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ブログ:Onevoice

松下 律 の投稿

 7月の米雇用統計は休日の関係でいつもより1日早く昨日発表となりました。注目の6月非農業部門雇用者数変化は、480万人の増加、前月の250万人増加から大幅な改善、予想数字300万人増加も大きく上回りました。


 発表を受けてNY株式相場は上昇、DJIAは昨日午後11時(執筆時点)で430ドル高、連れて日経平均先物も230円高となっていました。


 その後は落ち着いた動きとなり、日経平均の水準は、6月9日の戻り高値23185円とその後の反落時の安値21529円のほぼ中間地点(21300円台)に留まっており、先高期待は強いものの、足許のリスクや不確実性を反映した動きになっているようです。


ボックス圏内

 日経平均は狭いボックス圏内の動きを続けていて、売り方は売り切れないし、買い方も買い切れない、といったところのようです。株価指数を見ますと、これまで大きく上昇して来たマザーズ指数がやや変調気味といったことも気になるところです。


 アメリカの景気指標の中に意外なほどに回復を示しているものがあって、米国景気はV字回復するのかな、と思ったりするのですが、COVID-19の感染の拡がりや一部企業の破たんを見ますと、回復の道のりはこれからもいろいろ厳しいと思わざるを得ません。


 COVID-19については、日本も東京の感染者数増加が気になるところですが、結局のところ、世界中がブラジル化、と言って悪ければスウェーデン化、となって、いつの間にかワクチンが普及し、治療薬も出て来てCOVID-19が普通の感染症(インフルエンザのような)になって行くというのが近未来の姿なのでしょう。舐めてかかってはいけませんが、ウィズコロナ状態がふつうになる、ということは言えるのではないかと思います。


 コロナに隠れているのですが、地政学リスクはそうとうに高まっている、と見るべきかと思います。香港、朝鮮半島、中東地域、コロナがなければかなり大きな事件となるようなことが頻発している、というのが現状でしょう。


 いずれにしましても、米国主導による世界中の政府の大盤振る舞いと中央銀行による超緩和が、たいへんな影響を株式市場に及ぼしている、と再認識すべきなのでしょう。ファンダメンタルズ無視の株式相場になっている、と感じる人もいるでしょうし、まさにこれがこれからのバブル相場の前哨戦だ、と見る人もいるに違いありません。


 日本株相場を見る、という点に関連して、米FRBの超緩和によってどちらかと言えばドル安方向に動いている割には円ドル相場では円が高くなっていないことがやや気になります。


 ここから夏場に向けて、8月は円高というアノマリーもありますし、円高が起きるかもしれないということは頭の片隅に入れておいた方がよさそうです。


企業による業績予想

 わが国では、企業が決算発表時に次の期の業績予想を公表することがふつうですので、今回のようにCOVID-19の影響を計りかねて企業が業績予想を公表しないとなりますと、けっこう混乱したりします。


 少し落ち着いて来て、各企業が業績予想を公表するようになるとある種モノサシが復活したような気分になるのかもしれません。


 企業が自分自身で将来の業績について公表する、というのは一見合理的に思えますが、自白が必ずしも最良の証拠にならないのと同じことで、重視しすぎるのもどうかという気もします。


 先週発売された会社四季報は、企業が自ら業績予想をしないところが続出という中で、予想が網羅的に見られるという点で大いに注目されたと言われています。


 COVID-19の影響で多くの企業が自らの業績予想を出さなかった(出せなかった)ということと、会社四季報がそうした中で業績予想を出した、ということ、を見ますと、企業に自ら業績予想を出すことを原則とするのではなく、企業業績の予想は第三者に任せるという方法も意味あるものではないか、という気がしたものです。


 会社四季報だけでなく、いわゆるセルサイドのアナリスト達は日常的に担当する企業の業績予想を出していますし、バイサイドのアナリストやファンドマネジャーたちも投資に当たって企業業績の分析をしています。


 企業自らが発表する業績予想に意味がないとは思いませんが、企業が自ら公表した業績予想に縛られるかもしれないことがいろいろな不都合をもたらしていないものか、という気もしたりします。さらには、投資家・株主は、企業の意思を知りたいのであって、当座の業績予想を正確に教えて欲しいと思っているわけでもなさそうな気がしますので。


