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Market Overview

 10日の東京市場は日経平均が2万1219円50銭(▲459.18)、TOPIXは1589.81(▲30.64)。
 前週末の米国市場は11月雇用統計の非農業部門雇用者が市場予想を下回ったうえ、各連銀総裁の利上げ慎重発言が相次ぎ、10年債利回りが一時2.85%割れ。政府高官の対中強硬発言も嫌気され、NYダウは558ドル安でした。
 週明けの東京市場は日経平均が359円安でスタート。全面安となり、TOPIXは年初来安値(終値:1589.56、ザラ場:1581.56)に近接しました。マザーズ指数も3%強の大幅安でした。一方、リスクオフで債券が買われ、10年債利回りは0.040%付近まで低下。
 東証1部売買高は13億8309万株、売買代金は2兆2704万円。値上がり銘柄数は149、値下がり銘柄数は1951、変わらずは22。TOPIX業種別騰落率は、石油石炭、鉱業の2業種のみ上昇。下落率上位は、空運、サービス、食品、電機、証券など。
 個別銘柄では、三菱UFJ、第一生命など金融株が軟調。コマツ、ファナックなど中国関連株も総崩れでした。値下がり率上位は、パイオニア、ポールHD、オープンドア、キャリアインデックスなど。
 半面、OPECと非OPEC各国が市場予想を上回る減産量で合意し、石油資源開発、出光などが逆行高。値上がり率上位は、日東工業、アイモバイル、ミライアル、サイバネットなど。

 富士ソフト子会社で設計用CAEソフト主力のサイバネットシステム(4312)が急騰。午後2時15分現在、前営業日比71円(10.87%)高の724円で推移している。一時は制限値幅上限の同100円高の753円ストップ高を付ける場面があった。 
 本日午前11時に、当社が開発したAI(人工知能)搭載の大腸内視鏡診断支援ソフトウェアが、医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を取得したと発表し、収益寄与を期待する動きとなった。同ソフトはAIを活用して大腸内視鏡診断での前がん病変で切除する必要がある腫瘍性ポリープと切除不必要の非腫瘍性ポリープを推測し、腫瘍の可能性とともに医師に提示する。 
 昭和大学横浜市北部病院消化器センターの工藤進英教授らのグループを主幹臨床施設とし、国内5施設で臨床性能試験を実施して、今回の承認に至った。同試験では正診率98%の制度を獲得し、非専門医の正診率を上回った。今後は販売元のオリンパス(7733)と協議の上、販売を開始するとしている。

 ソーシャル・ゲームの企画・開発事業を展開しているアカツキ(3932)が3日ぶりに大幅反発した。午後1時49分現在、前週末比350円(6.80%)高の5500円で推移している。一時は5620円まであった。6日からサービスを開始しているスマホ向けRPG「ロマンシング サガ リ・ユニバース」について、200万ダウンロード(DL)を突破したと7日に発表し買い材料視された。

 同ゲームは23年ぶりの「ロマンシング サガ」の完全新作で、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)傘下のスクウェア・エニックスと共同開発したもの。11日からは200万DLを記念して記念ログインボーナスを開催している。2019年3月期の業績予想は非開示。

 カーナビやオーディオなどカーエレクトロニクス専業のパイオニア(6773)がまとまった売り注文を浴びて急落。後場に入っても安値圏で推移しており、午後1時40分時点では前週末比25円(28.4%)安の63円で取引されている。7日の引け後にアジア系投資ファンドであるベアリング・プライベート・エクイティ・アジアが当社の実施する第三者割当増資などを引き受けて完全子会社化すると発表したことが売り材料視されている。

 ベアリングはまず19年3~6月に第三者割当増資と債務の株式化で770億円を出資するほか、これと合わせて5月以降には既存株主からも約250億円で株式を買い取って完全に傘下に収める方針。これに伴ってパイオニアは上場廃止となる計画だ。パイオニアが19年1月25日に開く臨時株主総会で承認を得たうえで実施するが、株式の買い取り価格は1株当たり66.1円としており、きょうの株価はこの水準を下回る水準まで下落している。

 電子機器トランスや電源、パワーコンディショナ―を製造している田淵電機(6624)が5日ぶりに急反発した。午後1時58分現在、前週末比16円(10.5%)高の169円と東証1部の値上がり率5位で推移している。朝方には一時188円まであった。7日に、取引金融機関から債務免除の同意が得られたことに伴い事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)が成立したと発表し、買い材料視された。

 これに伴い2019年3月期第3四半期(19年10~12月)に債務免除益49億4776万円を特別利益に計上するともしている。市場では経営再建のメドが立ち始めたことを好感する動きとなった。当社を支援している東証2部のダイヤモンドエレクトリックホールディングス(6699)も急騰している。