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Market Overview

 高島屋(8233)が売り一巡後に上昇に転じて堅調な値動き。午前10時3分時点では昨年末比10円(0.7%)高の1414円で取引されている。

 12月28日の通常取引終了後に発表した今2019年2月期の第3四半期累計(18年3~11月)連結決算は低調な内容だったが、通期予想は据え置いていたうえ、今年の初売りとなった2日の主要5店での販売実績が好調だった前年並みの水準を確保したと一部に報じられたことも買い安心感につながっている。第3四半期累計の営業収益は6595億円(前年同期比2%増)、純利益が114億円(同21%減)となった。金融業は増益を確保したが、百貨店業と不動産業が減益だった。通期予想は営業収益9270億円(前期比2%増)、当期純利益205億円(同13%減)などの従来予想を変えていない。

 また、きょうの株式市場では米アップルの株価急落や為替の円高進行などを背景にハイテク関連を中心とした輸出関連株からの資金逃避の動きが強まっており、海外景気の影響が相対的に小さい内需系の小売株などに資金がシフトしていることも追い風になっているようだ。

 村田製作所(6981)やTDK(6762)、アルプスアルパイン(6770)、ジャパンディスプレイ(6740)など米アップルと取引関係のあるアップル関連株が大幅安で始まった。村田製は午前9時42分現在で昨年末比1535円(10.3%)安の1万3420円となっている。

 アップルが中国でのスマートフォン(スマホ)販売の減少などを理由に2日の通常取引終了後に2018年10~12月期の売上高を下方修正。3日のニューヨーク市場において同社株は約10%安と急落し、一時は142ドルと17年4月以来およそ1年9カ月ぶりの水準まで売り込まれた。この流れがきょうの東京市場の関連銘柄を直撃している。アップルの発表は同期の売上高が従来見通しを6~10%下回る840億ドル(約9兆円)にとどまったというもので、主力製品であるスマホ「iPhone」が最新機種の「XR」を中心に振るわなかったという。

 また、外為市場で円高が進み、3日の海外市場で一時1ドル104円台をつけたことも輸出関連株全般への売り圧力となっている。きょうの東京市場では同107円台へとある程度押し戻してはいるが、世界景気の先行き不透明感が強まる中で、当面はリスク回避の流れが続いて円高圧力が掛かりやすいとみられていることも投資家の買い手控え姿勢を助長しているようだ。

 28日の東京市場は日経平均が2万14円77銭(▲62.85)、TOPIXは1494.09(▲7.54)。
 前日の米国市場は3指数とも終盤にプラス浮上。東京市場は日経平均が120円安でスタート。年末年始の連休を前に終始売りが先行し、一時は2万円割れ。大引け直前に値がさ株が買われ、2万円に乗せて終えました。
 東証1部売買高は11億9506万株、売買代金は2兆293万円。値上がり銘柄数は891、値下がり銘柄数は1166、変わらずは72。TOPIX業種別騰落率は、非鉄、鉄鋼、倉庫、金属、海運など12業種が上昇。薬品、小売、石油石炭、サービス、電力ガスなど21業種が下落。
 個別銘柄では、住友鉱山、三菱マテ、新日鉄など鉄鋼・非鉄が強含み。商船三井、川崎汽船など海運株も買われました。半面、武田、アステラス、塩野義など薬品株が軟調な動き。

 2018年大納会の日経平均は前年大納会終値に比べ、2750円17銭(12.0%)の下落。2012年末にアベノミクス相場が始まって以来、6年連続で年間上昇が続きましたが、7年ぶりの下落となりました。

 ディー・エル・イー(DLE・3686)が多くの売り注文を浴びて急反落。値幅制限下限となる前日比50円(26.3%)ストップ安の140円まで売り込まれて3日ぶりに上場来安値を更新しており、午後1時48分時点でも同水準で売り気配となっている。

 当社は「秘密結社鷹の爪」等のキャラクターを中心に著作権ビジネスを展開しているが、27日の通常取引終了後に東京証券取引所が28日付で当社株を特設注意市場銘柄に指定すると発表。多くの見切り売りを誘発している。

 東証はマザーズへの新規上場直後に開示した2014年6月期第3四半期から2018年6月期までの決算を虚偽と認定したうえで、内部管理体制等について未だ不備があり、改善の必要性が高いと判断した。指定期間は原則1年間で、その後もなお問題があると認められる場合には上場廃止になる。また、3360万円の上場契約違約金の支払いも求めた。これを受けて当社は再発防止策の詳細を検討しており、2019年3月下旬をめどに策定して開示する方針を明らかにしている。多額の特損計上で今2019年6月期も最終赤字が見込まれていることもあり、既存の株主からの見切り売りを吸収する買い手が乏しくなっている。

 新規開発化合物の導出事業を展開しているジャスダックのラクオリア創薬(4579)が3連騰した。午後1時40分現在、ストップ高水準に当たる前日比150円(16.18%)高の1077円買い気配で推移している。27日引け後に2018年12月期の連結業績予想を減額修正したが、織り込み済みでむしろ悪材料出尽くしから買い戻しが活発化した。

 営業赤字は従来予想の10億1800万円から11億7400万円(前期は1億5000万円の赤字)に、最終赤字は同10億2400万円から11億9400万円(同5800万円の赤字)に下振れた。動物薬のロイヤルティー収入が予想を上回ったが、当初見込んでいた複数のマイルストン収入が翌期以降にずれ込む公算が大きくなったとしている。