令和2年7月3日

証券アナリスト

松下律

若い投機家たち

 日本株が大規模にバブル化した1980年代、特金・ファントラなどの(簿価分離のできる)仕組みを使って「投機的な売買」を積極的に行った(当時は若かった)運用担当者のことを「新人類ファンドマネジャー」などと呼んでいたものでした。


 いつの時代にも、株式市場には「ニューカマー」がいます。わが国で言えば、おそらく多くの若い個人投機家が今株式市場に参入しているだろうと思います。彼らの多くは、以前からFXや仮想通貨の売買をやっていたか、それらに興味を持っていた人たちでしょう。


 アメリカでも、そんな感じの若い投機家がかなり出て来ているようで、彼らが売買に使うアプリ(ロビンフッド)にちなんで、「ロビンフッター」と呼ばれているそうです。


 新人類ファンドマネジャーが作り上げた壮大なバブルが1980年代の日本株バブルだった、と象徴的に言うことができると思いますし、1990年以降の日本株バブル崩壊は、その崩壊だったと言えます。


 米国株は、おそらく今後バブル相場を演出して行くことになるでしょう。つれて、日本株もバブル相場を楽しむことができるだろうと思います。(ひょっとすると日本株のバブルの方が派手になるかもしれませんが。)


 今後やって来るバブルは、ひょっとするとロビンフッターたちが作り上げたバブル、と後々呼ばれるようになるかもしれません。


 投機家層には興味を持つのですが、私はロビンフッターたちが今年の米大統領選挙で誰を推すのだろう?ということに格別興味を持っています。


 日本の報道や放送を見ていますと、どう見ても今年の大統領選挙ではトランプ氏は不利のようです。もともと前回の選挙でも得票数では民主党のヒラリー候補に負けていたのですから、現時点の環境からすれば、トランプ氏不利と見るのは当然のように見えます。


 選挙区を選んで効率的に選挙人を獲得することを目指すとしたら、その時に頼りになる投票者はどんな人たちなのだろう?と思った時、ロビンフッターたちがトランプ支持に回るとしたら、それはけっこうな味方になるような気が私はします。


 米国の大統領選挙に向けての相場も、結果を見ての相場も、しょせんは短期の話ですが、興味ある材料ではあります。


保ち合い圏

 上値保ち合い上放れ、下値保ち合い下離れ、と言うのだそうですが、今の日経平均を見ますと、どう保ち合っているのかよく分からない感じがします。


 コロナ禍から世界経済と資本市場が立ち直って行くことは間違いないと思いますが、その道が平坦でないことは間違いないところです。


 株式相場がそうした困難を織り込む局面を経て行くはず、となれば、今の相場水準からすればどこかでけっこうな下げを見ることになるのではないか、と想定する人がいて不思議ではありません。とはいえ、そういう人も世界中の政府と中央銀行が実施している今の政策を見れば、長期的に弱気にはなかなかなれないでしょう。


 いずれにしましても、株式相場は上値が重いのか、下値が堅いのか、よく分からないままボラティリティが高い状態を続けています。ごく目先のトレーディングに徹している、という向きにはけっこう楽しいのかもしれませんが、買い方も売り方もイライラさせられるという推移になっているのではないかと思います。


 投機の観点からすれば、どこかで保ち合いを離れるはず、一旦下に振ってから反発と想定するか、一旦上を見てから深めの下落、と見るのか、日本株の場合は8月の円高といったアノマリーも頭をよぎります。


 売り買いともに大きなポジションで賭けることは避けるべき局面でしょうが、いろいろ悪材料も考えられるのだし、一度は下(日経平均2万2千円割れ)を見るのでは、という想定に1票、というところかな、と思ったりします。


次のバブル相場で投資家にチャレンジしてもらいたいこと

 いつも私は、相場を見たり自分の資産形成・運用を考える場合、投資と投機という観点を区別しておく方がいいですよ、と言ったり書いたりしているのですが、いろいろな人と話しても、どうもそういう見方が腑に落ちないという人が多いように感じています。


 投資と投機を区別すると言いましても、投機の要素が全くない投資はあり得ませんので、その辺りが分かりにくさのもとになっているのかもしれません。


 それから、投資と投機を区別する、というのは見方の問題ではなく、自分の行動に対する自分の認識も問題なのかもしれない、とも思います。


 これから株式相場がバブル化する、かどうか、まだ決まっているわけではありませんが、もしバブル相場が到来するとしたら、という前提で、私は投資家の方々にこれからやってくるバブル相場を活用して、次のことにチャレンジしてみてはどうか?と思います。


