子の様です。


数年前に玄関横の山茶花の中に、メジロが巣を作ったことがあります。メジロは用心深いので巣に近付かない様に注意したものの、玄関の出入りは止めることが出来ません。気が付いた時には巣の中で卵を産むこともなく飛び去っていました。この経験から部屋には一切入らず見守る事にしたのです。朝から甲高く、しかし心地良い鳴き声が響きます。しかし夜になると鳴き声はぴたりと止まり、その存在を消し去ります。夜行性の外敵から身を守る術なのです。


10日ほど前の朝、突然に声が聞こえなくなりました。間違いなく巣立ったのです。問題は後始末です。馴染みの外壁塗装の業者に頼もうかと思いましたが、幸いスチール雨戸を取り外すことができた為、自ら取り掛かりました。戸袋には、開け閉めの為に手が入る程度に切り込みがあります。鳥もここから出入りしていたのです。大きな雨戸ではないので100均で購入した「孫の手」を使い切り込みから手を入れ巣の掻き出しです。藁に交じり大量の糞のお出ましです。レジ袋のほぼ3分の2が埋まりました。水撒き用のホースの水圧を最大にして戸袋の中を洗い流し、一階の屋根に大量に落ちている糞も取り除きます。「立つ鳥跡を濁した」と口ずさみながらの作業ですが、ストレスのない気持ち良いひと時でもありました。

(中嶋)

丁度一週間前の17日(木)、無事一回目の接種を終えました午前の番組が終わり一旦帰宅、妻と伴に大手町の接種会場に向け出発です。場所は日経ビルの横で東西線竹橋下車が便利です。かつて日経CNBC時代に通いなれたルートでもあります。駅からは長い地下道を通って表に出るのですが、改札出口から会場まで、方向を示す看板を持った係員が等間隔に配置されており、道のまちがいようがありません。

係員の指示に従い入場
  1. 先ずは体温チェックです
  2. 次いで接種券と問診票のチェック。それを渡されたクリアファイルに保管するのですが、確かファイルは緑、赤、青、黄色の4種類に分かれており、係員の「何々色の方」の掛け声で、色単位で行動を共にすることになります。私共は緑組で纏まってエレベーターで2階に移動です。
  3. 2階では横にずらっと並んだ看護師から、空いた順に問診票の確認です。
    次いで隣のブースに移動。
  4. そこには医師が待機しており質問を受けます。そして隣のブースに。
  5. そこでやっと看護師からの接種です。あっという間に終わります。
  6. 指示に従い隣の大部屋に、係員から単独か、カップルかの質問です。
    そこには別途相方を待つ席があり、妻の到着を待ちます。
  7. そこでは妻と揃って接種済みの証明と、経過観察終了時間を記入したカードを貰います。すかさず係員から隣にある2回目接種の予約席への移動を促され、2回目予約も瞬時に完了です。
  8.  次いで隣の大部屋で経過観察です。部屋の正面に数個の大時計が配置されており、カードに記入された時間が来れば、係員にカードを渡し退出。
    これですべての行程は終了です。
自衛隊主導と聞いていましたが、至る所に有り余るほどの係員が配置されており、全てが流れるように進み、係員の対応も好感の持てるものでした。
推奨できる接種場所と思います。接種を終えた解放感もあり、散歩がてら日本橋まで歩きました。妻のたっての希望で、うさぎやのどら焼きを久し振りに買えたことも幸運でした。
(中嶋)

コロナワクチン接種は必ず受けると決めていました。しかし肝心の接種券が届きません。我が自治体では、先ず75歳以上に配布され、私の該当する70歳以上はその次という事で時間の問題と安心していたのですが。

同年代の知人、学友の中には既に2回の接種を終えたものも出始めており、何で?という不安感と焦りが出てしまいます。更に不安を煽ったのが、我が自治体での接種は、かかりつけ医が基本とされていることです。実は長年の付き合いのあった医師が、高齢のためこの3月に廃業しており、代わりの医院への紹介状は貰ったのですが、まだ常用薬が多目に残っており、薬のための訪院も憚られる状況だったのです。

そして今週火曜日に待望の接種券が届きました。接種場所の選択は2択になります。紹介状を貰った医院か、大手町の大規模接種会場です。先ず紹介状の医院は、予約は取れるのですが接種はかなり後になるとの事です。出来るだけ早い接種を期待し、連日空きが多いと報道されている大手町の接種会場に連絡です。今まではネット予約のみの受付が、予約率の悪さから電話予約も可能との事で、待たされること覚悟でまずは電話予約での挑戦です。

驚きました。全く待つことなく繋がり、オペレーターの対応も丁寧なものでした。希望日時を二つ聞かれ、どちらになるかは別の部署から連絡するとの事です。混み具合によるが少し時間が掛かるとの事でしたが、丁度小一時間程度で連絡が入り、第一希望でOKとの事でした。この時のオペレーターの対応も気持ちの良いものでした。そして無事今週中の接種に漕ぎつけたのです。

現在一日当たり接種数が80万件に届き、大言壮語だと揶揄された菅首相の公約一日100万件も指呼の間になっています。更に接種券を特に必要としない職域、大学での接種も始まります。接種の遅れが株式市場のもたつきの最大の要因とされてきましたが、ジリジリと水準を切り上げる今週の株式市場の動向は、日本の接種状況も先進国並に届いた事を表しているのでしょう。大規模接種会場での予約を通じ実感した次第です。
(中嶋)