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Market Overview

 エービーシー・マート(2670)が安い。午前11時20分時点では前日比245円(4.7%)安の4865円と軟調推移。9時16分には4780円まで売られ、3月23日に付けた年初来安値4845円を更新する場面もあった。
 前日発表の3月度の売上高が前年同月比で大きく落ち込んでおり、敬遠ムードが強まっている。3月の既存店売上高は前年同月比29.9%減。客数は29.1%減、客単価は1.2%減だった。前年と比べて土曜日が1日少なかったことに加えて、新型コロナの影響で都心部の店舗で集客が大きく落ち込んだという。また、新型コロナの影響で120店舗を一時休業したことも響いた。

 リクルートホールディングス(6098)は下げ止まらず5日続落。連日の年初来安値更新で午後1時40分時点では前日比85円(3.5%)安の2346.5円で取引されている。
 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に国内や米欧での労働市場が急速に悪化しており、求人情報サービスや人材派遣などの収益悪化が懸念されている。とくに米国では2日に発表された先週分の新規失業保険申請件数が664万8000件と過去最高だった前の週(330万7000件)からさらに2倍以上の規模に急増したことが判明。最近の収益拡大の牽引役だった米国における求人情報検索エンジン「インディード」事業への逆風が強まっているとして外国人投資家主体の手じまい売りを誘発している。PBRなど指標面でもなお割安感は乏しく積極的に買い向かう投資家は少ない。

 焼き鳥主体の居酒屋チェーン「鳥貴族」を展開する鳥貴族(3193)が売られて3日続落。前日に続いて年初来安値を更新しており、株式分割を考慮した実質では2015年2月以来およそ5年2カ月ぶりの安値をつけており、午前11時16分現在では前日比170円(12.0%)安の1244円で推移している。
 新型コロナウイルス感染拡大の状況や政府、自治体からの各種要請等を踏まえて4月4日から12日までの期間に直営店全店(394店舗)で臨時休業すると2日の通常取引終了後に発表しており、今2020年7月期業績への悪影響を懸念がされている。ほぼ同様に同じ期間の直営116店の臨時休業を発表した串カツ田中ホールディングス(3547)、「屋台屋 博多劇場」など65店舗の休業を発表した一家ダイニングプロジェクト(9266)なども安くなっている。ほかにも外食関連株に下落するものが目立つ。

 デンカ(4061)がまとまった買い注文を集めて急騰。午前9時46分現在では前日比365円(17.6%)高の2446円で東証1部の値上がり率銘柄ランキングのトップとなっている。
 2日の通常取引終了後に日本政府の要請を受け、新型コロナウイルス感染症の患者を対象にした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」の原料となるマロン酸ジエチルを供給することを決定したと発表しており、手掛かり材料視されている。同社の青海工場(新潟県糸魚川市)で5月から生産を始める予定という。アビガンは、富士フイルムホールディングス(4901)子会社の富士フイルム富山化学が開発した抗インフルエンザ薬だが、中国政府が新型コロナへの有効性を確認したと発表しており、世界的に注目度が向上。ドイツ政府が新型コロナ治療のために大量調達すると現地紙などが報じており、富士フイルムHDも商いを伴って上昇している。

 石油・ガス開発生産の国際石油開発帝石(1605)と石油資源開発(1662)のほか、石油元売りのJXTGホールディングス(5020)や出光興産(5019)、コスモエネルギーホールディングス(5021)など石油関連株がそろって上昇。国際石開帝石は午前9時21分時点で前日比35円(5.7%)高の652円で取引されている。
 トランプ米大統領が2日に主要産油国のサウジアラビアとロシアが減産で近く合意するという見方を示し、同日の米国市場で原油相場が急騰。指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物が一時前日より35%高い1バレル27ドル台まで上昇したことが手がかり。同大統領はツイッターで減産が日量1500万バレルに達する可能性もあると指摘した。WTIはその後の時間外取引で23ドル台まで押し戻されているが、30日には19ドル台前半と約18年ぶりの安値をつけていたこともあり、ひとまず底入れ感も意識されているもよう。もっとも、上値では戻り待ちの売り物も出て朝方の買い一巡後は伸び悩む動きもみられている。