・自分の株式ポートフォリオの中に、コストゼロ、あるいはもっと望ましくはコストマイナス、の株式を作り上げる。


 コストゼロ、コストマイナスの保有株式の作り方については、放送の中で説明します。


 コストゼロ、あるいはコストマイナスの保有株式からなる株式ポートフォリオを持って、バブルの後にやって来るバブル崩壊を迎える、という戦略を持つことにする、というのは楽しいことのように私には思えるものですから。


令和2年6月26日

証券アナリスト

松下律

上値指向に見えますが・・・

 今週は月曜日の日経平均775円安に驚きましたが、翌日の火曜日の1052円高にはもっと驚きました。


 米国株の変動の影響、トランプ政権の経済対策、FRBの断固たる緩和姿勢、経済指標(ハードデータ)の回復傾向、といった強気材料もありますし、一方でCOVID-19感染者数の再拡大、米中問題、香港問題、新興国・企業の債務問題、地政学リスク、グローバル経済の変容、等々の弱気材料もあります。


 それらが相俟って不確実性≒株価の変動率、が高くなっているのでしょう。この傾向はまだしばらく続きそうな気配です。


 現状を見ますと、どちらかと言えば上値指向に見えます。ナスダック指数はすでに史上最高値を更新していますし、コロナの悪影響よりも、世界中で実施されている超金融緩和、財政出動、ワクチン開発の方が勝るに違いない、というのが現在の雰囲気なのでしょう。


 先週もお話しましたが、もう株式相場はゴルディロックス相場には戻らないだろうと思います。


 それに代わってやって来る(来た)変動の大きな、しかも将来のバブル相場を見据えた対応が求められている、ということなのでしょう。(どんな対応?となるのでしょうが、実は簡単です。変動が大きい、ということはリスク資産のエクスポージャーを減らして、できれば機動的に動くのがいい、ということに過ぎない、と割り切ることも可能ですから。)


バブル相場における個別銘柄への投資と投機

 まだ決めつける訳には行きませんが、かなりの確度で近い将来株式市場がバブル化するのではないか、と想定することができそうな情勢になっています。


 最大の要因は「空前の金融緩和と財政支出増加」で、それもほぼ世界中で、ということです。


 株式市場がバブル化する、ということは個別銘柄で見ればバブル化する銘柄が次々に現れて株価が高騰する、ということですから、買い方から見ればけっこうなこと、となるわけですが、株価が大きく上がる相場はそれはそれで難しさをはらんでいます。


 私はいつも、投資と投機のふたつの観点からものごとを見る方が理解がしやすい、と言ったり書いたりしているのですが、バブル相場でも、投資と投機の両面から考えてみることが理解のために役立ちます。


 今回のコロナショックによる暴落時でも、私は投資の観点からすれば、特に何か慌てて対処しなければならないことはなく、例えば積み立て投資であれば、粛々と継続すればいい、ということを申し上げました。たいていの相場では、投資の観点から特に注意しなければならないことはありません。長期、分散、継続、といったことに気を付けていればいいだけです。


 しかし、バブル相場の時は様相が異なります。


 いろいろ論点はありますが、もっとも重要なことは、「バブル相場では、個別銘柄の株価が割高になる」ということ、それも天文学的な規模で割高になることがある、ということです。


 バブルは必ず崩壊しますから、過度にバブル化した銘柄に投資していたとしますと、その痛手を被ってしまうということ=投資効率が下がる、ということが起きる、ということです。


 バブル相場では、株価がバブル化した銘柄を少しずつ注意深く自分のポートフォリオから外して行く、という作業がけっこう重要なことになります。


 とはいえ、株価が「どの程度バブル化しているか?」はなかなか判定できることではありません。


 今日は番組の中で、6920レーザーテック、と2607不二製油のふたつの銘柄を例にとって、バブル化した株価とはどんなイメージなのか?とか、バブル化した銘柄にどう対処するか?といったことをお話したいと思います。


令和2年6月19日

証券アナリスト

松下律

 昨夜のDJIAは1861ドルの下落、久々の大きな変動を見せたということのようです。買戻しの勢力が少し弱まったところに売り方が売り姿勢を積極化させた結果、という感じで需給の観点から見ておく方が現実の理解に近いように思います。


今日はメジャーSQ

 コロナショック暴落は異常(約1か月で日経平均8千円近い下落)、コロナショック後の戻りもやや異常(約3か月で日経平均7千円近い上昇)、ということだったようですが、6月のメジャーSQ通過を契機に落ち着きを少し取り戻しそうに思います。


 以前も書いたのですが、今年3月のメジャーSQ(と言うより、その次の週の米国トリプルウィッチング)にかけての暴落商状で売りの投機筋は史上最大の儲けを得ただろうと思います。


 一方で、今日の6月のSQ(と、ひょっとすると来週の米トリプルウィッチング)に向けては、買いの投機筋が史上稀にみる利益をあげたかもしれません。(さすがに日経平均2万3千円を大幅に超えて、というわけには行かなくなったようですが。)


 COVID-19の世界経済、企業収益に対する悪影響は大きいと思われるので、株価が下落したことは正常は市場の反応だったと思いますが、VIの急上昇に見られるように、投機的な資金の先導で株価の変動がかなりの規模で拡大された、という感じですね。


 COVID-19ショックで、日経平均が2万円割れ辺りまで下落し、COVID-19のもたらす経済へのダメージを回復するための打たれる対策を受けて、日経平均が2万1500円くらいまで戻す、という展開を見せていたとしますと、まあそういうこともあるか、という感じだったのではないかと思います。


 しかし、現実に起きたことは、下にも上にもオーバーシュート、といういかにも投機的な相場らしい動きでした。


 COVID-19ショックがもたらした株式市場への最大の材料は、おそらく相場のバブル化の「燃料」が供給されたことだろうと私は思っています。


 いいことか悪いことかは分かりませんが、世界の株式市場はバブル化に向けて動き始めたという気がします。市場のボラティリティーはひょっとすると、ゴルディロックス相場の時代とは位置が違って、20%内外がふつう、という状態になって行くのかもしれません。


 今回のコロナ暴落とそこからの回復を見ますと、何か株式市場で特別なことが起きたように思うかもしれませんが、例えば過去5年を振り返りますと、いろいろな「ショック相場」が実はありました。


・チャイナショック(⇒ブレグジットショック)

・リスク・パリティショック

・米中摩擦ショック


 日経平均の下落率で見ますと、今回のコロナショックは約31%ですが、チャイナショック時の下落率は約28%でしたから、そんなに変わらないのです。


 それぞれショックには「特定の原因」があるわけですが、株価の動きから見れば投機的な資金の動きによって相場が大きく変動した、という「同じような現象」が起きただけ、と言えるかもしれません。


今後のネガティブ材料

 コロナショックとその後の各国の対応ですが、これが過去に例を見ないほど「大規模」であることは注視しておかねばなるまい、と思いますね、やはり。


 だからこそ、今後株式市場がバブル化するだろう、と思うわけですが、一方で、さまざまな将来における悪材料についても考えておく必要があります。


・金利の変動 むりやり低金利状態を保つ(金融抑圧)をこれからして行かざるを得ないとすれば、いろいろな弊害が意識されるようになるはずです。


・地政学リスク 東西問題、南北問題、等々、米中摩擦のみならずさまざまな地政学リスクが顕在かしてくると予想されます。


・香港問題 香港を中国化し、台湾をもそうする、というのは中国にとって得にならないことだと思うのですが、事態がそういう方向に動いていることは確かです。当然摩擦が生じます。


・南北問題 世界的にも、それぞれの国の中でもいわゆる南北問題(格差問題と言ってもいいでしょう)がより深刻化すると予想されます。社会にストレスを与えることになるでしょう。


・世界的サプライチェーンの再構築 この流れの中で企業の優勝劣敗が厳しくなって行くと予想されます。


・経済構造の変化 いずれはコロナ以前の社会に戻る、としましても、全く同じようになることはないでしょう。世界を旅する人が数多くいる、などという世界は戻って来ないでしょう。モノのグローバル化はさらに進むかもしれませんが、人のグローバル化は抑制されるのでは?といった感じです。当然こうした動きが企業の経営基盤を変えることになろうかと思います。


 その他考えればいろいろな視点が思い浮かんで来ると思います。バブルへGo!とどうやらなったようだ、としましても、ボラティリティーの大きな株式相場と付き合って行くことになるのは避けられないと思います。


令和2年6月12日

証券アナリスト

松下律

 

需給相場

 私の前回の出番は先週水曜日、5月27日でした。当日の日経平均の終値は21419円、その日まで3日連騰で約1000円も上昇していました。


 その27日の終値21419円から、昨日の終値22695円は、さらに1000円以上上昇している、という状況です。多くの市場参加者の想定をはるかに上回る上昇ピッチで株価は上昇して来たということでしょう。


ファンダメンタルズは

 予想とおりファンダメンタルズは悪い、しかも、米中の対立はまた激化しているし、米国内では暴動も起きている。COVID-19の蔓延はまだ収束には程遠い、ということで、株価と経済ファンダメンタルズに乖離が生じていることは確かでしょう。


 しかし、それが需給相場というもので、ファンダメンタルズの悪さを「正しく評価」して、空売りポジションをとった向きが買い戻しさせられているのは致し方ないことなのでしょう。


 昨年の夏~晩秋に向けて、裁定売り残2兆円がすべて買い戻されるような状況になれば、日経平均は24000円にまで上昇する、とコメントする人もいて、実際相場はほぼそのように推移したわけですが、今回その裁定売り残は約2兆5千億円、すべて買い戻されるような状況になれば、日経平均はいくらにまで上昇するのか?


SQとその後

 今年3月のSQ(とその次の週の米国の清算日)に至る下落相場で、売り方は史上空前の儲けを得た、と私は見ているのですが、まさに、前回のメジャーSQは売り方にとって「史上最大の勝利」をもたらした価格形成だった、と思います。


 その3か月後、来週の6月のメジャーSQは?と考えますと、今度は「史上最大の買い方の勝利」となるかもしれません。少なくとも、「史上最大の売り方の敗北」にはなりそうに思います。


 依然として高いボラティリティーを考えますと、6月のメジャーSQ後、再来週か再々来週辺りにはどこかでまた大きな反落を見るのかもしれない、という気もしなくはありません。


 いずれにしましても相場ですから上げたり下げたりしても不思議はありません。売り方だけが勝ち続けることはないし、買い方だけが勝ち続けることもない、ということだろうと思います。その節目がSQ辺りになる、ということであれば、それはまさに今の相場が需給相場だから、ということになるのでしょう。


バブル相場での工夫

 バブル相場がやって来るのを期待するかのごとき表現を時々して来た身としても、こんな形でバブル相場がやって来るのか、という気分です。


 前回のブログで、コロナショックからコロナバブルへ、などと書いたのですが、中央銀行による圧倒的な量の資金供給とゼロ金利は驚くほどの威力を持っているようです。


 バブル相場への対応・対処、とか工夫、といったことをきちんと考えておくといい、という感じになっているように思います。


 そこでいつものように、「投資」と「投機」に分けて、そうした工夫を考えてみたいと思います。


「投資」の観点から

1.各種の積み立て投資については、何も変更する必要がないと思います。継続で何の問題もないと思います。


2.個別銘柄で人気が集中して株価高騰という銘柄が、今現在すでに上昇している銘柄群「以外」からも出て来ると思われます。そうした銘柄に先取りして投資しておこう、という発想で動いてみることを考える。


3.投資した銘柄の株価が大きく上昇する、ということが起きると思われます。そうした株式を「ゼロコスト」にする操作を工夫してみる。(例えば、株価が倍になったら半分売る、とか、反落時にこまめにつなぎ売りする、などの操作によって。)ある程度の期間経過後に、自分の株式ポートフォリオの中に、コストゼロの株式が出来上がれば成功です。


「投機」の観点から

1.個別銘柄の「バブルに乗る」ことを目指す。また、「バブル崩壊にはけして付き合わない」ようにする。


2.指数先物などでトレーディング対応する。上がる・下がるを予想して、買い・売りのポジションを機動的に変えて対応する。例えば、来週のSQまでは買いポジション主体のトレーディングで、その後は売りポジション主体のトレーディングで売買益を目指す、といった感じの行動。(基本ボラティリティーが高く、オプションのポジションをじっくり作る、というのに向かない相場になりそうなので、という意味合いです。)


 バブル相場が始まったとしますと、おそらくそれはあと2年くらいは続くだろうと思います。コロナショックの分を除いたバリエーションからしますと、世界の株価は平均で見てまだPER10倍台の半ばでしょう。これが30倍以上になる、というのがバブルの実相でしょうから、そうなるにはまだまだ2年やそこらは掛かるだろう、という気がします。


令和2年6月5日

証券アナリスト

松下律